イルカ漁を隠し撮りした映画「ザ・コーヴ」の監督、「映画は日本へのラブレター」
和歌山・太地町のイルカ漁を隠し撮りし、アカデミー賞を受賞したドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」のルイ・シホヨス監督が、FNNのインタビューに答え、「映画は日本へのラブレターだ」などと語った。
映画「ザ・コーヴ」のルイ・シホヨス監督は「イルカ漁は虐殺だ。伝統ではない」などと話した。
アメリカの環境保護活動家らが、日本の和歌山・太地町でイルカ漁を撮影し、アカデミー賞を受賞したドキュメンタリー「ザ・コーヴ」。
隠し撮りの手法や、イルカ肉に含まれる水銀濃度などをめぐり、現在も物議を醸している。
そのシホヨス監督をFNNが直撃した。
シホヨス監督は、イルカを食べる習慣についても、「たとえ食文化であっても、悪いものは消えなくてはならない」と話した。
同じ肉製品として、牛や豚などと何が違うのかという質問に関しては、「牛かイルカかという問題じゃないんです。イルカは高い知能を持っている生き物なんだ」と、イルカは知能の高い哺乳(ほにゅう)類なので、食べたり殺すべきでないと強調した。
これに、太地町教育委員会の北洋 司教育長は「知能が高ければ殺してはだめ、知能が低ければ(殺して)構わないというような論理は、それは筋違いな話で」と話した。
赤松農水相は9日、「食物連鎖ですから、食べることを否定したら、何も成り立たなくなっちゃうので」と話した。
シホヨス監督は「(あなたは映画の制作者? 環境活動家?)両方ですよ! わたしは映画を作ろうとしているんじゃない。運動を起こそうとしているんです。この映画は日本バッシングしているわけではなく、ラブレターなんですよ」などと話した。
実際、この監督らは、カリフォルニア州のすし店で、アメリカでは販売が禁止されている鯨肉が提供されていると告発。
連邦検察は、捜索令状を取り、店を捜索したことを明らかにしている。
(03/10 23:57)