NHK総合 毎週(木) 午後10:00~10:43

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ブラクボタ

ブラクボタとは? 毎回のロケを、アナウンサー久保田独自の目線でご紹介します。タモリさんの名言、意外な素顔の他、久保田アナならではの街歩きポイントを徹底リポートします。

Vol.17 六本木 → ???

15本シリーズとして放送いたしました「ブラタモリ」。いつかはくるとわかっていましたが、やっぱりさみしいです。「六本木」を持ちまして、最終回となりました。

数年前、ハロウィンの日に六本木交差点を歩いていたら、仮装している人の方が多くてカルチャーショックを受けました。(ハロウィンの仮装が時代の先取りなのかはわかりませんが、)最先端の町、それは変化し続ける町ということでもあるんですね。江戸時代は名立たる大名家が屋敷を構え、明治時代は陸軍の拠点に、戦後は米軍の管理下に置かれてアメリカ文化発信地としての顔も持った六本木。今また、開発という大きな流れのなかにあるようです。空き家が並ぶ一角を見ると、町が消えてしまうようで切ない気持ちになりました。でも、タモリさんのおっしゃった「東京は旧石器時代から何層も何層も上に重ねて住んできた町。これからも、土地の記憶は残っていく」という言葉が、すーっと胸にしみました。

海抜250メートルから見た東京は、とてもきれいでした。この夜景をタモリさんと見ることができたのは、一生の思い出です。タモリさんから、一枚の地図から想像をふくらませる楽しさ、“下を向いて歩く”面白さを教えていただきました。相変わらずの方向音痴ですが、最近は、坂道のロマンも少しわかる気がしています。少しというのは、いえ、タモリさんと比べるとまだまだ初心者だからで、決して興味がないというわけではないのです・・・未知の分野の奥深さを教えてくれたタモリさん、そして、この番組に感謝しています。

最後になりましたが、番組をご覧くださったみなさま、本当にありがとうございました!回を重ねるごとに多くの方に見ていただくことができて、とても励みになりました。さらに、「ブラクボタ」なる拙文にお付き合いいただいたこと、重ねてお礼申し上げます。

それでは、戸田恵子さんのナレーションからこの言葉を拝借して、締めくくらせていただきます。・・・また会う日まで、ごきげんよう!

感謝をこめて
久保田 祐佳

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