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スマートメーター、東電も導入へ 10月から実証実験

2010年3月12日1時39分

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 東京電力は11日、一部地域で住宅の電力メーターを「スマート(賢い)メーター」に交換し、各世帯の電気使用量を通信回線で把握する実証試験を始めると発表した。結果をみて、2013年度から全戸に広げる。スマートメーターは関西、九州の両電力が取り付け始めており、他の電力会社も導入を検討している。

 東京電力は今年10月から東京都清瀬、小平両市の約9万世帯の電力メーターを、スマートメーターに交換する。2〜3年かけてデータ漏れなどがないかを確認。13年度以降に自社エリアの約2700万世帯すべてで切り替える。利用者側の負担は生じない。

 このメーターは、30分ごとに電気使用量を記録し、無線や光ファイバーなどで東電に送る。各家庭がどの時間帯にどれだけ電気を使っているかを把握できる。また利用者も専用ホームページで使用量を知ることができる。東電が、記録をもとに省エネに役立つ電気の使い方を助言する。

 またメーターには遠隔操作で電気を止める機能がある。料金を払わない世帯への電気の供給を、現地に出向かなくても止められるため、作業量を減らせるという。

 スマートメーターは、関西電力が先行。08年4月から東電とほぼ同じ機能を持つメーターを試験的につけ始め、3月末には40万世帯に増やす。九州電力も昨年12月からスマートメーターを導入。夏までに約6万世帯につける。

 将来はスマートメーターに、住宅内のエアコンや電気温水器などの機器を外部から制御できる機能をつけることもできる。発電量と使用量のバランスを効率的にする「スマートグリッド」(賢い送電網)の構築には、スマートメーターの普及が欠かせないとされる。

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