半年前に、集金にやってきた新聞販売店の青年と話をした。
「新聞購読は減ってるんじゃない?」
「減ってます。このあたりは3つあった販売店がひとつになりましたから」
「朝日新聞にはぼくの友だちもいるんだけど、困ってるのかなあ」
「本社は何も知らないでしょう。ぼくらの給料が減るだけなんです」
「そんなの、まっとうじゃないね」
「まっとうじゃないです」
そう語っていた青年も販売店をやめたようだ。
ぼくも3月いっぱいで購読をやめることにした。
直接の理由はふたつある。
ひとつは小沢一郎問題。
朝日は読めば悲しくなるような言い訳を繰り返していたが、この一年間検察のリーク情報を流し続けてきたことは疑いない。そのことに抗議したい。
もうひとつは新井満問題。
朝日新聞社主催で「千の風になったあなたへ贈る手紙」が募集されていた。その選考委員長が、あの新井満さんであったことに、強く抗議したい :-)
(事情がおわかりにならない方は『1000の風』と『千の風になって』の連載日記をお読みください)
他の新聞に変えたりはしない。当面は紙の新聞から離れていたい。
ニュースは配達されるものではなく、自分で収集に行って、自分で分析する時代がきたのだと思う。そんな新しい時代にぼくも早く適応しなきゃ。
朝日新聞にお礼だけは言いたい。
ぼくの人生のあらかた、いいニュースも悪いニュースも、素晴しいコラムもそれほどでもないコラムも、朝日が送り届けてくれた。ありがとうございます。
さようなら、朝日新聞。
画像は立ち去っていく朝日新聞の後ろ姿。
(続く)
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