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さようなら、朝日新聞。

2010.03.06 Saturday



半年前に、集金にやってきた新聞販売店の青年と話をした。

「新聞購読は減ってるんじゃない?」

「減ってます。このあたりは3つあった販売店がひとつになりましたから」

「朝日新聞にはぼくの友だちもいるんだけど、困ってるのかなあ」

「本社は何も知らないでしょう。ぼくらの給料が減るだけなんです」

「そんなの、まっとうじゃないね」

「まっとうじゃないです」

そう語っていた青年も販売店をやめたようだ。
ぼくも3月いっぱいで購読をやめることにした。
直接の理由はふたつある。

ひとつは小沢一郎問題。
朝日は読めば悲しくなるような言い訳を繰り返していたが、この一年間検察のリーク情報を流し続けてきたことは疑いない。そのことに抗議したい。

もうひとつは新井満問題。
朝日新聞社主催で「千の風になったあなたへ贈る手紙」が募集されていた。その選考委員長が、あの新井満さんであったことに、強く抗議したい :-)
(事情がおわかりにならない方は『1000の風』と『千の風になって』の連載日記をお読みください)

他の新聞に変えたりはしない。当面は紙の新聞から離れていたい。
ニュースは配達されるものではなく、自分で収集に行って、自分で分析する時代がきたのだと思う。そんな新しい時代にぼくも早く適応しなきゃ。

朝日新聞にお礼だけは言いたい。
ぼくの人生のあらかた、いいニュースも悪いニュースも、素晴しいコラムもそれほどでもないコラムも、朝日が送り届けてくれた。ありがとうございます。

さようなら、朝日新聞。


画像は立ち去っていく朝日新聞の後ろ姿。


                    (続く)








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コメント
全く言語道断です。
日本という国は恥を知る人間を教育してきたのではなかったのか?小さなくだらない人間達を徹底して無視し、日本よ恥を知れと叫びたいですね!
  • 蒲地孝典
  • 2010/03/10 6:30 PM
僕は「新聞」というメディアは好きですが、購読はしていません。
この国にお金を払ってまで読みたくなるような新聞が無いからです。
  • le_trou
  • 2010/03/10 9:59 PM
私は数年前に朝日新聞の購読をやめました。
政権への迎合に愛想がつきたのが理由です。
50年以上の読者でした。
今は地方紙だけで、それも読むのは、お悔やみ欄とスポーツ欄くらい。
政治関連では、共同通信の配信よりジャーナリストが書くtwitterを信用しています。

  • 駄馬
  • 2010/03/11 6:17 PM
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プロフィール
本名・長野眞
フライ・コミュニケーションズ代表

1948年生まれ。1971年に上智大学を卒業後、新聞記者、コピーライターの仕事を経験し、シカゴに留学。4年間の滞在を経て帰国後「日本国憲法」(小学館)を共同編集したことで本を作る楽しさを知り、フライ・コミュニケーションズを設立。
数多くの書籍を企画、編集、執筆し、言葉と映像の新しいコラボレーションを探ってきた。
現在は横浜の小さな森の中で自然とともに暮らしている。
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