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【東京本部】東京都千代田区平河町1−6−8 平河町貝坂ビル TEL:03−3221−0888【神戸レインボーハウス】兵庫県神戸市東灘区本庄町1−7−3 TEL:078−453−2418【あしなが心塾レインボーハウス】東京都日野市百草892−1 TEL:042−594−7766【ウガンダレインボーハウス】Kagga Road, East2 Zone, Nansana, Wakiso, UGANDA
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遺児をケア「ファシリテーター養成講座」
東京・神戸『虹の家』で開催 84人受講
 遺児を物心両面で支援するあしなが育英会では、東京都日野市と兵庫県神戸市のレインボーハウスで、小中学生遺児の「ケア・プログラム」を行っています。プログラムは「ファシリテーター(ボランティア)」の助けが必要で、毎期「養成講座」を開催しています。

 東京会場では2月26日から28日まで過去最多の58人(男性20人、女性38人)が参加、講座は熱気をおびてスタートしました=画像=。担当者は受講者が増えた理由を「遺児のケアへの関心が高まっていること、レインボーハウスの活動への理解が広がっているのではないか」と分析しています。

続きはこちら『あしながToday』へ
ハイチ地震遺児のため緊急募金! 郵便振替口座、クレジットカードで募金を!!
 玉井義臣本会会長と海外遺児留学生のロナルドさんが、10年1月28日、駐日ハイチ共和国大使館のジャン・クロード・ボード大使=画像左上=を訪ね、ハイチ地震で亡くなられた多くの犠牲者に哀悼の意を捧げ、被災された方々にお見舞いを述べました。大使は、「街頭募金の行動力に大変感動し、感謝いたします。今後、ハイチ地震遺児の心のケアと留学などの教育支援に、あしなが育英会の経験をぜひ貸してほしい」と答えました。

 ロナルドさんらは阪神大震災から15年を迎えた1月17日、JR元町駅前(神戸)=画像左中=とJR有楽町駅前(東京)=画像左下=で、震災遺児やインド洋大津波遺児らあしなが育英会の遺児学生らが中心となって、ハイチ地震遺児のための緊急街頭募金を行ないました。
 阪神大震災遺児の内海慧大(関西外国語大短期大学部1年)さんは、「私は震災という理不尽な力によって大切なものをたくさん失いましたが、たくさんの無償のやさしさをいただくことができました。みなさまからのわずかなお気持ちが一人でも多くの震災遺児が前を向いて歩み出すことができるよう、ハイチ地震遺児支援募金にご理解を」と訴えました。
 5年前のスマトラ沖地震と津波で母と兄を亡くし、本会の支援で早稲田大学に通うインドネシアのラフマットさんも、「地震と津波で母と兄を亡くした後、あしなが育英会が様々なサポートをしてくれました。私たちはこの募金活動を通してハイチ地震遺児の手助けをしたいと思います。多くの日本人にも手伝ってほしいです」と訴えました。
 
 本会は、2000年から2007年まで8年にわたり、海外の大地震、津波災害、紛争、テロなどで親を亡くした遺児を日本に招き、日本の遺児高校生、大学生らと心の癒しを最重点目的に「国際遺児交流会」(サマーキャンプ)を開催いたしました。
 今回の地震で親を亡くし、心傷つき、希望を失ってしまったハイチ地震遺児が、一日でも早く笑顔を取り戻せるよう、本会は阪神大震災遺児の心のケア活動15年の経験を活かし、現地NGOや政府などと連携しながら、春先に「心の癒し使節団」をハイチに派遣し、募金も直接現地に届けたいと思っております(中国・四川地震の時も街頭募金を行ない、阪神大震災遺児らが心の癒し使節団として四川を訪問、心の癒し交流会を実施しました)。一日でも早く、ハイチ地震遺児たちが元気を取り戻す日が来ることを願っております。
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☆募金要綱☆
<寄付先> 「あしなが海外遺児心の支援口」(通信欄に「ハイチ募金」と明記ください)
     郵便振替口座00190−9−559337
 ※募金は、郵便振替口座か、本会ホームページからクレジットカードでも「ハイチ募金」を受け付けています。

<募金使途> 全額をハイチの遺児支援団体、現地政府などを通じて地震遺児のために使わせていただきます
☆お問い合わせ☆あしなが育英会国際課
阪神大震災から満15年 「第15回偲び話しあう会」開催
 阪神淡路大震災から15年を迎える1月16日、震災遺児家庭の追悼式「第15回今は亡き愛する人を偲び話しあう会」が神戸レインボーハウスで開催されました。参加者は、震災遺児家庭26世帯50人の方々が出席、学生ボランティアなどスタッフを合わせると計107人が参加しました。

 「追悼式」では亡くなられた方々に全員で黙祷を捧げた後、「亡き愛する人への言葉」を辻健太さん(高校1年)、銘田奈津紀さん(専門学校2年)、長宅智行さん(大学3年)らが述べました。辻さんは、「震災で父が亡くなり母は後遺障害を負いました。当時、僕は1歳で何一つ覚えていないけれど、震災で生き残った人たちや大切な人を亡くした人たちの“これから”をしっかり見ていきたい、そんなとても大きな責任を感じています」と語りました。銘田さんは、「15年前のママが亡くなったあの日から、ママは、悲しさや寂しさ辛さだけでなく、人の温かさ、優しさ、思いやる気持ち・・・。たくさんのことを教えてくれました。4月から、夢だった美容師になります。多くの壁にぶつかると思いますが、ママが何かを教えてくれようとしていると思って頑張っていきます」と誓いました。
朝日新聞社「天声人語」へ
阪神・淡路大震災遺児作文集「遺児たちが語る、今の思い」を発刊
 あしなが育英会は、1995年阪神・淡路大震災で親を亡くされた573人の遺児を確認し、心のケア活動を行って参りました。99年には遺児の癒しの家「神戸レインボーハウス」を建て、本格的な癒しの活動を開始しました。
 本年震災満15年を機に、皆様に、彼らが今どんな気持ちでいるのか広く知っていただこうと15年間の思いや将来について「作文」を書いてもらいました。その文集(小冊子)発刊の記者会見を、1月8日15時、神戸レインボーハウスにて行いました。
 作文を寄せ会見に臨んだ震災遺児・小島汀さん(高校3)=画像右=は、「3歳の時に被災したが、自分は震災体験を語れる最後の世代だと思う。震災を忘れて欲しくない。また、自分だけでは15年やってこられなかったことも伝えたい」と語りました。また、福井麻美さん(大学2)=左=も「(作文を書いて)自分の気持ちに改めて気づいた。親の事や、過去を振り返って自分自身の気持ちに気づくことが多かった。震災は親を亡くした大きな災害だった。災害はいつどこで起こるか分からないので、他人ごとではないと思ってほしい」と訴えました。
 冊子は定形封筒最大サイズで46ページ。1万部を印刷し、支援者や全国の学校や図書館などに配布する予定です。ご希望の方は、神戸レインボーハウスまで。
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インド洋大津波から5年 津波遺児が追悼式
 20数万人の命を一瞬にして奪ったインド洋大津波から5年が経ちます。12月23日、本会学生寮「あしなが心塾」で、津波遺児で海外遺児留学生のラフマットさん(インドネシア・早稲田大1年=画像)、ミキアルさん(インドネシア・早稲田大1年)、チャンディマさん(スリランカ・早稲田大1年)ら3人が、日本人遺児学生らと共に追悼式を行ないました。
 彼ら自身が親と死別した『自分史』などを交えて5年を振り返り、現地バンダアチェと電話でつないでインド洋大津波遺児たちを励ましました。
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「子どもの貧困対策基本法」「貧困家庭の高校生の授業料完全無償化」など要望
〜東京銀座で300人がデモ行進、街頭でも訴え〜
  本会などは国立オリンピック記念青少年総合センター(東京・代々木)で、09年12月6日、「第21回遺児と母親の全国大会(大会会長・森本早紀=駒沢女子大学4年・本会大学奨学生)」を開催。終了後は全国から集まった遺児母子300人が、銀座から日比谷公園までデモ行進を行いました。プレスリリース・詳細へ NHKニュースへ 朝日新聞社記事へ 毎日新聞社記事へ 神戸新聞社記事へ 産経新聞社記事へ

 大会には、鈴木寛・文部科学副大臣、長浜博行・厚生労働副大臣ほか、義家弘介議員(自由民主党)、高木美智代議員(公明党)、塩川鉄也議員(共産党)を招きました。全国から集まった300人は「子どもの貧困対策基本法の制定」、「貧困家庭の高校生の授業料完全無償化や給付奨学金制度の新設」などの教育費支援、医療費の負担軽減など6項目の要望書を採択し、政府・各党代表に遺児家庭の制度的救済を訴えました。要望文・概略

 また、大会前日には、日本青年館(神宮外苑)で「母親座談会」と「高校生座談会」を開催。「母親座談会」には北は北海道、南は沖縄から遺児母子家庭の母親26人、「高校生座談会」には遺児高校生12人が参加。生活や教育についての悩みや不安、政治に要望したいことなどを話しあいました。
夫の死後 年収半減、『下層意識』7割強、進学断念53.9%!
〜緊急調査発表・6日第21回遺児と母親の全国大会開催〜
 あしなが育英会が09年11月に実施した「遺児母子家庭緊急アンケート」を、09年12月2日、東京本部にて遺児・母親代表らと記者発表。遺児家庭の貧困化がますます深まり、その影響が母親の心の状態にまで及んでいることが明らかになりました。会見上、母親代表・畠山美知子さん(58)=画像右=は、「主人を事故で亡くし長男が白血病で闘病した。生活が苦しくなり盛岡市の家をたたんで東京に働きに出てきた。授業料以外にも多くの教育費がかかり、無償化になっても苦しさが続く」と訴えました。プレスリリースへ NHKニュースへ 共同通信社記事へ 時事通信社記事へ The Japan Times記事へ 朝日新聞社記事へ 読売新聞社記事へ 日本経済新聞社記事へ 毎日新聞社記事へ サンケイビジネスアイ記事へ 朝日小学生新聞記事へ (※参考)NHKニュース (※参考)共同通信社記事【高校授業料の無償化】「あしなが育英会の募金は不要」という誤解が広がってしまった

 『母親アンケートの概況』は、1.夫と死別後、年収半減、「下層」意識7割に激増、2.経済不況で母親の就労状況さらに悪化、非正規社員が6割を超えた、3.生活の悪化の影響が精神にまで及んでいる、4.授業料以外の教育費の捻出に苦慮、高校授業料無償化だけでは不十分、5.「大学等の授業料も無償にしてほしい」6割、6.依然として多い、年金の支給期間延長を望む声7割強、など。『高校奨学生アンケートの概況』は、1.経済状況の悪化で子どもの勉学意欲がさらに減退、「勉強する気になれない」3割、「未来に希望が持てない」2割、2.高卒での就職希望、一般高校生の1.4倍、「経済的事情」で進学断念 08年12月調査40.1%⇒53.9%、3.就職希望者の割合、東北35.1%、首都圏15.8%。地域格差が顕著、4.アルバイト代のつかい道は、「学校の費用」3割強、「生活費」2割、などでした。

 遺児母子救済の『あしなが運動40余年』にわたって、最も重要な項目として政府・各党に要望し続けてきた「高校授業料無償化」や「大学・専門学校奨学金制度の創設」などを公約として掲げた新政権が9月16日に発足しました。しかし、公約の内容を精査すると『1.授業料以外の教育費が高額、授業料無償化だけでは遺児の進学は依然困難。2.全子どもに対する一律無償化で教育格差が是正されない。3.大学・専門学校など高等教育への支援は実現の可能性が低い』など、遺児の進学支援には不十分です。

 今回の調査発表を踏まえ、あしなが育英会などの主催で12月6日(日)に全国から遺児母子400人が集まり、昨年に引き続き『第21回遺児と母親の全国大会』(大会会長・森本早紀=駒沢女子大4年・本会大学奨学生)を開催。遺児母子世帯の生活保障と遺児の教育支援などを政治や社会に訴えます。大会終了後には、スローガンの書かれた「むしろ旗」などを掲げて銀座で『デモ行進』を行います。皆様、あわせてご支援ください!「第21回遺児と母親の全国大会要望文」へ
玉井会長 オバマ大統領演説に米ホワイトハウスから招待
 米国バラク・オバマ大統領の演説が、09年11月14日、サントリーホール(東京都港区)で午前10時から行われ、あしなが育英会の玉井義臣会長が米国ホワイトハウスから公式に招待されました。朝日新聞社記事『オバマ演説、生で聴いたのは、こんな人たち』を参照ください。

 今回の招待は、2000年から行ってきたNY同時多発テロ遺児やニューオリンズのハリケーン遺児らを日本に招待するなど、日本の遺児と「世界20か国遺児交流会」の活動と実績が認められた思われます。

 今後、駐日米国大使館のルース大使と連携をとりながら、オバマ大統領と共に「世界2億人の遺児たちの連帯と共生」を推し進めていきたいと思っています。
 画像:会場には政府要人など各界代表ら1600人が招待されていました(右・玉井会長) 
☆速報36thPウォーク10☆
参加者15000人! 新たな躍動感が列島を包む
 あしなが育英会の遺児学生が中心となり海外遺児の教育支援を訴える「第36回あしながPウォーク10」が、09年11月8日、全国51コースで開催され1万5000余人が参加しました。全国メイン・日比谷コースには49チーム、子どもたちも219人を数え約2000人が参加=左画像=。今年から年1回開催になり国際色豊かな企業や、団体・労組・学校からの参加者が増え、新たな躍動感が列島を包みました。プレスリリースへ 

 Pウォークの支援で今年の9月より早稲田大学への入学を見事果たしたチャンディマ・ラクマリーさん(22歳・スリランカ・04年インド洋津波遺児)、ミキアル・マウリタさん(19歳・インドネシア・同津波遺児)も実行委員として活躍しました。日比谷開会式でミキアルさんは「私は津波で両親と親戚を亡くしました。あしながの支援のお陰で日本の大学に入学できました。夢はインドネシアの子たちのために英語教師になることです」と挨拶。
 チャンディマさんも「私は津波で父を亡くしました。悲しみと不安の日々を過ごしている時に、あしなが国際遺児キャンプに招かれました。そこで生きる勇気と勉強に励む気持ちを与えてもらい、日本の大学に入学できました。今日ご参加の皆さんが親を亡くし孤独に暮れる後輩遺児を助けることにもなります」と、これまでの経緯や感謝、抱負を述べました。

 17年前に始まったPウォーク10は、日本の遺児から海外遺児へと支援の輪を広げ、来春、日本に留学するウガンダ・エイズ遺児を含むと、8人が学生寮「あしなが心塾(東京)・虹の心塾(神戸)」で日本の遺児学生と生活を共にします。勉強はもちろんのこと、学生とのコミュニケーションも日本語を使いながら、日々、奮闘しています。Pウォークは、今後も世界の格差問題と闘い、遺児の教育問題を切り口に「フィランソロピー(やさしい人間愛)社会」の実現を目指していきます。 ※上画像:会場で『寄付ボランティア』を募るチャンディマさん(左)とミキアルさん
 秋晴れの京都コースでは、淡く紅葉した山々に囲まれた鴨川沿いを600人が歩きました。コース代表の鳶田靖久さん(立命館大学2年)は、「リピーターの方々には、みなさんのご理解とご支援が実を結び、今年9月、ウガンダのエイズ遺児2人が関西の大学に合格したことを絶対に伝えたかった」と、報告の喜びを語っていました。

 広島コースには約250人が参加。特別ゲストとして広島東洋カープから中東直瑛捕手と松山竜平外野手が参加してくださいました=上画像=。中東捕手は「今日のようなイベントに参加できてとてもうれしいです。みなさんと充実した時間を過ごしたいと思います」とコメント。

 福岡県では、当日開催に先立ち、あしなが学生らが天神で「参加者募集」のチラシを配付し読売新聞が事前報道。これが功を奏し、北九州コースには、少年ソフトボールチーム10人が新聞を見て初めて参加するなど500人もが参加。大濠コースにも610人が参加しました。また、福岡2コースだけでも一般学生15人が運営スタッフとして手伝ってくださいました。

 東北全域がさわやかな秋晴れとなり、天候に恵まれた山形コースには428人が集いました。今回初めて高校生が学校単位で運営スタッフとして参加、企画を実施したりコースを誘導したりと大活躍でした。16チームが参加し数集まりゲームや○×クイズにも積極的で、国際遺児支援に対する理解を深めました。

 名古屋コースは参加者700人でした。チームウォークは3つ増え、一般参加も増えました。『参加者同士で握手する企画』では、人とのつながりを感じてうれしかったという人がいました。10年間、各地で参加を続けて下さっている生保支社長は「苦労を乗り越え、明るく元気。後輩を思い行動する遺児学生の姿勢に感動です」と、エールをいただきました。

☆☆実施要項☆☆
・目的 
 ?国内外遺児の現状を訴え、「歩くボランティア」や「寄付スポンサー」の賛同者を増やす?一人一人が相手を思いやる「フィランソロピー(やさしい人間愛)社会」の啓発を実践
・後援 
 文部科学省、厚生労働省、各都道府県教育委員会、日本医師会ほか(一部申請中)
・日時 2009年11月8日(日)午前9時半受付・10時スタート(雨天決行・一部別日程)
・場所 全国47都道府県(約60コース)
・寄付先
 世界の遺児の?現地での寺小屋(読み・書き・計算)教室、?日本留学支援を二本柱とした教育支援活動費用として「あしなが育英会(海外遺児支援特定口座)」に全額寄付
・参加方法
*ウォーカー…参加費(当日受付):大人・学生500円、中・高生300円、小学生以下100円  *寄付スポンサー…郵便振替:00170-1-751604 口座名:あしながPウォーク10実行委員会 *当日ボランティア…当日のお手伝い、ウォーカーへの物品提供など
・連絡先 
 あしながPウォーク10実行委員会?:03-3221-2529 Fax:03-3221-7676 ホームページ:www.ashinaga-pwalk.org
☆79回学生募金終了☆
全国で皆様の愛とボランティアの情熱が不調挽回に 心から御礼申しあげます!
 第79回あしなが学生募金は前半2日間(10月17日、18日)では、学生たちは懸命に奨学金の必要性を訴えましたが、前回、前々回に比べ募金額が大きく落ち込みました! 
 関西地区の17日・18日の前半募金は、前回募金比23%も激減。「このままにはできない」と、学校訪問によるボランティア募集や友人勧誘など、事務局員は総力をあげて後半の募金活動に臨みました。その結果、後半24日・25日の募金額が過去7年間の後半最高額を更新。ボランティアも前回比22%増加しました。
 九州の前半も、ボランティア数、募金額共に例年比3割減でしたが、大学生ボランティアの大幅増で、特に福岡県の募金額は前年比130%増になりました。遺児学生らの粘りと頑張りに、多くの方々が応援してくださった結果です。ご協力いただいたボランティアのみなさま、募金に応じていただいた方々に心からお礼申しあげます。
 是非、関西・九州地区の努力と成果をご一読ください。また、前半募金の詳報は共同通信社記事をご一読ください。

 前半不調の要因は、?不況による所得減が募金にも影響し人々の反応が鈍い。?街頭に立つボランティア高校生・学生の半減。特に首都圏と関西では、インフルエンザ流行のために参加を見合わせるケースが目立つ。?政府が公約している「公立高校授業料無償化」によって「奨学金は不要ではないか」という誤解がある(授業料無償化でも授業料以外の教育費が公立高校で年間平均40万円、私立高校80万円もかかる)―などであると思われます。

 そのため、募金額だけでなく、「あしながさん」募集のチラシも十分に配布できず、「あしながさん」申し込みの問い合わせが極端に少ないという深刻な状況です。

 厚生労働省が20日に発表した日本の「相対的貧困率」は07年度15.7%と、04年度の14.9%よりも悪化し、OECD(経済協力開発機構)加盟30か国中4位です。また、子どもの貧困率は1人親家庭の子ども(18歳未満)が58%と驚くほど高くなっています。まさに遺児の貧窮を表している数字です。※あしながtoday『高校授業料無償化でも遺児の進学は困難!』を是非、ご一読ください。

 「パート2つ3つ掛け持ちで働いても生活が苦しく、母は倒れそうだ。そんな母に、僕は進学したいなんて言えない」。貧困のどん底にあえぎ進学の夢をあきらめる遺児たちのために、学生たちは、後半2日間(10月24日、25日)も全力を注ぎました。みなさまのご支援ご協力、ありがとうございました。※あしなが育英会・機関紙109号「なかま(遺児高校生)」「お母さん」を、是非、ご一読ください。遺児家庭の窮状を知ってください。

 画像:10月16日、東京・JR有楽町駅前で行われた『全国オープニングセレモニー』。女優・紺野美沙子さん(国連開発計画親善大使)=右=が見守るなか、「奨学金は遺児の希望」と訴える吹越勇太さん(高校3年)=中=、嶋田匡局長(早稲田大4年)=左=。

≪第79回あしなが学生募金≫
〈主 催〉 第79回あしなが学生募金事務局 事務局長・嶋田匡(早稲田大学4年)
〈募金の使途〉 病気・災害・自死遺児らの奨学金としてあしなが育英会に全額寄付
〈郵便振替口座〉00140−4−187062 「あしなが学生募金事務局」
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レインボーハウスに通う小中学生遺児作文集
『亡きお父さんお母さんへの手紙』無料配布中
 全国の小中学生遺児を対象とした心のケアプログラムは、2007年から「あしながレインボーハウス」で開始され、09年10月までにのべ500人以上が参加しました。『亡きお父さんお母さんへの手紙』は、このプログラムに参加した子どもたちの素直な気持ちをつづった作文集です。ぜひご一読ください。 詳細はこちら

☆『お父さんの思い出を大事にして・・・』〜文集から抜粋〜☆

 お父さんは白血病で亡くなりました。お父さんが救急車で運ばれていっているとき、私は状況が分からずにただ運ばれているお父さんを見ていました。お母さんから救急車で運ばれた事情を聞くと、悲しくなりました。
 そしてお父さんはだんだんご飯も食べられず、くるしんでいる姿を見ていると、なみだが目にたまってきてしまいました。
でも、お父さんに悲しんでいる姿を見せたらだめだと思い、ひっしになみだをこらえてお父さんに笑顔で話しかけていました。
 病院にお見まいに行きました。そこには、悲しんでいるお母さんとベッドにねているお父さんがいました。はじめはねているかと思ったけど、お母さんがとても悲しい表情をしているのを見て、この時はなみだをこらえられず泣いてしまいました。
 お父さんが残してくれた、たくさんの思い出を大事にして、強く自分に自信を持ってこれからもいきたいと思います。
(千葉・小学5年女子)
あしなが訪中団・北京で鳩山首相夫妻と懇談
 「あしなが訪中団」(団長・玉井義臣)が、09年10月6日〜12日、中国北京市を訪問しました。目的は、中国青年政治学院に1年留学している奨学生12人の学習・生活状況の確認と、中国側受入れ関係者へのお礼と来年度の打ち合わせ。
 滞在期間中、「日中韓首脳会談」のため鳩山首相が来中され、首脳会談前日10月9日、日本大使公邸での懇談会に現研修生リーダー中島善徳さん(帝京大学4年)が招待を受けました。
 急遽、藤村修理事(衆議院議員・元広島遺児を励ます会代表)の力添えで玉井会長も出席。鳩山首相ご夫妻、岡田外相や松野官房副長官とお会いし、本会の活動について理解を深めて頂きました。
 ※画像上:鳩山首相ご夫妻と玉井会長(右)。画像右:中国共産党・外交担当?2の劉洪才副部長(右前)と現研修生12人。詳細は、機関紙「NEWあしながファミリー」第109号・共生(コラム)をご一読ください。
“心ある塾生”の願い込め ヒポクラテス苗木植樹式
 09年9月26日、あしなが心塾に心塾の象徴「ヒポクラテスの木」(鈴懸)を植樹しました。
 “医学の父”ヒポクラテスがこの樹陰で弟子たちに「心」の大切さを教えたと言われています。その故事にのっとって、「心ある塾生になってほしい」と、かつて緒方富雄先生(洪庵曽孫)がギリシャのヒポクラテスの苗木をくださいました。06年新しい心塾が完成し、同じDNAをもった苗木を心塾生OB会が苦心して探し、その苗木の植樹式を行なったのです。
 モーニング姿の玉井塾長は、「今日は本当にうれしい」を連発。植樹式には現役塾生も多数参列しました。「心―それが人間を人間にする」。改めて歴史の重みを感じ、心新たに世のため人のために生きることを誓いあいました。
 ※画像:「あしなが心塾」を背に玉井塾長(中右)、酒井広先生。左右はOBと在塾生ら。 
エイズ遺児2人が関西学院大学に合格、初の学費全額免除
 ウガンダ・エイズ遺児のセグッジャ・ジュリアスさん(21=写真中)とナバノバ・アイリーンさん(20=写真右)が来春開設する関西学院大学国際学部の外国人留学生入試を受験、10月1日、合格が同大学で発表されました。同時に、2人の入学料、授業料、施設費など学費全額が免除されることも同大学が発表しました。海外遺児留学生の学費免除は日本初です。

 両親をエイズで亡くしたジュリアスさんは、2005年1月、阪神・淡路大震災満10年に合わせて神戸で実施した「国際遺児交流会」に参加し、ぜひ関西の大学で学びたいと切望していました。「大学では、経済学と国際関係学を学び、後輩のエイズ遺児を支援できるようになりたい」と話しました。また、父親をエイズで亡くしたアイリーンさんも2007年の同交流会で来日し、以来日本への留学を目指して猛勉強をしてきました。「経営学を学んで、ウガンダにいる遺児たちの良き手本になれるようにがんばりたい」」と喜びを語りました。2人は来春から本会「神戸レインボーハウス」の学生寮「虹の心塾」で、日本の遺児たちと共に生活することになります。

 海外遺児の留学は、関西地区初で、早稲田大学、国際基督教大学(ICU)に次いで、国内3校目。海外遺児留学生は、8人になります。
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米南加日系商工会議所・半田会頭夫妻が来局 遺児と再会
 あしなが育英会(関連含む)と米国ロサンゼルス・南加日系商工会議所は「日米遺児学生短期研修」を1984年度から開始しました。同会議所・半田俊夫会頭ご夫妻=画像中央=が来日され、09年10月27日、本会東京本部を訪れ玉井義臣会長、研修生OBOGら3人と懇談しました。

 今年の春、研修に参加した中村亜由美さん(聖徳大学4年)は「(会頭のお宅で)ホームスティをさせて頂き、研修残り3日間となった時に初めて心から『お父さん』と呼べました。もっと早くから呼べたら、もっと甘えられたのにと後悔しています。現在は第2の『お父さん、お母さん』として文通させて頂いています。再会できて、今日は感動で一杯です」と感謝の気持ちを述べました。

 09年現在、同研修で南加日系商工会議所にお世話になった国内遺児は142人、来日した米国遺児は23人にもなりました。
スリランカの津波遺児も早稲田大学に進学
 09年9月21日、大隈講堂で早稲田大学9月入学式が行われ、2人のインド洋津波遺児が国際教養学部入学を果たしました。インドネシアのミキアエルさん=写真右=とスリランカのチャンディマさん=写真左=は、2005年から3年間開催した日本と海外遺児との交流会に参加した後、日本留学を夢見て母国で一生懸命勉強をし、英語のハンデを乗り越え見事合格しました。スリランカの津波遺児が日本へ留学するのは初めてです。すでに学生寮「あしなが心塾(東京都日野市)」で日本人学生らと4人部屋生活を送っています。海外からの遺児は、2006年のリタ(ウガンダ)さんから6人目となり、出身国は3か国になりました。
夏の「つどい」12会場に2千人が参加
 あしなが育英会最大の行事、09年度「奨学生のつどい」が終わりました。
 「山中湖のつどい(大学・専門奨学1年生対象)」に300人の学生が参加。北海道から九州・沖縄までの全国11会場で実施した「高校奨学生のつどい」に参加した遺児高校生は1700人にのぼりました。プログラムでは、レクリエーションやウォークラリーで緊張を解きながら班の結束を固め、「自分を語ろう(自分史)」で親の喪失体験と過去の自分を仲間に話し、遺児仲間の話を聞いて、「辛いのは自分だけじゃない」と共感し合いました。いつも支えてくださるあしながさんの存在も知り、大学生のリーダーたちからは努力すれば大学進学も可能だと気づかされました。3泊4日を終え、「将来の向かってみんなと一緒に一生懸命頑張ろう」と互いに誓い合いました。
全国小中学生遺児のつどい参加者募集中!
 あしながレインボーハウス(東京・日野市)では、遺児の心のケアキャンプ「全国小中学生遺児のつどい」を今年度10回、開催します。
 内容は、亡くなった親や家族、自分の気持ちなどを話し合う「心のケアプログラム」や、グループで課題ゲームをクリアーしていく「アドベンチャー・ツアー」。野外炊飯やテント泊といったミニキャンプ。たけのこ掘りや、やきいもなど豊かな自然の中で野外活動など、盛りだくさんのプログラムです。初めての参加者は緊張して集まりますが、すぐに打ちとけて同じ境遇の友だちができます。また心のケアの訓練を受けたボランティア「ファシリテーター」が一緒に遊んだり生活してくれます。ほとんどの参加者は、「全国に友だちができて、心の支えになった」、「学校では話せない家族のことが話せて、心が軽くなった」といった声を寄せています。将来は隣接する「あしなが心塾」から首都圏の大学進学を目指したいと、勉学に励むようになった参加者もいます。
 多くの小中学生遺児の方をお待ちしています。お問い合わせや参加希望の方は、あしながレインボーハウス(?042-594-2418)まで。
今年度の日程など詳細へ 09年12、10年1・3月の日程など詳細へ
クレジットカードでご寄付ができるようになりました
 お手持ちのクレジットカードをご利用いただいて、このホームページからご寄付の申し込みができるようになりました。いつでも簡単にご寄付の手続きができます。VISA、MASTER、JCBなどほとんどのカードがご利用可能で、ご寄付者の送金手数料は無料です。なお、「あしながさん」や「虹のかけはしさん」など継続的にご支援いただいているご寄付のクレジットカードのご利用は、現在準備中です。
クレジットカードでのご寄付申し込みのページへ
ウガンダ虹の家「Terakoya Hall」が竣工
 08年7月23日、エイズ遺児たちが基礎的な教育が受けられるようにと日本政府の「草の根無償支援」によって「Terakoya Hall」が完成し、竣工式が行われました=写真=。
 Terakoyaでは、生活が苦しいために学校に行けない子どもや学校をドロップアウトしてしまった子どものために英語の読み・書きや計算を教えます。竣工式には、加藤在ウガンダ日本大使、ウガンダ共和国のババ国務大臣、ウガンダ最高学府のマケレレ大学のリビングストーン副学長などの来賓をはじめ、子どもたちや保護者、ボランティアなど総勢100人が集まり竣工を祝いました。竣工式ではTerakoyaに通う予定の子どもたちが日本の童謡「ふるさと」を披露しました。1ヶ月間猛特訓した成果がばっちり。また、来賓の方々に模擬授業を見ていただきました。
 Terakoyaの完成によりこれからますますエイズ遺児の可能性が広がります。Terakoyaでの識字教育は子どもたちの将来を大きく変えます。いつかTerakoyaの生徒が日本へ留学する日を信じて、彼らを全力でサポートしていきます。ご支援よろしくお願いいたします。
奨学生募集中−今すぐお申し込みを!
あしなが育英会の奨学金の返還は無利子です。しかも20年以内に分割で無理なく返えせます。また、進学や生活苦などで返還が困難なときは、返還開始時期を先に延ばすことができます。深刻な構造不況のいま、学歴と実力がないと就職できません。学費のことを心配せずに勉強にうちこみ実力をつけ、将来自立できるようになるために、ぜひ、「あしなが奨学金」を利用してください。他の奨学金と同時に利用できます。連帯保証人は保護者の方でかまいません。
 
詳しくはメニューボタン「奨学金」、もしくは、こちらへ
最終更新日: 2010年03月10日
WHAT'S NEW
☆奨学金・各締め切り日等が変更になりました☆
機関紙「NEWあしながファミリー」第111号・共生(コラム)
機関紙「NEWあしながファミリー」第110号・共生(コラム)
第21回遺児と母親の全国大会要望文
記者発表!第21回遺児と母親の全国大会
『亡きお父さんお母さんへの手紙』作文集を無料配布
神戸虹の家 阪神・桧山選手と交流/乗馬体験
全国小中学生のつどい実施要項(12・1・3月)
後半挽回!!79回あしなが募金
機関紙「NEWあしながファミリー」第109号・共生(コラム)
高校授業料無償化でも遺児の進学は困難!
09年夏「遺児高校生1600人進路アンケート」結果
遺児家庭緊急アンケート調査?発表
津波遺児2人が早大合格
津波遺児がガルーダ・インドネシア航空を訪問
高3の遺児 4割が生活苦で進学断念−遺児高3生進路調査−
中国・新華社が四川大地震遺児への支援を報道
バックナンバー
あしなが心塾
東京・日野の学生寮「あしなが心塾」と神戸の「虹の心塾」の紹介です。

レインボーハウス
全国の遺児の心のケアセンター「あしながレインボーハウス」と「神戸レインボーハウス」の紹介です。
ウガンダレポート
 ウガンダのエイズ遺児マトブ・ジョゼフさん(23)が、09年12月11日、早稲田大学国際教養学部に合格しました! マトブさんの合格により、来春から3か国(ウガンダ、インドネシア、スリランカ)9人の海外遺児が、東京と神戸の学生寮「心塾」で切磋琢磨し日本の大学で学ぶことになります。
記事全文へ⇒
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