長倉、ラガー魂で勝つ！…４・２５吉田秀彦引退興行

長倉立尚（右）は道場の先輩の小見川道大に絞め技をかけて気勢を上げた

　総合格闘技イベント「吉田秀彦引退興行～ＡＳＴＲＡ～」（４月２５日、日本武道館）のフェザー級（６５キロ以下）ワンマッチで、元ラガーマンの長倉立尚（２５）＝吉田道場＝が毛利元就の末裔（まつえい）、毛利昭彦（３４）＝毛利道場＝と対戦することが８日、発表された。

　戦いの場は芝からマットの上へ。「吉田さんと同じくらい目立って、打ち合ってトップファイターになりたい」と、長倉は口元を引き締めた。中２でラグビーを始め、啓光学園高（現常翔啓光学園高）で全国優勝し、立命大でも２年からレギュラー。卒業後は大手旅行会社に就職したが、総合格闘技を「漠然とやってみたいなあ」と、入社１か月で辞表を提出。「吉田道場の名前は聞いていたから」という理由だけで０８年２月に上京した。格闘技経験がなく一般会員でスタートも、高い身体能力で急成長。打撃を武器に、アマから８連続ＫＯ勝利中と勢いに乗っている。

　相手は戦国武将の末裔だが「おやじがすごいといって子供もすごいわけではない。それがさらに離れれば」と、家柄を無視。初の大舞台で尊敬する吉田の花道を飾る。

　◆長倉　立尚（ながくら・たつなお）１９８４年６月２２日、大阪市出身。２５歳。長吉西中２年でラグビーを始め、啓光学園高（現常翔啓光学園高）３年時の第８２回全国高校ラグビーでは左フランカーで出場し優勝。関西大学Ａリーグの立命大ではフランカー、ウイングとして活躍。卒業後、就職も１か月で退社し、０８年２月に吉田道場入り。０９年１０月にプロデビュー。現在８連続ＫＯ勝利中。１７０センチ、７０キロ。