
訓練では、医師らが臓器提供までの流れを確認した=10日、上越市新南町
臓器提供の手順入念に確認
上越・県立中央病院で訓練
脳死判定から臓器提供までの手順を確認する訓練が10日、上越市の県立中央病院で行われた。7月の改正臓器移植法施行に伴い、円滑な臓器提供に向けて各部署の連携をチェックするとともに、課題を探すのが狙い。
同病院の医師や看護師らでつくるワーキンググループが初めて主催。医師や警察関係者ら70人が参加した。県立病院では新発田病院に続く実施となる。
訓練は、46歳男性が交通事故で脳死状態となり、男性の家族から臓器提供の申し出があったとの想定で始まった。
男性の到着から臓器移植本部の立ち上げ、実際の臓器摘出までの一連の流れを救命救急センターや手術室を使って実施。休憩を挟みながら7時間以上にわたる訓練に、参加者は真剣な表情で取り組んでいた。