2010年 3月 11日
四国フェリーも航路廃止届けを取り下げ
今月26日を最後に宇高航路から撤退するとしていた四国フェリーが四国運輸局に出していた事業廃止届を取り下げました。四国フェリーは宇高航路について「利用者から航路継続の要望があったうえに従業員からも雇用継続の強い要望があった」などととして11日午前11時、四国運輸局を訪れ、事業廃止届を取り下げました。四国フェリーは現在、高松・土庄航路も運航していますが宇高航路については来月1日から新しい会社を立ち上げて従業員を雇用するということです。四国フェリーが国道フェリーと同じく、廃止届けを取り下げたことで今月27日以降もこれまでの2社体制が続くことになりました。

岡山県の公立高校で一般入試始まる
岡山県の公立高校で11日から一般入試が始まり、約1万人の受験生が学力検査に臨んでいます。公立高校一般入試の学力検査は、岡山県内58の高校で一斉に行われています。このうち、岡山大安寺高校では、来月の中等教育学校の開校に伴い、募集定員を去年の半分に減らしていて、一般入試の募集定員、128人に対して198人が出願しています。受験生は緊張した面持ちで学力検査に臨んでいました。公立高校の一般入試には1万203人が出願し、平均競争倍率は去年より0.02ポイント高い1.25倍となっています。12日は面接が行われ、合格発表は今月19日に行われます。

裁判員裁判の判決書 裁判官が一部変更
去年12月、岡山地裁で言い渡された裁判員裁判の判決で、量刑理由の一部が裁判官が記録用に作る書類の中では別の表現に変わっていたことが分かりました。問題となっているのは夫を包丁で刺したとして殺人未遂などの罪に問われていた女に去年12月18日、岡山地裁が懲役5年3カ月の判決を言い渡した裁判員裁判です。このときの判決の量刑理由の中では「再犯に及ぶ可能性が大きい点は考慮要素にならない」という表現でしたが、その後、裁判官が記録用に作る書類では「再犯の可能性がないとはいえないもののそれが大きいといえるかは不明で考慮できない」と言い換えられていました。判決後、岡山地検は「再犯の可能性を考慮しないのは法律論としておかしい」と指摘していました。この裁判員裁判では市民から選ばれた男女6人の裁判員が参加し、審理を行いました。