2010年3月11日 20時13分更新
瀬戸内市の養護老人ホームで職員が入所者に虐待をしていた問題で市は施設の園長や虐待に関わった職員らあわせて7人を11日付けでそれぞれ停職や減給などの懲戒処分にしました。
この問題は、瀬戸内市が設置する養護老人ホーム「上寺山楽々園」で施設で働く40代から50代の女性職員4人が、去年から今年にかけて入所しているお年寄りに対し、食事中に先のわれたスプーンで手をつきさしてけがをさせたり、ベッドから起き上がる手伝いを拒否したりする虐待を行っていたことが先月、明らかになったものです。
この問題を受け、瀬戸内市では11日付けで施設の園長を停職2か月とし、役職も課長級から課長補佐級へ降格させたのをはじめ、虐待に関わった女性職員4人をそれぞれ停職2か月から20日、さらに担当の保健福祉部長ら職員2人の給料を1ヵ月間、10分の1の減給とする懲戒処分にしました。
これについて瀬戸内市の武久顕也市長は「このような事態を未然に防ぐことが出来ず、施設の入所者やご家族に対し、心からお詫びいたします。今後は職員の再教育にしっかりと取り組み、再発防止を行っていきます」とコメントしています。