トップ > 三重 > 3月10日の記事一覧 > 記事
【三重】自民の候補者選び難航 参院選三重選挙区2010年3月10日
7月の参院選で、三重選挙区(改選数1)の自民党の候補者選びが難航している。全国的な著名人の名前も挙がっているが、現時点で擁立には至っていない。民主党は既に現職の芝博一氏(59)の公認を決めており、自民党県連幹部は「候補不在の空白区になるのは避けなくてはならないが、時間も迫っている」といらだちを隠さない。 党県連会長の三ツ矢憲生衆院議員(59)は本紙の取材に対し、「3月中には決まると思う。4月17日の党県連大会でお披露目したい」と述べた。最新の世論調査では「政治とカネ」問題で鳩山内閣の支持率が4割を切っており、三ツ矢氏は「候補者次第だが、“短期決戦”でもいい」と強気の姿勢を見せた。 党県連関係者によると、現在、芝氏とわたり合える著名人も視野に調整を進めている。だが、相手の了解が得られるかどうか不透明な上、「地元の理解が得られるか疑問」(県議)との声もある。 候補者選びが混迷する背景には、「民主の牙城」と言われる三重選挙区の事情がある。自民系の候補者は補選も含めると参院選で4連敗中。党県連関係者は「民主に勝つのは難しいという雰囲気が充満し、県連のまとまりがいまひとつ」と漏らす。ある県連幹部は「昨夏の衆院選後、三重に縁のある元中央官僚を立候補させる話があったが断られた。参院選で勝つのは難しいと判断したのではないか」と認める。「県議の中で同僚議員を擁立する動きもあったが、協力が得られなかった」とも明かす。 一方、比例区では前衆院議員の平田耕一氏(61)が1月中旬、自民党本部に公認を申請したが、決まっていない。平田氏の関係者は「選挙区の調整が遅れている影響で、先送りされているのかもしれない」と話している。 (鈴木龍司)
|