10日午後5時半ごろ、東京都練馬区石神井台2丁目の区道で、近くの会社員浅野広志さん(44)の長男裕也ちゃん(3)が吉祥寺駅発成増町行きの西武バスにひかれた。裕也ちゃんは体を強く打ち、間もなく死亡が確認された。石神井署は、運転していた中野区鷺宮6丁目、同社運転手の大野正祥容疑者(31)を自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕し、容疑を同致死に切り替えて調べている。
同署によると、大野容疑者がブレーキをかけてバスを停止させたところ、裕也ちゃんが車底部の右前輪の後ろに倒れていた。現場は片側1車線の直線道路で、数十メートル先の信号が赤だったため徐行運転していた。裕也ちゃんは母親(36)と一緒にいたとみられる。大野容疑者は「衝撃音がしてブレーキを踏んだ。男児には気づかなかった」と供述しているといい、同署は前方不注意とみて調べている。
当時、客約30人が乗っており、70代の女性が脇腹の痛みを訴えて病院に運ばれた。