ソニーもレフ板なし“一眼”デジカメ参入　カメラ系女子に狙い

　ソニーは１１日、カメラの内部に光を反射させるレフ板がない「一眼」デジカメを年内に発売すると発表した。レフ板のない一眼タイプは、パナソニックが２００８年に初めて発売。レンズ交換式で本格的な撮影が可能なうえ、ボディのコンパクト化が可能なため、女性を中心に人気を呼んでおり、ソニーの参戦で、“カメラ系女子”の争奪戦が激化しそうだ。

　一眼デジカメは、ソニーとオリンパスが共同で独自規格を開発したが、ソニーも独自開発で対抗する。すでに試作機も完成しており、年内にも発売する。ソニーは、コンパクトタイプのデジカメに加え、本格的な一眼レフタイプのデジカメも展開しており、新たに一眼タイプを加えることで、ラインアップを充実しシェア拡大を狙う。

　デジカメ市場では、パナソニックが「ルミックス」ブランドで一眼タイプを展開しタッチパネルを搭載した新機種を売り出すなど先行。オリンパスも「ＰＥＮ　Ｌｉｔｅ」シリーズを展開している。両社は、コンパクトタイプのデジカメを卒業し、レンズ交換式カメラに買い換える若い女性を中心に支持を集め、急速にシェアを拡大している。