お薦めの情報

 6月14日(日)午後1時30分から読売テレビ系列で放映される「たかじんのそこまで言って委員会」に出演します。

 

 この番組は、関東では放映がないものの全国24局ネットで放送されている人気番組で、今回「9.11テロ疑惑」のプレゼンターとして出演します。番組が放送されている地域の皆さん、ぜひご覧になって下さい。

(6/14 出演者)

司会:やしきたかじん 辛坊治郎(読売テレビ解説委員)

パネラー(そこまで言って委員)

三宅久之(政治評論家)、田嶋陽子(元参議院議員)、重村智計(早稲田大学教授・元毎日新聞論説委員)、デーブ・スペクター(TVプロデューサー)、勝谷誠彦(コラムニスト)、宮崎哲弥(評論家)、山口もえ(タレント)、桂ざこば(落語家)

プレゼンター

藤田幸久、天木直人(元駐レバノン特命全権大使・作家)他

 

「たかじんのそこまで言って委員会」番組HP(読売テレビ)

http://www.ytv.co.jp/takajin/index.html

「たかじんのそこまで言って委員会」放送エリア(全国24局)

http://www.ytv.co.jp/takajin/oa_area.html


  • コメント (4)
  • トラックバック (0)
トラックバックURL :
http://www.election.ne.jp/tb.cgi/77644

コメント

藤田先生

9.11事件の公式見解の根拠を質す国会質問や、犬塚直史
議員とともに疑念を抱く海外の政治家との連携、ご著書
の出版など、先生のご活躍と勇気に、この事件の真相に
重大な関心を持つ一市民として非常に心強く思い、感謝
いたします。

番組でのプレゼンの内容はすでにお決まりかも知れません
が、もしご予定になかったとしたら、誠に僭越ながら是非
とも取り上げていただきたい重要な論点が2つあります。
もしご承知のことでしたらご容赦下さい。

1つは、今年4月初めに発表された、WTCの粉塵の中から
爆発物の破片が見つかったという査読済み科学論文のこと
で、2つめが、昨年11月に最終版が出たNIST (国立標準
技術研究所) のWTC7報告書で、屋上部分が重力加速度で
落下 (自由落下) したという事実が取り入れられたこと
です。
これらがなぜ重要かと申しますと、その直接意味する
ところが、9.11事件に関するいかなる仮説や論にも依存
せず、事件についての予備知識はあまりないながらも科学
の一般的な常識は有する人に、アルカイダ (イスラム過激
派) による同時テロという公式の解釈 (公式陰謀論) が
根本的な欠陥をもつことを直ちに納得させ、番組出演者に
も含まれるであろう、公式解釈への異議申し立てを十把
一絡げに「陰謀論」呼ばわりして馬鹿にする人を沈黙
させるのに (相手にそれなりの理解力があれば) 十分
だからです。

1つめの論文は、次のようにオンラインの化学物理学雑誌
に掲載され、WTCのビル群の崩壊でまき散らされた粉塵の
中から、ナノテルミット (nano-thermite) または
スーパーテルミット (super-thermite) と呼ばれる爆発物
の破片が見つかったという論文です。

Active Thermitic Material Discovered in Dust from the 9/11 World Trade Center Catastrophe
(Abstractと全文ダウンロードリンク)
http://www.bentham-open.org/pages/content.php?TOCPJ/2009/00000002/00000001/7TOCPJ.SGM
(論文発表のアナウンス、関連情報、論文の著者も交えた質疑応答やコメント
http://www.911blogger.com/node/19761 )

この論文が直ちに提起する問題は、端的に言えば、
いったいどこの誰がこのハイテク爆発物を製造または入手
し、いかにしてWTCに持ち込んだのかということになり
ます。
(論文の内容を知らずに思いつくような、いくつかの
「反論」は初めから成り立ちませんが、その説明は省略
します。)

もちろんこの論文は専門家による内容の審査 (査読、ピア
レビュー) を通っており、別の独立した調査・研究による
追試を受けるまでは確定的とまでは言えないものの、論文
内容の信頼性の高さは、従来のプロ・アマ入り乱れた様々
な論者の好き勝手な議論とは比べるべくもありません。
つまり、これに真面目に反論するためには、論文にして
然るべき査読を通す必要があり、反論のためのハードルが
はるかに上がったことになります。

ですから、広く、先生のご同僚議員の方々やスタッフ
あるいはお知り合いの方々で、特に化学を中心に理科系
方面に明るい方々や、本来は本職の化学者や物理学者に
是非とも目を通していただきたいと思います。
また、民主党の鳩山由紀夫代表は東京大学工学部応用物理
学科ご出身 (スタンフォード大学経営工学PhD)、菅直人
代表代行は東京工業大学理学部応用物理学科ご出身 
(弁理士) と伺っておりますので、この論文の存在と意味
についてご理解をいただいていれば幸いです。

対照的に、9.11公式解釈の基盤をなすNIST (国立標準技術
研究所) が2005年に発表したWTCツインタワーの報告書に
対しては、身内とも言える元火災研究部長だった研究者
が、査読を受けることを要求しており、NISTのWTC研究
全般に対して深刻な疑念を表明しています。(ご存じの
ように、もちろん批判はこれだけではありません)

Former Chief of NIST's Fire Science Division Calls for Independent Review of World Trade Center Investigation
http://www.ae911truth.org/info/12

もう一つの論点は、昨年8月にドラフトが発表され、パブ
リックコメントによる指摘を受けて11月に最終版が提出
された第7ビル (WTC7) の報告書が、先に落下したペント
ハウスを除く屋上部分が、落下開始後の2秒間余り、誤差
の範囲内でぴったり重力加速度で落下 (自由落下) した
ことを取り入れたという、仰天すべき事実です。
これは、米国のあるベテラン物理学教師がWTC7崩落の
ビデオを解析することによって得られた結果で、報告書
ドラフトへのパブリックコメントとして、NISTのWTC7
研究代表者シアム・サンダー博士によるブリーフィングで
提示されました。

NIST Admits Freefall (Parts I, II and III)
http://www.ae911truth.org/ (9/11の真実を追求する建築家&技術者のサイト)
左欄中ほどの3つの5~10分の短編ビデオ

ビデオで解説されている通り、これがなぜ「仰天すべき」
なのかは、ニュートン力学の基礎を知っていればわかる
はずなのですが、つまりそれまで自重 (下向きに働く
重力) に抗して安全率1倍を越える余裕をもって支え
ていたビル下部の強度 (> 自重 = 抗力) が全く消え
去り、しかもそれが一瞬にして起こったことを意味する
からです。
WTC7がWTC1崩壊の瓦礫でいかにダメージを受けていようと
も (ただしNIST報告書では瓦礫による損傷は崩壊要因と
してほとんど影響しなかったと結論)、これが何らかの
人為的な破壊なしに火災の熱で鉄骨が弱ったり変形した
だけで起こったと考えることは不可能です。
(ビデオにあるように、サンダー博士は火災による進行性
の崩壊で自由落下があり得ないことを前もって明言して
おり、現実に自由落下があったことが指摘されると、
しどろもどろの興味深い応答をしています。)

もとよりこの報告書は鉄骨サンプルなどの物的証拠に
基づかないコンピューターシミュレーションに全面的に
依存し、現実に観察された火災やビルの振る舞いと合って
おらず批判が百出していますが、自由落下を取り入れた
こと一つとっても、このWTC7報告書が科学・技術論文と
して (まともな) 査読を通る可能性は皆無でしょう。

とはいうものの、上記のWTCの粉塵から見つかった爆発物
についての論文は一般向けではないので、ご存じかも
知れませんが、以下により読みやすい関連記事などを
ご紹介します。

用語や背景の説明を加えた、より一般向けの解説として
は、9.11事件の研究で幅広い論考や資料を掲載している
サイト
9-11 Research (http://911research.wtc7.net/ )
9-11 Review (http://911review.com/ )  
を運営するソフトウェアエンジニアのジム・ホフマン氏に
よる次のものがあります。

Explosives Found in World Trade Center Dust
http://911research.wtc7.net/essays/thermite/explosive_residues.html

Thermitic Pyrotechnics in the WTC Made Simple
http://911research.wtc7.net/essays/thermite/thermitics_made_simple.html

(関連する論考への目次
Aluminothermics Use at the WTC: Essays by Jim Hoffman
http://911research.wtc7.net/essays/thermite/ )

また、論文の著者の一人、コペンハーゲン大学化学科の
ニルス・ハリト博士の国デンマークでは、科学専門ポータ
ルサイト videnskab.dk に関連記事やインタビューが掲載
されました。

(デンマーク語から英語への機械翻訳)
Danish scientist: nano explosive material found in the dust from the World Trade Center
http://translate.google.com/translate?prev=hp&hl=en&js=n&u=http://videnskab.dk/content/dk/teknologi/dansk_forsker_eksplosivt_nanomateriale_fundet_i_stovet_fra_world_trade_center&sl=da&tl=en

Niels Harrit: Scientific evidence of ancient knowledge of 9 / 11
http://translate.google.com/translate?prev=hp&hl=en&js=n&u=http://videnskab.dk/content/dk/teknologi/dansk_forsker_eksplosivt_nanomateriale_fundet_i_stovet_fra_world_trade_center&sl=da&tl=en

デンマークのTV2で放映されたハリト博士へのインタ
ビューの英語字幕付き映像があります。

A danish scientist Niels Harrit, on nano-thermite in the WTC dust (english subtitles)
http://www.youtube.com/watch?v=8_tf25lx_3o
(9/11 Media Breakthrough in Denmark
http://www.911blogger.com/node/19805 )

  • Posted by 菜野てるみ
  • at 2009/06/12 01:55:14

藤田先生「たかじんのそこまで言って委員会」ご出演に関しまして(1)

菜野てるみ様

藤田幸久先生著・編になる「9.11疑惑国会追及:オバマ米国は変われるか?」の共著者の一人という光栄に浴させていただいております童子丸開と申します。

9.11事件公式見解の大嘘を告発し、真実と正義を明らかにしたいと望む者の一人として、スーパーテルミットに関する科学論文と、NISTによる「第7ビル完全自由落下」認知に関する情報を、藤田先生のブログへのコメントとしてお書きになられたことにつきまして、深く感謝申し上げます。

おっしゃるとおり、2008年から2009年にかけましてのこのような動きは、しっかりと地に足をつけ確固とした基盤を持つ9.11疑惑追及の動きが真に確立された記念すべきものであろうと思います。

このWTC塵埃中のスーパーテルミットに関する論文は、次のサイトで紹介、および概要と結論部分の日本語(暫定)訳が為されております。
●http://www17.plala.or.jp/d_spectator/
●"9/11の世界貿易センター大惨事での粉塵中に発見された活性テルミット剤"[Abstract, CONCLUSIONS の暫定訳]
http://www17.plala.or.jp/d_spectator/sejones/active-thermitic_abstract_j.html

このサイトはS.ジョーンズ博士の記念すべき論文「本当はなぜWTCビルが崩壊したのか」日本語(暫定)訳を公表する貴重なサイトで、作成・維持をしておられる方に深く感謝いたしております。
●本当はなぜWTCビルが完全に崩壊したのか?(
http://www17.plala.or.jp/d_spectator/sejones/jones2007j24_743_index.html

ここには同時に次の論文の紹介、および概要と結論部分の日本語(暫定)訳がなされています。
●2008年8月4日、The Environmentalist 誌 (Vol. 29, No. 1 (2009) pp. 56-63) にオンライン掲載された共著論文: "Environmental anomalies at the World Trade Center: evidence for energetic materials" 
http://www.springerlink.com/content/f67q6272583h86n4/
[Abstract, pdf (367.3kB) & html]
●世界貿易センターにおける環境異常現象:エネルギー物質の形跡" [Abstract, Conclusion の暫定訳]
http://www17.plala.or.jp/d_spectator/sejones/env-anomalies_abstract_j.html

私も、昨年秋以来、スーパーテルミットおよび第7ビル完全自由落下に関する情報を、私自身のウエッブサイトで紹介しております。
(ご参照)
●見ればわかる911研究 メニュー
http://doujibar.ganriki.net/00menu.html
     【ツインタワー崩壊の特徴:熔けた金属】
http://doujibar.ganriki.net/20wtc-moltenmetal.html
     【第7ビル:崩壊の全体像】
http://doujibar.ganriki.net/24wtc7-general.html

ここでもスーパーテルミットの情報に関しましてジム・ホフマン技師(911Research)による解説をご紹介しております。本当ならば和訳したいところですが、私の力不足のため現在のところはまだ実現のメドはたちません。しかし、S.ジョーンズ博士、N・ハリット博士、R・ゲイジ建築士ら大勢の人々の多大な努力によって、世界は一つずつ、疑いようも無い事実を知りつつあります。

 きくちゆみさんからの情報によりますと、今年の12月に、「911の真実を求める建築士・技師たち」を代表するリチャード・ゲイジ建築士の来日が実現するかもしれません。
(ご参照)
●Architects & Engineers for 9/11 Truth
http://www.ae911truth.org/
日本の各地でツアーを行うかもしれないのですが、私としては、ぜひいくつかの大学の工学部の教室を使って、本格的に専門的な追究が始まってもらいたいと願っています。

私の住むスペインでは、昨年秋にリチャード・ゲイジ氏が欧州ツアーの一環で訪れ、マドリッドの公立工業学校の教室を使って講演を行い、大勢の建築や工学の専門家が出席しました。(ゲイジ氏のことは全国TVネットのニュースで紹介されています。)また、911事件再調査を求めるイタリア映画「ZERO」の上映会がバルセロナで開かれたときも、中心になって実現に励んでくれたのはバルセロナ大学やカタルーニャ工科大学の先生方でした。

日本でも理学や工学、建築などの専門家の人々が、恐れることなく正面から事実と向き合う日が訪れることを祈らざるを得ません。

なお、第7ビルの「完全自由落下速度(加速度)」に関しましては、藤田先生らとの共著「9.11疑惑国会追及 オバマ米国は変われるか?」にも、私の記述部分で簡単にですが触れております。(195~196ページ)

読売テレビ番組「たかじんのそこまで言って委員会」自体につきましては、日本から送ってもらうビデオ情報を拝見した上で、改めてコメントをよせることといたしましょう。

ただ、この番組で以上の情報に関して藤田先生がお話になったとしても、少々難しかったのではないかと思います。こればかりは、やはり理学か工学の専門の方に語っていただくしかないように思われます。

もちろん、おっしゃるとおり、議員や官僚、財界、防衛省の現場のなどの方々などに、理工系の資格と知識を豊富にお持ちの方々も大勢いらっしゃいます。そのような方々には是非とも知っていただきたいことです。そのために必要な動きは、また別の形で行ったほうが良いように思います。

ひょっとしたら実現するかもしれないリチャード・ゲイジ建築士の来日とツアーはそのために非常に重要なものになるでしょう。政界だけではなく、学会、官界、財界の方々のご支持とご支援が強く望まれるところです。またそれらの方々をさらにバックアップするのは、やはり一般の大勢の市民たちです。このような紛れも無い9.11の事実を少しでも大勢の幅広い階層の人々に知っていただかねばなりません。

そのためにも、新著「9.11疑惑国会追及 オバマ米国は変われるか?」に加えて、この真実の追究にスポットを当て、日本の幅広い地域にこの話題を提供してくれた読売テレビとやしきたかじんさんには、深く感謝を捧げたいと思っております。

(この番組自体につきましては、このコメントの第2部を綴って、改めて寄稿させていただくこととします。)

童子丸 開 拝

どうじまるHP バルセロナより愛をこめて http://doujibar.ganriki.net/
総合目次 http://doujibar.ganriki.net/00mokuji.html

藤田先生「たかじんのそこまで言って委員会」ご出演に関しまして(2)

 童子丸開(どうじまるあきら)です。藤田幸久議員著・編「9.11疑惑国会追及 オバマ米国は変われるか?」の共著者の一人として名を連ねさせていただいております。

 6月14日放送「たかじんのそこまで言って委員会」は、関西にいる知り合いに頼んで録画してインターネットを通して送ってもらいました。しかし、ビデオは大きなメモリーをとるために1度では送りきれず、とりあえず藤田先生がご出演の場面だけを受信して拝見いたしました。

 「陰謀説」「都市伝説」の枠組みの中でしか取り扱われなかった点については、日本のショー的なTV番組である以上、いたし方の無いことかもしれません。あまり「真面目な話」では視聴者をひきつけることができないのでしょうが、ハリウッド映画「天使と悪魔」などと並べて取り扱ってくれたのには、アングリしました。最初から「結論の枠組み」を決めておいて、その中でどのように視聴者の興味をひきつけるか、ということだけが眼目にある番組なのでしょう。いずれにしても、「まず見間違いようの無い事実は何か」から出発して筋を通しながら一つ一つ真相を突き詰めていくような種類の番組ではないようですし、たしかにそんな「学術的な」進め方では、視聴率は上げられないのでしょうね。

最初の藤田先生がご出演の場面だけしか見ていないのですが、限られた時間の中で、元ドイツ連邦銀行ウエルテケ総裁の証言、ブッシュ政権の政策に対する米国議会の厳しい反応、飛行機の残骸が無いペンタゴン、自由落下速度で落ちたWTC第7ビルのことを、最後まで落ち着いた口調で語っておられました。

最初から9.11事件の検証を真面目にやろうというような番組ではないため、それ以上のことまで期待するのは難しかったようです。それでも、日本のマスコミが口を閉ざして伝えようとしないいくつかの重要な情報や変化について、多くの人が知ることとなったでしょう。普段は喧嘩腰で相手をつぶそうとする常連評論家が番組中で自重せざるを得なかったのは、やはり共著書「9.11疑惑国会追及」の真正面からの真剣な追及の姿勢が影響しているでしょう。番組が勝手にはめようとした「都市伝説」「陰謀説」の枠を簡単に突破してしまったのではないかと思います。願わくは、パネラーからあの本の内容についての突っ込みがほしかったところですが、たぶん突っ込めなかったのでしょうね。(あの本をまともに読んでいるなら、の話ですが。)

その途中でデイブ・スペクター氏がすばらしい「引き立て役」「盛り上げ役」を演じてくれたようです。おそらく意図的でしょうが、最初から感情的で筋も何も無いムチャクチャで下品な言い回しを繰り返すことで、陰謀説を頭から受け入れないような人の姿を自ら戯画化して演じていたようです。藤田先生がその挑発を平然とやり過ごすことで、逆に、先生の話がクローズアップされた、という印象です。スペクター氏は、視聴者を「??」の状態にして最後まで話にひきつけ、番組を盛り上げるために「役者」として振舞ったのでしょう。彼の目は妙に落ち着いていました。

ところで、この番組のレギュラーでもそうですが、9・11の公式な説明を擁護したい人々は必ず「ビン・ラディンとアルカイダがやったんじゃなければ、じゃあだれがやったというのだ?」という質問をぶつけてきます。話が本末転倒するのですね。

司会役の辛坊治郎氏が、反論の余裕が与えられない「時間切れ」寸前になってこれを持ち出し、「世界中がみんなビン・ラディンだと断定しているではないか」というようなことを言っていました。事件直後に「ビン・ラディンだ」と公に言ったのはブッシュですが、彼は犯罪捜査官でも裁判官でもありません。米国政府首脳の断定は純然たる「政治的判断」です。犯罪捜査を担当するFBIも裁判所も、いまだ捜査はもちろん何一つ判断を下していないときのはなしです。

辛坊氏は、おそらくそれと知っていてなおかつ意図的に、政治判断と捜査上の結論をゴチャゴチャにして聞く者を煙に巻き、しかも反論の余裕も無いタイミングを選んで藤田議員の正論を強引な手段で抑えながら、この下品なプロパガンダの手法を用いたようです。(政治上の判断と捜査上の判断の区別がつかないようなら論説委員を務める能力が疑われるでしょう。)

公式の説明に疑義を呈する我々は、決して捜査官でも裁判官でもありません。何らかの「結論」を出す立場にはありませんし、またそのような場にもおらずその機会も与えられず、多くの場合その能力も持ち合わせていません。しかしこの点は、この番組の司会者や常連達を含めて、公式説を信用する人達も同じでしょう。その意味で、公式の説明を擁護する者も疑う者も、等しい立場に立っているわけです。

公式の説明を擁護する人たちは、「公式の結論」が信用できないと言うのなら、では「他の結論」を出せ、と言っているわけですが、では自分達がその「ある結論」をなぜ信用するのか、という根拠となると、精々が「(国の指導者や専門家名など)偉い立場の人がこう言っている」という程度で、大概は「こうに決まっている!」「そんなはずはない!」という思い込みレベルの話です。中には、なにやら根拠らしいものを取り出してみせる人もいるのですが、それは「裏書の無い小切手」のようなものでしかありません。

一例を申しますと、ペンシルバニア州に「墜落した」と言われるユナイテッド航空93便の機体の多くが、地面と激突して地中深く埋まりこんだ、とされています。では地下から数十トン分もの機体の残骸が発見されたのか、というと、そのような大量の残骸の写真も無ければビデオも無い、分析記録も存在しない、その一部すら(せいぜい2~3トン分でも)実物が公開されたことはありません。あるのは「そのほとんどが発見された」というFBIの言葉のみです。

そして公式の説明を擁護する人たちはこのFBIの言葉を「信用する」というわけですが、その「信用」の根拠を何一つあげることはできません。そのFBIの言葉を裏付ける根拠が無いからです。つまり「額面1億円の裏書の無い小切手」を振りかざすようなものです。

この種の人たちは、誰が見ても見間違いようの無い事実から話を起こして、自分達が公式の説明を信用する根拠を説く、というようなことは決してしません。というよりも、それができないのです。だから、根拠を出し合って筋を通すより先に「結論は何か?」と聞いてくるわけです。その結果、事件捜査上の判断と政治的な結論をいっしょくたにして、ブッシュたちが正確な事件捜査上の結論を下したかのように言いくるめるのです。一方で、FBIはビン・ラディンが9.11に関与した「確たる証拠」をいまだに(たぶん永久に)示すことができません。それについては口をぬぐって素知らぬ顔をするわけです。

いかなる立場をとる場合でも、我々が『真実を知っている』だの『真実を追究する』などとあつかましいことを言うべきではないでしょう。一つの国家の機能から言えば、それはやはり、各国の捜査当局と裁判所の責任です。我々にできることは、事実は何であり、公式にはどのように説明され、それが本当に事実とかみ合っているのかどうかを考えることだけです。

 これ以上のことは、本の宣伝のようで申し訳ないのですが、やはり藤田幸久議員著・編「9.11疑惑国会追及 オバマ米国は変われるか?」をお読みください。日本で書かれた9.11事件に関する本の中で、最もまとまった、一つ一つの判断に明らかな根拠を示すことのできたものだと、共著者の一人として自負いたしております。

藤田先生

初めまして。本日の放送を偶然拝見させて頂いたものです。国会議員という立場にありながら、このような問題を主張されていて、とても驚きました。私の応援する意思に反して、かなりバッシングを受けていたようですので、激励の意味も込めてコメントさせて頂きました。

先生はご存知のかと思いますが、9.11同時多発テロには多くの疑問が残されています。何も説明もなしに全てを受け入れることは、今までの航空事故や火災事故の歴史にあまりにも反していて、とても受け入れられるものではありません。世界では先生と考えを同じくする人が非常に多いことも、ご存知のことかと思います。

この種の主張は、偏見を受けることが多いですから、大変かと思いますが、先生には是非信念を曲げることなく頑張って頂きたいと思っております。お体にはお気を付けて下さい。

  • Posted by 石原 啓樹
  • at 2009/06/15 03:32:45

エレログTOP | エレログとは | 運営会社 | 免責および著作権について | お知らせ

政治家ブログ”エレログ”地方議員版ができました。参加お申し込みはこちらから

政治家専門サイト ele-log 国政版 お申し込み 政治家専門サイト ele-log 地方版 お申し込み
国会議員、都道府県知事、市区町村長、都道府県議、市区町村議、および立候補予定者専用

Copyright by Promote committee of Online-Election.,2001-2007, all rights reserved.
ele-log and the ele-log logo are registered trademarks of
Promote committee of Online-Election