日本弁護士連合会の次期会長選挙の再投票が10日に実施され、東京弁護士会の宇都宮健児氏(63)が、同会の山本剛嗣氏(66)を破り、今年4月から新会長に就任することが決まった。任期は2年間。宇都宮氏は司法試験合格者数の大幅削減などを訴え、地方弁護士会を中心に支持を集めた。
再投票の仮集計で、宇都宮氏の総獲得票は9720票で、山本氏の8284票を上回ったうえ、全国52の弁護士会のうち大阪や横浜を含む46会で最多票を獲得した。
会長選は、山本氏を推す都市部の弁護士会と、宇都宮支持が多い地方弁護士会に支持層が分裂。2月の1回目の投票で決着がつかず、史上初めて再投票となる異例の経緯をたどっていた。(19:15)