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地上デジタル放送 移行まで500日…焦る総務省、放送局

3月11日22時30分配信 毎日新聞

地上デジタル放送 移行まで500日…焦る総務省、放送局
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放送衛星による地上デジタル放送の送信開始ボタンを押す総務省の小笠原倫明総務審議官(中央)ら=東京都渋谷区内で2010年3月11日、望月麻紀撮影
 地上デジタル放送への完全移行を500日後に控えた11日、「ラストスパート500」(デジタル放送推進協会主催)が開かれ、内藤正光副総務相は「来年7月にアナログを停波できるよう全力で取り組む」と述べた。しかし、山間地などの中継局整備や、各家庭での対応受信機の設置は思うように進んでおらず、総務省や放送局などは焦り始めている。来年7月24日のデジタル完全移行時に「テレビ難民」が生じないためには、地デジの中継局が整備され、各家庭はテレビやチューナー、アンテナなど地デジ対応受信機をそろえる必要がある。

 昨年末現在の地デジ中継局の世帯カバー率は97.6%に達したが、残るエリアは山間地などで工事が難しく、最後の2%が埋め切れていない。11日から始まった放送衛星による地デジ放送の再送信は、完全移行までに中継局整備が間に合わない世帯向けに実施するもので、5年間の期間限定の措置だ。総務省やNHKは来年度、再放送の対象となる世帯向けに、ケーブルテレビへの移行や高性能アンテナの設置への補助金を出し、支援する。

 都市部での共聴施設のデジタル対応も遅れている。共聴施設はビル陰などで受信障害がある場合や集合住宅で使われており、デジタル対応が必要だ。しかし、費用の問題などから、ビル陰の共聴施設の地デジ対応は昨年末現在25.8%(今年3月の目標値50%)、集合住宅では71.3%(同80%)にとどまっている。総務省は個別のケースごとに、受信障害の調査から住民の意見調整など、総合的な支援に乗り出し、デジタル対応を促進する方針だ。【望月麻紀】

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最終更新:3月12日0時31分

毎日新聞

 

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