ファンにサインを書く横綱白鵬(左)を見つめる舞の海秀平氏(右)=堺市の出羽海部屋
「大相撲春場所」(14日初日、大阪府立体育会館)
横綱白鵬(24)=宮城野=が9日、大阪府堺市の出羽海部屋で出げいこを行った。十両普天王(出羽海)と春日王(春日山)を相手に21番をこなし、1敗のみと貫禄の内容。視察した相撲解説者の舞の海秀平氏も「相撲が違う。順調じゃなくても優勝する」と、13度目の載冠に太鼓判を押した。
立ち会いで圧倒し、そのまま寄り切る。淡々と繰り返される光景に「相手の力が出ないように動いてる」と、その技術を絶賛。指導する熊ケ谷親方(元幕内竹葉山)も「リラックスした相撲を取っていた」と愛弟子の仕上がりに自信を見せた。
朝青龍の電撃引退で角界の期待を一身に背負う重圧の中、「体も動いてるし、いい流れできてる」と気合十分。11日に25歳となる一人横綱が白鵬時代の幕開けを“独り舞台”で飾ってみせる。
(2010年3月9日)