王滝村の瀬戸普村長は8日開会した村議会3月定例会で、現在、木曽町の県立木曽病院などから医師の派遣を受けて運営している村の診療所について、常勤医確保の見通しがついたと明らかにした。既に医師の内諾を得ており、早ければ4月には週5日診療の体制が整う。
瀬戸村長は、昨年10、11月、診療所勤務経験が長い医師から村に打診があり、視察に訪れたことなどを明らかにした上で「(医師は)地域医療のスペシャリスト。最終的な交渉を進めている」とした。
村によると、医師は40代の男性外科医。昨年7月まで北海道の診療所で勤務していた。病院に5年、診療所に11年勤めた経験がある。常勤医の確保に伴う村の診療所の関連予算は、6月補正で対応するという。
診療所は2007年度まで常勤医がいたが、08年度からは週2日の診療体制に。現在は、県立木曽病院から金曜に神経内科医1人、東筑摩郡波田町の町立波田総合病院から月曜に外科医1人の派遣を受けている。
06年度から休止していた歯科は、5月ころからの再開が決まっている。
(提供:信濃毎日新聞)