マグロの漁獲規制

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近年、世界中でマグロの消費量が増加。乱獲を防ごうと、国際機関が漁獲量や時期などを定めている。[関連情報]

ヘッドライン

<クロマグロ>EUが禁輸支持 日本、一層苦しく

 【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU、加盟27カ国)は10日、乱獲で個体数が減少している大西洋と地中海のクロマグロの国際取引を禁止する措置を支持することを決めた。絶滅の恐れがある動植物を保護するワシントン条約の締約国会議が13日からカタールで開かれるのに先立ち、米国に続いてEUが取引禁止で足並みをそろえたことで、世界最大の消費国・日本は一層苦しい立場に追い込まれた。(毎日新聞)
[記事全文]

クロマグロ 普天間、トヨタに継ぐ日米の火種に - 産経新聞(3月7日)
強まるマグロ包囲網、絶滅危惧種に指定も、欧州では不買運動も拡大中 - 東洋経済オンライン(2月12日)

◇クロマグロについて
クロマグロ - 市場ではホンマグロ(本まぐろ)、ホンマ(本ま)と呼ばれることが多い。市場魚貝類図鑑

◇どのような問題が?
マグロをめぐる問題 - 蓄養マグロの問題やマグロ漁による混獲の問題なども。WWF
マグロ問題 - にっぽんマグロ白書

◇シーシェパードがクロマグロ漁の妨害を予定
シー・シェパード、今度はクロマグロ漁妨害へ「衝突はすべて日本に非」 - 産経新聞(2月9日)

※ここより下は、メディア関係者と読者が作るガイドコンテンツです。   表示方法: 標準全部

マグロ漁業の現状

現在、全世界では約206.5万トンのマグロが漁獲されており、日本は、約22.5万トンを漁獲し、約30.5万トンを輸入している(外務省「マグロ漁業」(2005年財務省貿易統計、農林水産省漁業生産統計、水産庁。クロマグロ、ミナミマグロ、メバチ、キハタ、ビンナガの5種))。

地中海と東大西洋の漁獲枠削減

世界的にマグロの需要が高まる中、大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)(リンク先、外務省)の年次会合が2006年11月26日に開催され、マグロの中でも最高級とされているクロマグロ(ホンマグロ)の地中海と東大西洋での漁獲枠を削減する決定が下された(All About「世界のニュース・トレンド」ガイド記事「ピンチまたピンチ。日本のマグロが危ない」)。

世界で広がるマグロ規制

モナコは2009年10月にワシントン条約事務局に大西洋と地中海で漁獲されるクロマグロの国際取引の原則禁止を求める決議案を提出。

ワシントン条約で禁輸対象となったらどうなるの?

マグロの漁獲量と消費量

輸出入を禁止した場合の影響

冷凍の在庫があり、クロマグロは太平洋などでもとれるため、直ちに食卓から消えることはないとされるが、すしチェーン店から値上がりを懸念する声もある。読売新聞(マグロ食卓から消える?より)。

資源管理と貿易制度

制度・対策概 要
統計証明制度貿易面から各国の漁獲状況をモニター
IUU漁業国からのまぐろ類の禁輸措置無秩序な操業を行う国からの輸入を禁止
正規許可船リスト(ポジティブリスト)対策正規許可船の漁獲物のみを国際取引の対象にする
地中海におけるクロマグロ蓄養場の登録制度ICCAT(大西洋まぐろ類保存国際委員会)の加盟国が自国の蓄養場を登録し、それらの蓄養場で生産されたマグロのみを国際取引の対象にする
まぐろ類の資源管理と貿易制度について - 水産庁

まぐろ資源保存管理法

我が国が世界において、歴史的にまぐろの漁獲及び消費に関し特別な地位を占めていることにかんがみ、最近におけるまぐろ資源の動向、その保存及び管理を図るための国際協力の進展その他まぐろ漁業を取り巻く環境の著しい変化に対処して、まぐろ資源の保存及び管理の強化を図るための所要の措置を講じ、もってまぐろ漁業の持続的な発展とまぐろの供給の安定に資することを目的とする法律。

マグロの種類

主なマグロ漁場

各地域の漁業管理機関

名 称加盟国等
大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)米国、日本、南ア、ガーナ、カナダ、仏(サンピエール・ミクロン)、ブラジル、モロッコ、韓国、コートジボワール、アンゴラ、ロシア、ガボン、カーボヴェルデ、ウルグアイ、サントメ・プリンシペ、ベネズエラ、赤道ギニア、ギニア、英(バミューダ)、リビア、中国、クロアチア、EC、チュニジア、パナマ、トリニダード・トバゴ、ナミビア、バルバドス、ホンデュラス、アルジェリア、メキシコ、バヌアツ、アイスランド、トルコ、ノルウェー、ニカラグア、グアテマラ、セネガル、フィリピン、ベリーズ、シリア、セントビンセントおよびグレナディーン諸島
※協力的非加盟国:台湾、ガイアナ
全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)アメリカ、コスタリカ、パナマ、フランス、ニカラグア、日本、ベネズエラ、バヌアツ、エクアドル、エルサルバドル、メキシコ、グアテマラ、ペルー、スペイン、韓国
※協力的非加盟国等:ベリーズ、中国、カナダ、クック諸島、EC、ホンジュラス、台湾
インド洋まぐろ類委員会(IOTC)オーストラリア、中国、コモロ、エリトリア、EC、仏、ギニア、インド、イラン、日本、ケニア、韓国、マダガスカル、マレーシア、モーリシャス、オマーン、パキスタン、フィリピン、セイシェル、スリランカ、スーダン、タイ、英、バヌアツ、タンザニア、ベリーズ
※協力的非加盟国:インドネシア、南アフリカ、セネガル
みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)日本、オーストラリア、ニュージーランド、韓国
注1:台湾が「台湾漁業主体」として、みなみまぐろ保存委員会拡大委員会のメンバーとして参加
注2:協力的非加盟国等:フィリピン、南アフリカ、EC
決定事項
2009年の1万1810トンの総漁獲枠を10〜11年の2年間で20%削減(水産庁
地中海漁業一般委員会(GFCM)アルバニア、アルジェリア、ブルガリア、クロアチア、キプロス、エジプト、フランス、ギリシア、イスラエル、イタリア、日本、レバノン、リビア、マルタ、モナコ、モロッコ、ルーマニア、スロベニア、スペイン、シリア、チュニジアトルコEC、セルビア・モンテネグロ(斜体はICCAT加盟国)

クロマグロの完全養殖

近畿大学水産研究所で2002年6月23日、人工ふ化養成クロマグロが産卵。 この産卵によって、クロマグロの生活史が飼育下で1サイクルした、いわゆる「完全養殖」が実現したことになる。

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