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国内98番目、茨城空港が開港…第1便到着

多くの人が展望デッキで見守る中、茨城空港に着陸した第一便=冨田大介撮影

 「日本で最後の民間空港」と言われる茨城空港(茨城県小美玉市)が11日に開港し、第1便となったスカイマークの記念フライト(ボーイング737―800、177人乗り)が午前9時40分、神戸空港から到着した。

 新規開港は昨年6月の静岡空港以来で、国内98番目の空港となる。

 茨城空港は、航空自衛隊百里基地と共用の国営空港。既存滑走路に並行して、同じ2700メートルの滑走路が新設された。本体事業費は約220億円で、このうち茨城県の負担額は約73億円。

 羽田空港の発着枠拡大の影響や航空業界の業績不振などで、就航誘致は難航。県は、ボーディングブリッジ(搭乗橋)を設置せずにタラップで乗降させるなど、低コストで運用できる設備を売り物に格安航空会社の取り込みを狙ったが、開港時の定期便は韓国・アシアナ航空のソウル便(週7便)のみ。4月16日からスカイマークの神戸便が定期就航(同)する。

 国内4路線の就航を想定した1999年の国の需要予測は年間約81万人としていたが、現状では20万人程度とみられ、厳しい門出となった。

 オープンセレモニーで、茨城県の橋本昌知事は「大きく育っていけるよう、多くのご利用をお願いしたい」と開港を宣言。記念フライトで神戸に向かう同県龍ヶ崎市の会社員小杉茂さん(42)は「駐車場が無料なのがうれしい。成田が近いが、便数が増えれば茨城空港を使いたい」と話していた。11日は、台湾、ハワイへのチャーター便を含めて計9便が発着する。

2010年3月11日11時09分  読売新聞)
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