愛子さまの登校問題について、東宮職から報告を受けた天皇、皇后両陛下が犠牲が出ない形での解決が必要との考えを示されました。
「愛子内親王殿下のご通学の状況については、おととい(9日)、天皇、皇后両陛下にその経緯などご報告申し上げました」(宮内庁・東宮職の発表〔要旨〕)
皇太子ご夫妻の長女・愛子さまが男子児童による乱暴な行為が原因で登校できなくなっている問題。宮内庁は11日、この問題を天皇、皇后両陛下に報告した際に述べられた両陛下のお考えを、文書で発表しました。
「両陛下からは事柄が愛子内親王殿下と学校さらには、数名の児童ともかかわりをもつことから、その内のいずれかが犠牲になる形で解決がはかられることがないよう、十分に配慮を払うことが必要ではないかと思うとのお話がございました」(宮内庁・東宮職の発表〔要旨〕)
「犠牲」という重い言葉まで使って伝えられた両陛下の思い。皇室研究家の高橋紘教授は、東宮職に対しての不満が、こうした発言の根底にあると推測します。
「両陛下にすればお孫さんのことだから、大変心を痛めていると思う。それを何でああいう形で大げさにしてしまったのか、残念に思うと同時に『(公表は)いかがなものかな』という気がする」(皇室研究家、静岡福祉大学・高橋紘教授)
幼い頃から絵本を読んだり、力士の名前を覚えたりすることを楽しまれていた愛子さま。小学校への入学を早くから心待ちにされていて、皇室の展覧会では、力強い筆さばきで「牛」、「メダル」と書いた作品を披露したほか、学業だけでなく学校生活そのものを楽しく過ごされていたように思われていました。
その矢先で明らかになった愛子さまが登校できない問題。11日午後に会見した宮内庁・羽毛田信吾長官は「登校していない状況を隠していく東宮職のつらさもご理解いただきたい」と公表したことへの理解を求めました。
「この数年の東宮職を見てますと“人格否定発言”とか非常に処理が下手。東宮職の管理能力、東宮大夫の責任というか、それについて非常に思う」(皇室研究家、静岡福祉大学・高橋紘教授)
愛子さまは11日、2時限目から行われた6年生を送る会に出席。その後に行われた、学年末のお話を聞き、整理整頓をされ、4時限目の途中東宮御所に戻られました。この間、雅子さまも参観されていたといいます。(11日19:01)