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両丹日日新聞2010年3月 9日のニュース

DMATが参集 各機関連携して実動訓練

0308dmat.jpg 大規模災害や事故の際に現場で医療救護活動をする府緊急災害医療チーム(DMAT)の実働訓練が6日、福知山市民病院で行われた。市消防本部や自衛隊など関係機関も参加する大がかりな訓練は府内で初めて。指揮伝達系統や情報の共有などを確かめ合った。

 DMATは医師、看護師、業務調整員(救急救命士、事務員ら)で構成し、専門的な訓練を受け、機動性を持っているのが特徴。実働訓練は震度6強の地震が発生したとの想定で行われた。
 
 京都第1赤十字病院、公立南丹病院などから4チームが市民病院に到着。香川恵造院長が病院施設の被災有無や入院患者数など現状を説明し、「列車事故もあったと連絡が入っています。これから重症傷病者が次々と搬送されて来ます」との見通しなどを伝え、DMATと院内に設けられている対策本部との連携が始まった。
 
 福知山医師会からも、自院への電気が途絶え治療ができない医師が応援に駆けつけ、他の医院の状況を報告。傷病者が増えている病院から支援要請が入りだし、DMATが応援に向かったりした。
 
 市民病院でも独自に訓練を行い、対策本部の立ち上げや傷病者の様態別に治療優先順位を判別するトリアージなどを行った。
 
 香川院長は「DMATのみなさんはよく訓練され、連携もとれていて心強く思いました。様々な機関が参加したことで、マニュアルだけではつかみきれないことも体験できました。今後に生かしていきたい」と話していた。
 
 
写真=運び込まれた傷病者の治療にあたるDMAT

農地守れる防護柵に(1) 農改普及センターが見直しポイント

0309jyuugai02.jpg 農作物を荒らすシカ、イノシシなどの有害鳥獣は農家にとって頭の痛い問題。特に福知山のように中山間地の農地が多い地域では、最大の懸案だという声さえある。これまで行政では林業部門が主に担当してきたが、「農家が困っているのだから農業部門からも」と、府中丹西農業改良普及センターが獣害軽減のための見直しポイントをまとめ、全農家へ配布を始めた。

 せっかく植えた苗を食べられたり、苦労して育てた作物を、いざ収穫という時になって荒らされてしまったり。獣害は苗代がかさむことや、あてにしていた出荷ができないことによる損失以上に、農家の気力が萎えてしまうことによる影響が大きい。耕作放棄地が増えるなど農村の衰退にかかわる問題にまでなっている。

 農家は毎年、個人や共同での防護柵設置などに多大な労力を割かなければならない。しかし、せっかくの作業も、正しく設置しておかないと効果はゼロになってしまう。

 そこで普及センターは、職員らが現地を回る中で見かけた、農家が多く見落としているポイントを集め、B4サイズにまとめて紹介することにし、裏表にイラストを使ってカラー印刷した。
 
■網は裾をたらす■
 
 最初に取り上げているのは網を張る場合の裾。獣側(守る農地の反対側)に30−50センチたらしておくと、獣が前足をとられることを嫌がり、防止効果が高まる。普及センターの職員は「柵をくぐろうとするのはイノシシだけと思われがちですが、高くジャンプするシカも、農地に侵入する際には、ほとんどの場合が柵の下から潜り込もうとします」と、裾対策の重要性を説明する。

 裾を雑草が持ち上げないよう、防草シートで覆ったり、アンカーなどで固定することも勧めている。
 
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農地守れる防護柵に(2) 里をエサ場にしない

0309jyuugai01.jpg 電気ショックで驚かせ、侵入阻止に効果のある電気柵だが、一度農地への侵入を許してしまうと、次から電気を怖がらなくなり効果が無くなってしまう。効果を発揮するためのポイントがいくつもある。

■電気柵はガイシの向きに注意■ 
 
 イノシシの体毛は電気を通さず、ショックを与えることができるのは鼻が電線に触れた時だけ。そこで電線の張り方が大事になってくる。電線は地形に合わせ、広いすき間ができないように張るほか、電線を巻くガイシは、柵の棒の獣側に付けることが肝心。

 棒を鼻で触る習性があり、ガイシ・電線が獣側にあれば、棒に触れた時に電気が流れてショックを与えることができるが、内側(農地側)だと棒を押し倒してしまうため。

 また、アスファルトに前足が乗った状態で電柵に接触しても電気が流れにくいため、足が土・草に着くよう道路から30−50センチ離れた位置に設置するよう呼びかけている。
ワイヤメッシュは
 
■格子の向きが大事■
  
 鋼線を格子状にしたワイヤメッシュの柵は、上部を獣側に30度折り曲げておくことで、跳び越えにくくさせるのがポイント。またイノシシは縦棒に触れると鼻で押し倒そうとし、横棒に触れるとかんで手前に引こうとするため、ワイヤ溶接の継ぎ目は縦棒が獣側にくるようにする。

 こうした柵についてのアドバイスの前に、普及センターが最も力を入れて訴えているのが「獣害に遭いにくい集落にする」こと。

 例えば、里を獣のエサ場にしないこと。シーズンが終わって収穫をやめたトマトの実、キャベツの外葉、放任竹林のタケノコ、稲のヒコバエなど、人間が「これなら獣に食べられても平気」というエサが農地に残っていると、それを食べた獣が味をしめて集落へ寄ってくるようになる。栄養価の高いエサを食べて越冬しやすくなり、出産も増えて個体数を増やしてしまうことにもなる。

 普及センターは「農地に食べ物を残さず、集落近くで獣を見かけたら、誰もが大声などで追い払い、集落は怖いと思わせることが大事です」としている。
 
【関連ニュース】
 ・農地守れる防護柵に(1) 農改普及センターが見直しポイントまとめる

読み手の声に集中 五色百人一首近畿大会に300人

0309hyakuninisyu.jpg 第5回五色百人一首近畿地方大会が6日、福知山市猪崎の市武道館で開かれた。年長園児から中学生までの延べ約300人が近畿一円から集まり、熱戦を繰り広げた。

 五色百人一首は、100枚の札を青、黄、ピンク、緑、オレンジの各色20枚ずつで行う。日本の伝統文化の百人一首を子どもたちが教室で毎日楽しめるようにと工夫されていて、1試合の時間が短く、手軽に取り組める。
 
 大会は、教職員でつくるTOSS五色百人一首協会京都府支部が主催し、福知山観光協会が協力、両丹日日新聞社などが後援して開催した。小式部内待の和歌にゆかりのある福知山が毎年会場になっている。
 
 今年は京都、大阪、兵庫、滋賀、奈良、和歌山、三重の2府5県から個人戦に約180人、5人1組の団体戦に23チームがエントリーした。
 
 試合が始まると、会場内は静寂に包まれ、聞こえてくる読み手の声に集中した子どもたちが素早い動きで札を取り合った。上の句3文字までで動く場面もあり、応援に駆け付けた保護者らも緊張の表情で見守っていた。
 
 個人・団体ともに強豪の奈良県勢が上位を多数占めた。地元福知山からは7人が出場し、大槻芙希さん=上川口小5年=が個人ピンクの部でベスト8、西川日菜多さん=同=が個人黄色の部でベスト16に入った。
 
 
写真=読み手の声に集中して札を見つめる子どもたち


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