朝鮮学校無償化「決めてない」　鳩山首相

　鳩山由紀夫首相は１１日午前、高校無償化の対象に朝鮮学校を含めるか否かについて「全然決めていない」と述べた。公邸前で記者団の質問に答えた。政府は、朝鮮学校の教育内容を何らかの形で確認し、高校に類する教育課程と把握できれば適用することも含め検討している。

　首相は、外国人学校の扱いに関し「高校に類する課程か客観的に判断しなければならない。そのすべがあるかないか、ということで決めていく」と強調、教育内容を基に判断する考えを重ねて示した。

　首相は２月末、中井洽拉致問題担当相が朝鮮学校を対象外とするよう求めたことに容認姿勢を表明。その後は、拉致問題など外交問題と絡めない意向を示したほか「高校の教育課程に類似する課程であれば、支援するべきだ」と述べている。