岐阜県瑞浪市立瑞浪中学校2年生の少女(当時14歳)が06年10月、いじめをほのめかす遺書を残して自殺した問題で、少女の両親が4日、遺書に名前があった同級生の女子生徒4人と保護者を相手取り、計約4900万円の損害賠償を求めて岐阜地裁多治見支部に提訴した。
訴状などによると、少女はバスケットボールの部活動をしていたが、同級生の部員4人に「ウザイ、キモイ」などと言葉によるいじめを受け、誕生日の06年10月23日、4人の名前を挙げて「お荷物が減るからね」などと書いた遺書を自室に残し首をつって自殺した。
少女の父親(47)によると、4人とその保護者は当初、謝罪の意思を示していたが、うち2人はいじめの事実を否定し、他の2人は音信不通だという。父親は「4日まで待ったが連絡が来なかった。再発防止のためにも娘の代わりに訴えた」と話している。
一方、4人のうちの1人の代理人弁護士は「訴状を見ていないので主張に対するコメントはできないが、いじめの事実はなく、自殺はいじめに基づくものではない」とするコメントを発表した。【小林哲夫】
毎日新聞 2010年3月5日 1時45分