岡山放送局

2010年3月10日 16時5分更新

井原鉄道ワンマン化で経費削減


総社市と広島県福山市を結ぶ、第3セクターの「井原鉄道」は、厳しい経営を改善しようと、今月から来月にかけて列車のワンマン化や駅の無人化を進めることになりました。

井原鉄道は平成11年の開業以来、赤字経営が続いている上、沿線の高校の統廃合が進んで通学客が減っていることなどから年々、利用客が減り、昨年度は1億6500万円の赤字を出すなど、経営状況はいっそう厳しくなっています。

このため、今月13日に行われるダイヤ改正から、全ての列車をワンマン運転とするほか、土曜日や休日には利用客の少ない朝の列車2本を運休する休日ダイヤを初めて設定します。

また、井原鉄道では15の駅のうち、4つの駅に駅員がいますが、このうち旅行業者に業務を委託していた総社駅について来月1日から自動販売機で切符を販売し無人化することにしています。

井原鉄道では、「コスト削減を求められる中、判断した。ワンマン化したあと、しばらくの間、社員が駅で乗り降りの指導を行うほか、JR線と接続する列車をこれまで通り運行し、利用者の安全性と利便性は守っていく。」と話しています。