【採択テーマ】
中小印刷会社のニーズに適った製品のタイムリーな提供のための基幹系システム及び情報共有システムの構築
【事業区分】
経営革新支援事業
【事業分類】
[4]モバイル [6]基幹業務統合管理システム
【事業者の概要】
【採択テーマ】
中小印刷会社のニーズに適った製品のタイムリーな提供のための基幹系システム及び情報共有システムの構築
【事業区分】
経営革新支援事業
【事業分類】
[4]モバイル [6]基幹業務統合管理システム
【事業者の概要】
補助事業者名 | 谷口インキ製造株式会社 |
所在地 | 東京都荒川区西尾久7−60−3 |
資本金 | 100,000千円 |
従業員数 | 110名 |
業 種 |
印刷インキ製造、印刷機材販売 コンピュータカラーマッチング調色名人製造・販売 |
代表者 | 谷口 宗宏 |
URL | http://www.taniguchi-ink.co.jp |
【計画のポイント】
【事業の背景】
オフセット・インキの開発・生産・印刷会社への販売を行うと共に、海外への輸出も手がけ、中国で子会社を設立して生産・販売を行う事業も進めつつあります。さらに、インキの自動調色を可能とした独自のコンピュータ・カラーマッチング・システム「調色名人」を開発し(「中堅・中小企業機械開発賞」、「全国中小企業融合化促進財団優秀製品賞」を受賞)、販売してきました。しかし、取引先企業の廃業などによる減少、顧客企業1社あたりの販売高の減少などに直面し、年々国内の売上の減少を招いています。一方で、迅速な顧客要求への対応を行うために在庫量が増大し、キャッシュフローの悪化を招いています。販売経費の高止まりが損益の悪化を生んでいます。受注から生産、物流へのスピードある業務と情報の連携と、それを活用した効率よい資材の調達、的確な計画的生産、必要最小限の在庫品・在庫量の維持、効率よい工場・本社・営業所間の配送、顧客への配送の実現を図り、データを効果的に活用した経営の可視化、見える化が必要です。特に顧客の広域化、受注から生産計画・生産への的確な連携、受注からインキ在庫を使った調色生産への連携の正確性・迅速性・効率性の実現が必要となっています。そのような状況へ対応し、解決していくために当社の重要成功要因として、対のようなことがあることの社内コンセンサスを得ました。
・業務活動の結果としてのデータは存在しているが、データに基づいて活動を計画し、活動結果をデータに基づいて評価しフィードバックする仕組みが確立されていない
・情報システムを業務機能単位に順次構築してきた結果として、システム同士の連携がとれておらず、情報化の効果が発揮されていない
・上記の結果として、業務活動の効率面、品質面、コスト面において競争優位を得る状況に至っていない
・特に販売面における効率的かつ効果的な顧客アプローチ、受注から仕入、生産、在庫管理、納品に至る効率的で確実な業務プロセスの確立が必須である。当社のせービスの特徴である顧客対応の調色製品(特練)を測色計とインターネットでの受注を可能とし、顧客の広域化の実現が必要
【事業目的】
上記の課題/問題点を解決するために、情報システムを活用して下記の具体的狙いを実現します。これは経営品質における成熟度レベルのアップを実現しようとするものであります。
ポイントは、大きく次の2つです。
一、 統合パッケージソフト(ERP)を導入し、基幹系システム(販売管理システム、仕入管理システム、在庫管理システム、生産管理システム、物流出荷管理システム、会計システム)の統合を実現します。
二、 新システムと既導入のグループウェアとの連携を実現し、情報共有システムを構築し、販売業務、製品開発業務に関する情報およびノウハウの共有と活用を実現します。再構築した情報システムを活用した業務プロセスの再設計を行い、重要成功要因の確実な実現を目指します。
【事業内容】
【事業成果】
経営革新効果
●売上増、コスト削減効果
・販売促進におけるデータ活用、リードタイム短縮などサービス向上による顧客シェアのアップによる売上増
・生産性向上によるコスト削減
・工場生産性向上によるコスト削減 工場間接要員2人分の効率化
・受注から製商品管理、発注・入荷検収、物流作業の効率化によるコスト削減 2人分の効率化
・資材、仕入商品、製造インキ製品の在庫削減
・情報システム要員:現状のオフコン担当の要員1人分の効率化
●経営管理レベルの向上
月次決算の迅速化、販売データの綿密な管理、製品別原価・顧客別原価の的確な把握により、従業員の意識付けとなり、企業としての行動レベルがあがる
本事業によって再構築した情報システムを活用した新たなビジネスモデルによる期待効果として、事業成果導入初年度(平成17年度末)および導入3年後(平成19年度末)において、次の効果を期待しています。
【実施体制】
【実施スケジュール】
【補助事業に要した経費】
31,143,600円
【IT活用に関する今後の方針】
・大市場である中国、東南アジアを開拓できる可能性がある
・カラーマッチングシステムを中堅個 顧客に販売することによって、その 顧客からの注文を確保する
・特練のインターネット受注、直接配送で小規模印刷会社を顧客にできる
【本事業に対するコメント】
引き続き、システムを活用してビジネスを展開して行くことを想定して開発を行うことで、実務に即したシステムが可能である。
【事例に対する問い合わせ先】
谷口インキ製造株式会社
TEL:03-3893-6311 FAX:03-3800-8228
システム開発部
陳 革
E-Mail:change@taniguchi-ink.co.jp
〜 IT活用型経営革新モデル事業に係るお問い合わせ 〜
関東経済産業局地域経済部
情報政策課 担当:永田
TEL:048−600−0282