エゾバフンウニ ラッコに3トン食べられて壊滅状態 根室
3月11日21時8分配信 毎日新聞
拡大写真 |
ウニを割って食べるラッコ=本間浩昭撮影 |
【毎日動物園】「ラッコの来る岬」4頭じゃれ合う 根室(2009年12月30日掲載)
ウニは昨年5月に移植された。たも網漁の初出漁となった今月4日、漁業者が海底に殻の割れたウニが大量に堆積(たいせき)しているのを発見、同漁協がダイバーによる潜水調査を行ったところ、ほぼ全滅していたという。食害は同岬近くの別の2カ所でも確認された。市歴史と自然の資料館が殻などを鑑定し、「割り方からみてラッコによる食害」と断定した。
同岬沿岸では昨年5月以降、釧路川(釧路市)で人気者になった「クーちゃん」が移りすみ、これを機に年末以降は2〜6頭が生息しているという。ラッコは1日に6〜10キロほど食べ、特にウニやカニなど高価な海産物を好物にしている。
02年から2〜3頭が生息している襟裳岬沖(日高管内えりも町)でも03年、ウニが壊滅的な食害を受けたことがある。オホーツク海側のウニのたも網漁は昨年度、約2億3000万円の水揚げがあったが、同漁協は「ラッコが居座っているので、資源が少なくなれば漁業者は生活できなくなる。被害額は3000万円以上になるかもしれない」と懸念する。
ラッコは法律で捕獲が禁止されている。同資料館の近藤憲久・学芸主任は「米国では、漁業海域にラッコが現れた場合、麻酔銃で捕獲し、保護区に放獣する取り組みが行われている。(日本も)共生に向けて対策を講じていかなければならないと思う」と話している。【本間浩昭】
【関連ニュース】
【初めてクーちゃんが姿を見せたときの様子】橋の下、どんぶラッコ 釧路川に「くーちゃん」
【これは美味そうだ】房総半島うにとさざえめし〜外房線ほか・安房鴨川駅(千葉県)
【ふるさとの逸品】うにからすみ(熊本県) 海の幸、絶妙ブレンド
阿久根うに丼祭り:特産のウニ堪能して
最終更新:3月11日21時37分
Yahoo!ニュース関連記事
- エゾバフンウニ ラッコに3トン食べられて壊滅状態 根室[photo](毎日新聞) 3月11日21時 8分
- <エゾバフンウニ>ラッコに3トン食べられて壊滅状態 根室[photo](毎日新聞) 3月11日21時 6分
ソーシャルブックマークへ投稿 0件
この話題に関するブログ 3件
関連トピックス
主なニュースサイトで ラッコ の記事を読む
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます
- 英国がタデ食う虫を日本から導入、イタドリ駆除対策で(ロイター) 10日(水)17時22分
- 社長「なぜ飛ばない」=機長の安全判断に介入−スカイマークに厳重注意・国交省(時事通信) 9日(火)16時45分
- 沖縄県沖、イージス艦同士レース=内部告発で判明−米海軍調査報告(時事通信) 9日(火)17時5分