陵辱・鬼畜エロを『楽しむ』ことについて
すいません、レビューじゃなくて本格的に胡乱なことを書きます(汗
常々漠然と考え続けてきたことなんですが、先日えろまんがとぴっくすさんが記事を執筆されていて刺激を受けたんですよ。
いきなり話が飛躍しますが、僕はヘビィメタルが大好きで、デスメタルとかスラッシュメタルといったジャンルを特に愛好しています。
このジャンルって、暴力とか反宗教とか戦争とかがテーマであることが多く、歌詞は反社会的で攻撃的なことがやはり多いです。
音も荒々しくて、慣れない人には雑音にも聞こえるような(よく下手なんだと間違える人がいますがメタルミュージシャンの演奏力は相当高いです)暴力性・攻撃性があります。
でも、聴いているとコレが物凄くカッコよく聞こえて、血湧き肉踊って、気持ちが力強さと爽快さで一杯になり、「楽しめる」んですよ。
サム・ダンという映画監督が「何故、ヘビィメタルは偏見を押し付けられ、嫌われるのだろう?」という疑問に自身で答えを見つけるために撮った『ヘッドバンガーズジャーニー』という傑作ドキュメンタリー映画があります。
彼が劇中で出した答えを要約すると、「ヘビィメタルは確かに反社会的で攻撃的だ。しかし、人はそういった暗いもの、社会的には『悪』とされるものすら『楽しむ』ことが出来てしまう。その事実を人に突きつけるからこそ、ヘビィメタルは嫌われるのだ。」となります。
さて、本論に戻りますが、この見解のヘビィメタルを陵辱系エロ漫画と置き換えてみればいかがでしょう?僕個人は凄いすっきりすると思うんですよ。
時に弱者を残酷に嬲り、時に強く気高く存在を貶め絶望させるどす黒い嗜虐欲や支配欲にしろ、逆に自分が圧倒的な力に翻弄され変えられてしまうことを望む自己破壊的な衝動にしろ(僕は嗜虐欲と被虐欲は表裏一体と思ってますが、まぁそれは今はいいです)、反社会的であったり攻撃的であることは確かです。
これらの欲望が行き過ぎて、実社会に影響してしまえば当然社会的なリスクがある訳で、もちろん表に出してはいけないのですが、エロ漫画という想像上の世界ではかなり小さいリスクで他人様に迷惑をかけずに楽しみ、欲求を解消することができます。
勿論、鬼畜とか陵辱というものは皆が皆楽しめるものではありません。ただ、個人差が非常に大きいにせよ、そういった暗い欲望は誰にでもあるのだと思うのです。
「ロリや陵辱エロなど反社会的な『貧しい』漫画は廃止すべき!」とおっしゃる人達が、正義や道徳という錦の御旗を持って絶対安全な位置から弱者である性的マイノリティーを迫害する行為の背景に、彼ら彼女らの薄暗い嗜虐欲が無いと誰が断言できるでしょうか?
名著『エロマンガ・スタディーズ』で永山薫氏が書いておられましたが、「そんな暗い欲望は一部の性的倒錯者のものでしかない」という現実逃避的な考えこそがむしろ貧しいのではないかと思うのです。
またメタルに話が戻りますが、暴力推奨や戦争賛美みたいな歌詞を持つスラッシュメタルやデスメタルですが、実際バンドメンバーがそういった行為を是としているかというと全く違います。(まぁ、悪魔崇拝系のブラックメタルはガチなケースが多いですが…)
多くのバンドは戦争や暴力に反対すると同時に、宗教(特にキリスト教)による倫理観の画一化に強く反対しています。メタルミュージシャンには死刑廃止論者や菜食主義者、敬虔なキリスト教徒も少なくありません。
滅茶苦茶矮小化して言うと、「人ってこんなに残酷で攻撃的だよ!戦争とか宗教とかこんなに人を殺したり苦しめたりするよ!凄い酷いだろ!それを体感しろよ!そんで自分でよく考えろよ!」ということです。
先ほどと同じく、戦争とか宗教とかの部分を嫉妬とか性欲とか憎悪とかに置き換えれば、エロ漫画でもぴったりくると思うんですよ。
陵辱エロもそれと同じで、表現される惨状をそのまんま呑み込むだけでは楽しみが少ないと思うのですよ。
鬼畜とか陵辱って言ってみれば、世間的に『善』とされるもの(純潔、法律、愛情などなど)に挑戦するというか破壊しようとする行為です。
もちろんそういった『善』なるものが逆転して『悪』を征するという筋も多いですが、多くの陵辱作品では「善きもの」「美しいもの」は「悪」に敗れます。
オイスター先生や氏賀Y太先生の作品では家族愛や友情といった人間の尊厳が描かれますが、それらは圧倒的な暴力と狂気に踏みにじられ何の救済にもつながりません。
では、登場人物達を救わない家族愛や友情に価値はないのでしょうか?「悪」に敗れる「善」は無価値なのでしょうか?それは断じて違うと思います。
例え何の実質的な救いにならなくともそれを大切に抱き続けるからこそ、作品中で描かれる家族愛や友情は崇高なものだと考えます。
「悪徳の榮」と「美徳の不幸」が描かれても、それは悪徳が美徳に変ることを意味しないのです。
悪徳を悪徳として楽しむと同時に、いくら汚されても決して光を失わない美徳の価値に気付かせてくれるのが陵辱エロではないかと考えています。
何とも取り留めの無い文章になってしまいました。
陵辱作品=悪いものという先入観を無くして、「二次元世界では悪を悪として楽しんでいいじゃないか!楽しむこと自体が悪じゃないんだ!」と思っていただければ、節操無しなエロ漫画愛好家としてこれ幸いです。
…にしてもこの文章長いよ。しかも文章下手すぎるよ(泣。精進あるのみかぁ。
常々漠然と考え続けてきたことなんですが、先日えろまんがとぴっくすさんが記事を執筆されていて刺激を受けたんですよ。
いきなり話が飛躍しますが、僕はヘビィメタルが大好きで、デスメタルとかスラッシュメタルといったジャンルを特に愛好しています。
このジャンルって、暴力とか反宗教とか戦争とかがテーマであることが多く、歌詞は反社会的で攻撃的なことがやはり多いです。
音も荒々しくて、慣れない人には雑音にも聞こえるような(よく下手なんだと間違える人がいますがメタルミュージシャンの演奏力は相当高いです)暴力性・攻撃性があります。
でも、聴いているとコレが物凄くカッコよく聞こえて、血湧き肉踊って、気持ちが力強さと爽快さで一杯になり、「楽しめる」んですよ。
サム・ダンという映画監督が「何故、ヘビィメタルは偏見を押し付けられ、嫌われるのだろう?」という疑問に自身で答えを見つけるために撮った『ヘッドバンガーズジャーニー』という傑作ドキュメンタリー映画があります。
彼が劇中で出した答えを要約すると、「ヘビィメタルは確かに反社会的で攻撃的だ。しかし、人はそういった暗いもの、社会的には『悪』とされるものすら『楽しむ』ことが出来てしまう。その事実を人に突きつけるからこそ、ヘビィメタルは嫌われるのだ。」となります。
さて、本論に戻りますが、この見解のヘビィメタルを陵辱系エロ漫画と置き換えてみればいかがでしょう?僕個人は凄いすっきりすると思うんですよ。
時に弱者を残酷に嬲り、時に強く気高く存在を貶め絶望させるどす黒い嗜虐欲や支配欲にしろ、逆に自分が圧倒的な力に翻弄され変えられてしまうことを望む自己破壊的な衝動にしろ(僕は嗜虐欲と被虐欲は表裏一体と思ってますが、まぁそれは今はいいです)、反社会的であったり攻撃的であることは確かです。
これらの欲望が行き過ぎて、実社会に影響してしまえば当然社会的なリスクがある訳で、もちろん表に出してはいけないのですが、エロ漫画という想像上の世界ではかなり小さいリスクで他人様に迷惑をかけずに楽しみ、欲求を解消することができます。
勿論、鬼畜とか陵辱というものは皆が皆楽しめるものではありません。ただ、個人差が非常に大きいにせよ、そういった暗い欲望は誰にでもあるのだと思うのです。
「ロリや陵辱エロなど反社会的な『貧しい』漫画は廃止すべき!」とおっしゃる人達が、正義や道徳という錦の御旗を持って絶対安全な位置から弱者である性的マイノリティーを迫害する行為の背景に、彼ら彼女らの薄暗い嗜虐欲が無いと誰が断言できるでしょうか?
名著『エロマンガ・スタディーズ』で永山薫氏が書いておられましたが、「そんな暗い欲望は一部の性的倒錯者のものでしかない」という現実逃避的な考えこそがむしろ貧しいのではないかと思うのです。
またメタルに話が戻りますが、暴力推奨や戦争賛美みたいな歌詞を持つスラッシュメタルやデスメタルですが、実際バンドメンバーがそういった行為を是としているかというと全く違います。(まぁ、悪魔崇拝系のブラックメタルはガチなケースが多いですが…)
多くのバンドは戦争や暴力に反対すると同時に、宗教(特にキリスト教)による倫理観の画一化に強く反対しています。メタルミュージシャンには死刑廃止論者や菜食主義者、敬虔なキリスト教徒も少なくありません。
滅茶苦茶矮小化して言うと、「人ってこんなに残酷で攻撃的だよ!戦争とか宗教とかこんなに人を殺したり苦しめたりするよ!凄い酷いだろ!それを体感しろよ!そんで自分でよく考えろよ!」ということです。
先ほどと同じく、戦争とか宗教とかの部分を嫉妬とか性欲とか憎悪とかに置き換えれば、エロ漫画でもぴったりくると思うんですよ。
陵辱エロもそれと同じで、表現される惨状をそのまんま呑み込むだけでは楽しみが少ないと思うのですよ。
鬼畜とか陵辱って言ってみれば、世間的に『善』とされるもの(純潔、法律、愛情などなど)に挑戦するというか破壊しようとする行為です。
もちろんそういった『善』なるものが逆転して『悪』を征するという筋も多いですが、多くの陵辱作品では「善きもの」「美しいもの」は「悪」に敗れます。
オイスター先生や氏賀Y太先生の作品では家族愛や友情といった人間の尊厳が描かれますが、それらは圧倒的な暴力と狂気に踏みにじられ何の救済にもつながりません。
では、登場人物達を救わない家族愛や友情に価値はないのでしょうか?「悪」に敗れる「善」は無価値なのでしょうか?それは断じて違うと思います。
例え何の実質的な救いにならなくともそれを大切に抱き続けるからこそ、作品中で描かれる家族愛や友情は崇高なものだと考えます。
「悪徳の榮」と「美徳の不幸」が描かれても、それは悪徳が美徳に変ることを意味しないのです。
悪徳を悪徳として楽しむと同時に、いくら汚されても決して光を失わない美徳の価値に気付かせてくれるのが陵辱エロではないかと考えています。
何とも取り留めの無い文章になってしまいました。
陵辱作品=悪いものという先入観を無くして、「二次元世界では悪を悪として楽しんでいいじゃないか!楽しむこと自体が悪じゃないんだ!」と思っていただければ、節操無しなエロ漫画愛好家としてこれ幸いです。
…にしてもこの文章長いよ。しかも文章下手すぎるよ(泣。精進あるのみかぁ。
魚肉ん『妹まつり』
行っていない間に収束してしまったブームとかあるんでしょうなぁ。
完全に出遅れましたが魚肉ん先生の『妹まつり』(マックス)のご紹介です。以前からお兄ちゃん好き好きな妹モノをよく描かれていましたが、今回は全作をその系統の作品で揃えてきました。
色々と単調さが目立ちはしますが、ナイスバディで兄貴が大好きな妹ちゃん達とお気楽なラブラブHが楽しめる作品です。
収録作は短編9作、および描き下ろしとして短編「妹のコスプレ論」の後日談1作が収録されています。1話当りのページ数は16〜24Pで平均的です。
読み応えという点では平均以下ではありますが、サクサク実用に供するにはむしろ適当かもしれません。
シナリオ的な面白みがほとんど無いのはこの手の作品では仕方ないとしても、コミカルパートは勢いが空転気味で残念ながら笑えません。この辺りは1巻目『らんぶるらんぶる!!』以降ほとんど進歩しておらずちょっと困りモノ。
ただし、ドタバタコメディとしては評価は出来ないものの、明るい雰囲気を作り出すことには成功しています。
インセストタブー?恋愛からセックスに至る情緒?何それ美味しいの?という作風なので、エロ以外に期待するのは止めておいた方が無難だと思います。
また、左のコマのように、適度に大きい胸をお持ちのミドルティーン級のヒロイン陣がほとんどであり、妹=ツルペタロリ娘という鉄の掟をお持ちの求道者の皆様は回避されたし。
柔らかそうに描かれる大きめサイズのおっぱいやストッキング率高めの色気のある太ももなどと、目パッチリの丸っこい童顔のギャップの良さは個人的にはなかなかそそります。
1巻目で存分に発揮し、2巻目『OKOTA』ではおまけイラストのみに見られたスパッツやブルマへの作者のフェティッシュな愛着はさらに減退し、その手のコスチュームはゼロ。個人的にはかなり残念です。
まぁ、細かいコダワリは勿論大事ではありますが、可愛い妹にお口でご奉仕してもらい、自らぱっくり開くツルツルおみゃんこにガンガン挿入して中出しフィニッシュという一連のシークエンスの実用性が高いことは確かです。
エロシーンでの展開や構図にワンパターンな印象が拭えませんが、実用的読書の邪魔になるようなことでもないのであまり気にしなくても良いでしょう。
ヒロイン設定が妹である必要性がイマイチ感じられなかったり、マンネリ感が弱くなかったりするため、訴求対象は幅広そうなのに敢えてコレを推すのは抵抗感があるというなんとも微妙な評価ではあります。
余談ですが、『らんぶるらんぶる!!』の新装版の表紙が全く頂けないです。晋遊舎の時の色彩鮮やかなポップキュートと下品一歩手前のエロ成分との絶妙な配合具合の表紙・裏表紙絵でいいじゃんと思うんですがねぇ。
西安『エプロンプレイ』
25日発売作品は大漁(誤字にあらず)過ぎて、1日1冊主義な当ブログではどうしても一部は後出しレビューになるのが、こう、何と言うか歯痒いところですなぁ。
さて気を取り直して、今回は西安先生の『エプロンプレイ』(ワニマガジン社)のレビューです。
高い作画能力で描かれるむっちりした肢体がくんずほぐれつ大活躍のエロシーンの魅力は勿論のこと、愉快痛快なコメディも陰湿なインモラルもどちらも魅力的に描ける芸風の幅広さも楽しめました。
カラー作品を除き、1話当りのページ数は10〜18Pで基本は16Pです。数値だけを見るとボリューム少なめなんですが、どこを開いてもエロシーンといっても過言ではなく、エロの濃さもあって1冊読み終えた時の満足感はかなり高いです。
長編「ハナエ食堂」は、とにかくどのページを開いても淫乱女性陣と助平男性陣がギシギシアンアンという状態ですが、実用性の高いエロと爆笑必至のギャグを無理なく融合させています。
素晴らしいのは、オーバーな演出やギャグ調に崩した絵柄をほとんど使わず、漫画としての展開・構成力とト書きや台詞回しでがっちり笑わせてくれることです。
このコマだけだと分かりませんが、各話において徹頭徹尾この大真面目な馬鹿解説が為され、解説の締めも無駄に名調子(笑。お勧めですので是非ご覧アレ。
他にも、ページの最後でネタをふり、めくったページの頭で時にベタベタな時に奇想天外なオチをかましてくるなど、読み手を楽しませる仕掛けで一杯です。
絵柄はベテランだけあって高水準で安定。鮮やかな色使いや肌の色の美しさが魅力的なカラー作品も大好きですが、作者が粋なこだわりを見せるアナログ作画の魅力を僕は愛して止みません。
太めで力強い描線を多用しながら、女体の柔らかさや美しさを丁寧に描けています。また、女性の柔肌と髪や下着の黒色とのコントラストが画を引き締めており、シンプルながら奥深い白黒絵こその美しさがあります。
なお、インモラル系の短編はページ数が少ないこともあり、シナリオ関係に見るべき所は無いですが、熟れたボディの成人女性が年下の少年に翻弄される様のギャップは非常によいと感じました。
また、短編の一部を除いて1対1の行為が描かれることはなく、男多数×女性1人、男1人×女性多数、果ては男多数×女性多数の大乱交など何人もの体が折り重なり交じり合う複数人プレイが基本となっています。
むっちりボディ、飛び散る男女の液と汁、筆ペンで強く書かれる嬌声や擬音で埋め尽くされる淫乱ヒロイン陣の痴態の迫力は一級品。
性器のアップなどの描写をほとんどせず、男女の体のぶつかり合いが描写の中心になっていることも特徴の一つでしょう。
ただし、人によってはゴチャゴチャして煩く感じたり、「エロシーンまでにギャグをてんこ盛りにするのは萎える…」と感じる人もいるとは思われます。
また、1コマ1コマの妄想喚起力は抜群ながら、多人数プレイ故に一つの動作(フェラやピストン運動等)をじっくりと描くことは出来ていません。
かなりお気に入りな作品なので、久しぶりにレビューがちょっと長くなりましたが、エロコメ大好きという人には是非お勧めしたい物件です。抜けて笑えて一挙両得ですよ!
上乃龍也『××××まみれ』
3連休くらいがベストですねぇ。
本日のレビューは上乃龍也先生の『××××まみれ』(富士美出版)です。因みに『チョメチョメまみれ』と読むそうですよ。
独特の液・汁のウェット感や淫靡な性器描写が醸し出す濃厚なエロさが魅力的な作品集です。
1話当りのページ数は16〜20Pでほとんどの作品で16Pです。1作ごとの漫画としてのボリューム感はやや不足ですが、実用性の観点からすると十分です。
実用性重視の作品の例に漏れず、ストーリー性はほとんどありません。前作『えっちいカンジ』(一水社)までは収録されていたダーク要素のある作品や強要気味の作品は今単行本では掲載されておりません。
また、今回収録されている「初デート×映画館」の様に以前は、カップル話でも恋愛感情があまり表に出てこない作品が多かった印象がありますが、今回は「おとなのTOY×ストーリー」や「おこりんぼ×ハニー」のように割合素直に好き合う二人の感情を描いています。
登場するヒロイン陣はハイティーンの女生徒たちが中心ですが、黒下着&ガーターベルトがばっちり似合う大人の女性(短編「兄さんの彼女×満悦時間」)などもおります。体型に関しても「おこりんぼ×ハニー」のナイ胸チビッ娘(非ロリ)や「放課後×プレイング」の長身美人さんなど幅は広めながら、巨乳さんが多い傾向はあります。
また、裏表紙から想像が付く通りにコスプレ要素は強めです。ヒロイン陣の設定の都合上、学生服が多いですが、恋する男性教師にアピールするために学校で編みタイツ付きバニーコスチュームを着て迫るなんて
彼氏君の目論見通り(?)に、お話のラストではコスプレHが好きになってしまうのは何とも微笑ましいです。
良くも悪くも上乃先生の絵柄の最大の特徴は、女性キャラの過剰とも言えるむせ返る様な色気です。
また、光沢感と柔らかさを表現する独特な肌の描写や、男性器も含めて濡れそぼった性器描写の淫靡さは大変魅力的です。ただし、このいわば”やり過ぎ感”は人によってはクセの強さと思われるかもしれません。
…だったのですが、近作の「おとなのTOY×ストーリー」や「濡れる×Umbrella」などではそういったクセのある部分を薄めてきており、より一般受けする画風になってきたと感じました。
なお、性器表現はますますレベルアップしており断面図や結合部のズームのエロさはかなりの高水準です。
性器やその結合部の局所描写、独特のエロスを持つ表情のアップ、そして柔らかそうな肢体全体の描写を巧に組み合わせるエロシーンの構成力はやはり進歩しており実用性をしっかり高めています。
絵柄にしてもシナリオの作風にしてもに、より抵抗感無くサクサク実用に供せる作品にきっちり仕上げてきたなという印象があります。
より読み易くよりエロイ作品を作っていこうという姿勢が認められ、今後ますますの進歩が見込めるであろう作家さんですよ。
リズとパティに挟まれたい雑記
えー、最近雑記の率が高くなってしまい申し訳ありません。
硬派に(?)に「僕はレビューに専念するぜ!キラーン」といきたい所ですが、雑念が抜けきらないので胡乱なことを書いちゃいますよ。
まさかまさかの事態が起きまして、何と天然猫肉汁アリス缶詰さんに拍手コメント(それも沢山)頂きました。ありえないことが起きちゃったYO!
気合の入ったエロ漫画読みならば大抵の方はご存知と思いますが、Amazonにおいてエロ漫画レビューで大活躍されている方です。
僕のような若輩など比較にならない長い長いエロ漫画愛好歴と物凄い知識量をお持ちの方なので、この方のレビュー読んだことない方は是非リンク先に行ってみて下さい。
因みに以前リストマニア「2007年極私的ベスト24」を読んだ時には、「こ、こんな波乱万丈な人生送ってらしたのか、アリス缶詰さんは!」って思いましたよ!
あと、最近スラッシュメタルのPV貼ってないじゃんと気付きまして、需要ナシとは知りつつ貼ります。いやだって、一応当ブログのアイデンティティーですしね(えー。
こ、今回のは金髪美女(ナイスおっぱい装備)とか登場するんだから!べ、べつに貴方にも興味持って欲しくてようつべを探し回ったりしてないんだからね!ホントだからねっ!
妄言はさておき、いいですDew-Scented。デスラッシュに分類されがちですが、グロールを抑えたVoはデス色はそんなに強くないです。
かっちりした楽曲で正にジャーマンスラッシュの正統的後継といってよいでしょう。The Hauntedのような北欧系デスラッシュとは違う質実剛健さが光ります。
続きは、折角の機会ですので拍手コメントへのレスとか、今週のアニメ感想とか。では、皆さんまた次回のレビューにてお会いしませう。
硬派に(?)に「僕はレビューに専念するぜ!キラーン」といきたい所ですが、雑念が抜けきらないので胡乱なことを書いちゃいますよ。
まさかまさかの事態が起きまして、何と天然猫肉汁アリス缶詰さんに拍手コメント(それも沢山)頂きました。ありえないことが起きちゃったYO!
気合の入ったエロ漫画読みならば大抵の方はご存知と思いますが、Amazonにおいてエロ漫画レビューで大活躍されている方です。
僕のような若輩など比較にならない長い長いエロ漫画愛好歴と物凄い知識量をお持ちの方なので、この方のレビュー読んだことない方は是非リンク先に行ってみて下さい。
因みに以前リストマニア「2007年極私的ベスト24」を読んだ時には、「こ、こんな波乱万丈な人生送ってらしたのか、アリス缶詰さんは!」って思いましたよ!
あと、最近スラッシュメタルのPV貼ってないじゃんと気付きまして、需要ナシとは知りつつ貼ります。いやだって、一応当ブログのアイデンティティーですしね(えー。
こ、今回のは金髪美女(ナイスおっぱい装備)とか登場するんだから!べ、べつに貴方にも興味持って欲しくてようつべを探し回ったりしてないんだからね!ホントだからねっ!
妄言はさておき、いいですDew-Scented。デスラッシュに分類されがちですが、グロールを抑えたVoはデス色はそんなに強くないです。
かっちりした楽曲で正にジャーマンスラッシュの正統的後継といってよいでしょう。The Hauntedのような北欧系デスラッシュとは違う質実剛健さが光ります。
続きは、折角の機会ですので拍手コメントへのレスとか、今週のアニメ感想とか。では、皆さんまた次回のレビューにてお会いしませう。
いさわのーり『あッ!りとるふらわ〜』
されど絶対神たる乱崎凶華様への忠誠を胸に今週も頑張ります!
今日は、いさわのーり先生の『あッ!りとるふらわ〜』(茜新社)のご紹介です。帯によればいさわ先生はLOの読者アンケートで最も支持されているとのこと。
その煽り文に十分納得できる、ロリ娘さん達との甘〜いHが目白押しな質の高い作品集となっています。
収録作は全て短編で9作。1話当りのページ数は20〜22Pと平均的なものです。後述するように性行為をじっくりと丁寧に描くため、エロのボリューム感は平均以上と言ってよいでしょう。
シナリオに起伏や盛り上がり感は乏しいですが、小○生のヒロイン達が男性と行為に至るまでの導入部分は少女達の心理描写等をしっかり行っており雰囲気作りが大変うまいと感じました。
また、少女が自らの孤独感を男性との心と体の重ねあいで癒していく短編「夏休みのオクリモノ」は、
大袈裟にいうならば”救済”が描かれるラストも非常に爽やかで心地よいものでした(←参照)。
前述の通り、サブヒロインに一人中学生がいるのみでヒロインは小○校三〜六年生のょぅじょ達のみ。これに対し、男性は小学校のクラスメイトや幼馴染(?)の中学生、教師や公園で知り合った人(オイオイ)といった成人男性など様々です。
どのようなカップリングにおいても、男性は幼女たちを大切にし、決して苦痛や恥辱を与えることはせず、少女の性への興味や恋愛感情に基づいて信頼の上で行為に及びます。(ただし、性の重要性についての無知に付け込んでいるとも取れることをお忘れなく)
おそらく最古作と思われる「う・そ・つ・き」を除いて絵柄は安定しています。ロリプニ系の絵柄とリアル少女系の絵柄のいいトコ取りハイブリッドの体型描写は読み手の背徳感にばっちり火をつけます。
その魅力の構成要素を列挙するならば、丸っこいお顔、ぷにっと柔らかそうな体(特に腹部周辺)、細い手足、ほんのりとだけふくらんだお胸、ぴっちりと閉じた幼い割れ目。「ここに並んだ大量のロリ要素がすべておかずとして立ち上がってくる」と人間火力発電所の井之頭さんも仰っていませんか、そうですか。
エロシーンでは、成人男性との体型の対比構図や幼女の体を持ち上げるようなポージングを多用し、ロリ娘たちの小ささや軽さ、それに伴う幼さを殊更に強調します。
全裸の方がより背徳的なエロスが味わえるという意見もあると思うのでこれは趣味嗜好の問題です。
ラブラブ濃度の高いエッチが多いですが、エロは結構ねちっこく描かれます。少女に苦痛を与えないためにも、幼女の全身をじっくりと愛撫し、各性感帯にエロい快感を十二分に刷り込んでから初めて性器結合を行います。
舌や指で丁寧に突起を舐る様はその後の挿入シーンでの動的なエロスへ向けての好適な助走となっておりました。
甘いエロスと実用性を重んじるロリ属性持ちの同志諸兄には大変お勧めです。今単行本でエロ欲求をスッキリ解消し、二次元ロリ愛好家のモットー「YES!ロリータ NO!タッチ」(Words by Comic LO)の実践者として今後も頑張って生きてゆきましょう。
ポン貴花田『ぴたごらすびっち』
もう、ありすタンの方が主人公でいいんじゃないでしょうかね(マテ
正式な発売日が結局よく分からなかったものの(ワニマガジン社公式HPによれば既に発売中とのこと)、ついに入手しましたポン貴花田先生の初成人マーク付き単行本『ぴたごらすびっち』(ワニマガジン社)のレビューです。
個人的には、落ち着きの無いギャグ成分が強すぎてなんともチグハグな印象を受けてしまいました。
収録作は、ご近所のお姉さんと付き合い始めたイガグリ坊主の男性がお姉さんを玩具の如く扱うコミカル中編「隣人」シリーズ全4話+後日談のおまけカラー作品1話、および短編9作となっています。
1話当りのページ数はカラー作品を除いても8〜16Pと少なく、ボリューム感にはかなり欠けます。
左のコマに登場の変態イガグリ野郎は、器量性格ともによしでH好きな奈々姉をスワッピングさせたり、野外調教させたりとやりたい放題。正直、イガグリ野郎にちょっと殺意が芽生えました。
後述するダークな要素のある作品を除けばコミカルな作風が徹底されているので、後味の悪さや陰湿な印象が少ないのは救いです。
おとなしめの正統派ヒロインや、ツンデレ気味な彼女さん、素直クールな眼鏡さん、はたまた性の快楽に捕らわれた人妻など様々なキャラクターをそれぞれに魅力的に描く手腕は高く評価したいです。
ちょいとコミカルでハートウォーミングなラブコメこそポン貴花田先生の真骨頂と信奉していたので、2作(「孵化」「性母」)ほど含まれているちょいとダークでインモラルな短編の暗めの雰囲気が存外によく、新たな発見をしました。
グダグダ感のある悪ノリ満載のギャグ系作品よりよっぽど面白く、今単行本で逆に一服の清涼剤になっていました。
全体的にオーソドックスながら、適度にむっちりとした肢体の体温が伝わってくるかのようなエロの空気感は何だかんだでよいです。また、毎度お馴染みの股間の効果音も健在。
とまぁ、エロシーンだけ抜き出すと高評価ですが、分量的に満足がいかない上に、折角の良い雰囲気がどうしようもないギャグ要素に邪魔をされているのが残念です。
”あの”ポン貴花田先生の成人マーク付き初作品ということでかなり期待していたのですが、『ラブごめ!』や『家政婦と暮らす100の方法』(共に双葉社)での落ち着きのあるコミカルさと暖かい雰囲気、ヒロインのキャラクター、そして白ボカシに全く負けないエロがバランス良く整えられた作風が好きな人には勧め難い作品集になっています。
期待していただけに寂しい思いがありますが、ラブコメH系作品ならヤスイリオスケ先生やけものの☆先生の新刊の方が面白いというのが僕の率直な印象です。
ただ、これは僕のごく個人的な感想ですので、「ハイテンションなギャグ好き!パロディも面白いよ!あと十分エロイじゃん!」と感じる人も結構な割合でいる作品であることは特記しておきます。
けものの☆『Groove Tube』
内容はいつも通りですが、裏表紙が「空母艦攻隊」「飛燕独立戦闘隊」の滝沢聖峰先生で吃驚。以前の小林源文御大といい、何とも恐れ多い人選です。
本日はポップな色調の表紙が印象的な、けものの☆先生の『Groove Tube』(茜新社)のへたレビューです。
魅力的なキャラクター性を持つヒロイン陣、軽快でいて心地よいコミカルさ、そして実用性バッチリのラブラブエッチのバランスの良さが光る秀作です。
1作当りのページ数は16〜22Pで、20P代が中心です。各短編ではキャラクターの魅力とエロスに、中編各話ではテンポの良いコメディとエロスに重点が置かれています。
ページ数はあまり多くはなくとも総合的な完成度の高さがあり、短めの短編も含めて読み応えはあります。
「ぐる〜みんぐっ!!」に登場の妹さんは上のコマにて獣耳・尻尾付きで描かれていますが、これはあくまで猫っぽい女の子というイメージです。
兄に猫撫で声で擦り寄るシーンでは猫にように見え、可愛いながらも効果覿面な作戦で兄貴を騙すシーンでは狐のように見えるなど妹さんのキャラクターを魅力的に引き出すいいアクセントになっています。
短編においても、ヒロイン陣の可愛らしさをコミカルに、同時にしっかりと描けています。
コミカルメインのシナリオであり、ドラマ性は期待しないのが吉です。ただ、「ぐる〜みんぐっ!」において、真面目な兄貴を翻弄し何とか恋人になろうとしていた妹さんが兄貴の告白に嬉し涙を流すシーンや物語の幸福そうなラストシーンはコミカルな作風で通したシナリオを綺麗にまとめており大変好感が持てます。
台詞の応酬やキャラクターの表情変化、オーバーな演出といった正統派のギャグ漫画で用いられる手法で笑いを取れているのが個人的には好ましいです。加えて、アニメ・漫画関連の小ネタを嫌味にならない程度に混入させてコミカルさを底上げしています。
短編はほとんどシナリオは無いですが、数ページの非エロシーンで読み手の心をぐっと掴む登場人物達の魅力の方を是非楽しんで下さい。
キャラクターの性格付けだけでなく、むっちりとしたボディをお持ちの人妻さん、手ごろなサイズの胸をお持ちのソバカス少女、スレンダーながら巨乳さんな長身美少女など体型の描き分けも非常にしっかりしていてそれぞれが魅力的です。
また、修正のほとんど無い女性器はしっかり描き込みながら過剰な生々しさを排した(性的な意味で)実に美味しそうな描写をしており売りの一つであることは確かです。
そういった体のパーツの描写も良いですが、一つの体位を様々な視点から描き分けてみたり、めまぐるしく変化していく互いの体の位置関係をしっかり描いたりと、セックス時の体の動きや絡み合いを丁寧にかつダイナミックに描けています。
実用性のあるラブコメエロ作品としてはかなり高い完成度を誇る単行本です。キャラクターの立て方やコミカルギャグの使いまわし方が大変巧く、このまま一般誌に即戦力としてスカウトされてしまうのではないかと勝手に心配してしまうくらいです。
いや、エロ漫画も描き続けてくれれば一般での活躍も勿論大歓迎なんですが…。
くれいちろう『黒淫』
日本桜草ももう少しで満開。土日は鉢植えを眺めながらゆっくり過ごしたいものです。
当ブログはエロ漫画であればジャンルや画風に関わらず取り上げる方針(要するに節操無し)なのですが、そんな中でも今回は異色作のご紹介。くれいちろう先生の『黒淫〜BLACK HUNT〜』(東京三世社)のレビューです。
表紙のような日焼けギャル達と何処か獣じみたセックスで責めたり責められたりする作品集です。こういった変り種に出会えるのがエロ漫画のいいところですなぁ。
収録作はいずれも短編で9作を掲載。1話当りのページ数は全て18Pでやや少なめ。ただ、全作通じてストーリー性は皆無であり、荒唐無稽な展開で(色んな意味で)怒涛のエロシーンへ導入されますのでエロのボリューム感は十分にあります。
シナリオ自体にさしたる面白みはないものの、ギャルさん方が万引きGメンをやっていたり(「ギャル×万」)、ギャル3人組がぼったくり日焼けサロンに騙されたり(「筐詰めギャル 地獄編」)など他に類を見ないユニークな設定は結構面白く感じました。
性格的にも(まぁ僕の偏見なのかもしれませんが)我侭放題ないわゆるDQNな性格として描かれていることが多く、ギャルのイメージによくマッチしています。「ゴラァ」とか「クソ豚」とか「てめぇ」とか罵詈雑言が飛び交っておりますので、純真な美少女の愛の囁きを聞きたい貴殿は手に取ってはいけない類の作品集です。
でも、別の見方をすれば自由気ままに暴れ回るギャルたちを活き活きと描けているとも言えます。
特段標準的な絵柄から剥離した画風ではないのですが、描いているキャラクターが特殊なのでクセが強い印象はあります。
生意気なギャルを別のギャルや男衆が(性的な意味で)集団でオシオキという陵辱系の作品(「ギャル×G」や「筐詰めギャル 地獄編」など)と、気の強いギャルが男を言葉責めや踏み付けなどで責める女性上位の作品(「ギャル×剃」や「ギャル×サラ」の一部)と両極端なシチュエーションが同時に収録されています。
個人的にはどちらも良い意味での勢いがあり楽しめました。
上記のように責めたり責められたりな行為以外では、レズ関連も多く、また3P以上の複数人プレイの出現頻度が高めです。恋しあう男女が心と体を重ねる純愛Hなどは全くありませんので(まぁ表紙で大体想像付くと思いますが…)気を付けましょう。
エロシーンでの男性の存在感はなく、ギャルたちが性の快感をまさにむさぼるという表現がしっくりくる激しいセックスに溺れます。設定と画風を許容できるのならば実用性は十二分に高いと感じました。
かなりニッチなジャンルであるのは分かりますので、万人にはお勧めできないのは確かです。
ただ、現実世界では正直あまりお近づきになりたくないギャルを、二次元平面に移すとここまでユニークで魅力的な存在になるのか!と新鮮な驚きがありました。
ちょいと変わったジャンルのエロ漫画にチャレンジしてみたい貴殿にお勧めです。
みずきえいむ『学校のない日』
今後、僕も外食した時には店を出ながらタバコに火をつけ、どうでもいい思索にふけりたいです。あぁ、でもこのご時世に路上喫煙は駄目ですね。
ロリ系の新刊では、いさわのーり先生とどちらを先にするか迷ったのですが、本日はみずきえいむ先生の『学校のない日』(茜新社)のご紹介です。
仔犬系の大人しい娘から素直になれないツンデレ娘までバラエティ豊かな美少女たちとのラブラブHな作品集です。
1話あたりのページ数は16〜22P。エロシーンが占める割合は高いですが、濃厚さとは無縁の展開・作画ですのでエロのボリューム感はあまり強くありません。
初心な男の子をクラスメイトの女の子が(性的な意味で)色々と教えちゃう短編「こどものおもちゃ」を除けば、好きあう男女が互いに求め合って体を重ねる話がほとんどです。
どちらかというと女性側から誘うケースが多いですが、美少女の無防備な薄着から覗く胸のサクランボが男性の煩悩に火をつけてニャんニャんに突入という展開が個人的にはお気に入り。
作中でさらりと、何か深刻な背景がありそうな台詞が書かれますが、そういった伏線(?)の回収は全くなく、シナリオ面での面白みはあまりありません。ただし、カップル達のラブい雰囲気はしっかりと描写しており、ヤルだけの漫画ではないことは確かです。
登場するヒロイン陣は小○生クラス〜ローティーンの微乳少女達。プニプニ感には乏しいものの、華奢な体躯やほんのり膨らんだ胸、まだまだ幼さを残したあどけない表情など、発育過程上にある美少女を愛して止まない貴公にはどストライクなキャラデザとなっています。
ヒロインの性格面では、小悪魔タイプの淫乱さんや無口なクールさん、ツインテール装備のツンデレさん、能天気なアホ娘さん、などなど非常にバラエティが豊富。日焼け少女以外にも、貴方のお気に入りのアリスにめぐり合える可能性は高いと思いますよ。
エロシーンでは前戯パートにおけるフェラやキスでの舌の描写が印象的。キスシーンで互いの舌が触れ合うシーンはエロの着火剤として十分な効果があります。
Hなお汁があふれ出すオミャンコをぱっくり開き、珍棒を挿入、最後はキッチリ中出しという展開はややワンパターンながら、少女の瑞々しい肢体を全面に押し出すフィニッシュシーンの大ゴマはロリ属性持ちならば満足できると思われます。
いまいち性器描写に精彩を欠くため、性器結合や断面図のエロス度合いは低めですが、儚げな少女との雰囲気のある交わりそのものが十分に魅力的なので個人的にはあまり気になりませんでした。
なお、カップル中心・H大好きな娘が多いため、処女率は低く明確な破瓜シーンは短編「Flame in」のみなので処女スキーは要注意です。
個々の魅力を持ちながら、共通してHが大好きな育ちかけ美少女たちと甘めのエロを楽しみたい貴方にお勧めです。ただし、素敵な純愛話に期待しすぎるとガッカリする可能性が高いので注意しましょう。
帯にある通り、可愛らしい二次元美少女と幸せな時間を過ごしたい人向けです。
芝崎麻子様に踏まれたい雑記
帰宅したら、カウンターの回転がエロイえらいことになっており驚愕。十六茶吹きそうでした。
どうも、再びアキバblog様で記事にリンクを貼って頂いたことと、いつも捕捉して頂いてるえろす(略称)さんでのご紹介が重なったため、沢山の方にお越し頂いたようです。
両サイト様、訪問してくれた全ての方、どうもありがとうございます。
…特にアキバblog様の方は、酔っ払いの書いたレビューで本当に大丈夫なのか、小心者ゆえハラハラしております(汗。
読んだ方がヤスイ先生の新刊に興味を持ち、いっちょ購入しようかな!と思って頂ければ、ヤスイ先生の一ファンとして幸甚であります。
あと、遅ればせながら、せなか:オタロードBlog様からも数日前にレビューのをご紹介を頂きました。ありがとうございます。『せな☆せな』の1巻買いましたよー。
正直、微妙にお勧めしにくかったあの作品が売り上げ一位で、その作品のレビューということでちょっと複雑な心境です(笑。
他にも、gosplan大兄(酒とエロ漫画の日々。様)にコメントを頂くとか最近いいことがありすぎてガクガクブルブルな日々でございます。
アクセスが増えて勿論大変嬉しいですが、変に浮かれることなく、地道にレビューを書き続けていこうと思います。
やっぱエロ漫画って面白いなぁと自分も他人様も思えるレビューが書けるようになりたいです。ではまた!
どうも、再びアキバblog様で記事にリンクを貼って頂いたことと、いつも捕捉して頂いてるえろす(略称)さんでのご紹介が重なったため、沢山の方にお越し頂いたようです。
両サイト様、訪問してくれた全ての方、どうもありがとうございます。
…特にアキバblog様の方は、酔っ払いの書いたレビューで本当に大丈夫なのか、小心者ゆえハラハラしております(汗。
読んだ方がヤスイ先生の新刊に興味を持ち、いっちょ購入しようかな!と思って頂ければ、ヤスイ先生の一ファンとして幸甚であります。
あと、遅ればせながら、せなか:オタロードBlog様からも数日前にレビューのをご紹介を頂きました。ありがとうございます。『せな☆せな』の1巻買いましたよー。
正直、微妙にお勧めしにくかったあの作品が売り上げ一位で、その作品のレビューということでちょっと複雑な心境です(笑。
他にも、gosplan大兄(酒とエロ漫画の日々。様)にコメントを頂くとか最近いいことがありすぎてガクガクブルブルな日々でございます。
アクセスが増えて勿論大変嬉しいですが、変に浮かれることなく、地道にレビューを書き続けていこうと思います。
やっぱエロ漫画って面白いなぁと自分も他人様も思えるレビューが書けるようになりたいです。ではまた!
ヤスイリオスケ『BUST TO BUST』
真面目な話、酔っぱらいがレビューを書くというのは作者様や作品に対して失礼かとも思うのですが、書きたい!という欲が抑えられませんので書きます。申し訳ありません。
25日発売の新刊をしこたま仕入れましたが、先陣を切るのはヤスイリオスケ先生の『BUST TO BUST』(マックス)のへたレビューです。何故この作品が先陣かと言いますと、僕はヤスイ先生の描くおっぱいとユニークなヒロインが大好きだからです。
魅力的なキャラクター性とおっぱいを持つヒロイン陣と、アニメ・漫画の小ネタを散りばめたコミカル要素を是非是非堪能して欲しいお勧めの1作です。
カラー作品は除き、1作当りのページ数は16〜20Pとやや少なめ。コミカル要素に力を入れている分、エロのボリューム感は必ずしも強いとは言えません。ただし、実用性の高さはあります。
前単行本『エロマンガみたいな恋しよう』においても、アニメ・漫画・ゲーム関係の小ネタで読み手を楽しませてくれましたが、委員長さんを除く登場人物が全員オタクな「腐って〜」では、オタ関連の小ネタの親和性がさらに高まりコミカルなシーンがますます活き活きしています。
ただし、それらの小ネタはあくまで味付けであり、典型的ながら魅力的な性格付けをされたヒロイン陣がテンポよくお話を動かしていくのが一番楽しいです。
8話という長編で描くことで、何だかんだで”腐”な着想をしてしまう、オタクメガネな矢野ちゃん、ツンデレで負けず嫌いな委員長こと福井ちゃん、能天気な明るさで場を和ませるスージー先生の個々の魅力をしっかりと引き出しているのが実に好感が持てます。
また前単行本に登場のマヨ姉のように、真面目で世話焼きさんなヒロインが照れながらも勢いでHに突入!という話が実に巧いのがヤスイ先生の特徴。
Hの序盤では優等生な態度を崩さないのが、行為が進むにつれ性の快楽に溺れて嬌声をあげまくるシーンは実にエロチックでごはんがごはんがすすむ君!(注 管理人は酔ってます)
お話的には8話+αある「腐って〜」ですらストーリーの起伏はほとんどなく、全作にてご都合主義万歳なお気楽能天気なハーレムシナリオが展開されます。このため、シナリオ重視の方にはお勧めし難いのは事実です。
三角関係等、もっと掘り下げても面白くなった要素はありますが、カラリとした明るい雰囲気を僕は愛して止まないので、これはこれで十分アリというのが率直な印象です。
エロシーンに関しては、とにかくおっぱい。しばしばおっぱいの質感を表現する時に「”餅”のよう」という例えを用いますが、ヤスイ先生の描くおっぱいは餅は餅でも柔らかく優しい甘さの羽二重餅。
乳揺れに関しても、小さく揺れるコマと大きく弾むコマで緩急があり、単に揺らしていただけの全作から大きく進歩。ブツを挟む以外での活用がやや少なめなのは残念ですが、読者の期待には十分応えていると思います。
シズル感にあふれた魅力的な肢体描写は洗練された美しさがありますが、それゆえにエロとしての猥雑感にはまだ不足があると個人的には思いました。
明るく楽しい雰囲気の中で、キャラ立ちの良い爆乳さん達とラブラブHを楽しみたい貴殿にお勧めです。
なお、今単行本に予告編が収録された三国志パロディ?作「ショッキングピンク」が楽しみで仕方ありません!当ブログはヤスイ先生を応援しています!
ピクピクン『膣内でオシッコ』
何せ、25日発売の作品に限っても7冊の購入が既に確定してますので。今年は本当に豊作年ですなぁ。
今回はピクピクン先生の『膣内でオシッコ』(松文館)のご紹介です。ふざけたタイトルと相反する芸術的な美しさのある表紙に惹かれて購入しました。
お馬鹿な能天気コメディと悲劇的な盲愛を描くシリアス作品が、共に繊細で緻密なタッチを持つ美しい絵柄で描かれる不思議な作品集です。
収録作は全て短編で8作。1作あたりのページ数は16〜24Pですが、ほとんどの作品は20P代です。平均的なページ数ですが、コメディにしろシリアスにしろきっちり”読ませる”作品にする漫画としての構成力は高いです。
なお、実写エロ本の素人ハメ取り企画を絵でやったような「SUMERAGI」は漫画とは言い難いので評価出来ず。この作品だけ何故か絵柄も全然違います。
左のコマは「album 「music」No.13」において、兄を偏愛する妹が「肉体関係を断ち、普通の兄妹として共に生きよう」と提言する兄を拒むシーンです。たった一人の肉親となった兄に拒絶された悲しみと寂しさ、そして歪んだやり方で兄を独占する決意と狂気が感じ取れるコマだと感じられました。
愛深き故のあまりに悲しいラストのコマと併せて、この短編の秀逸さを大きく高めています。
初出の掲載誌や時期が載っていないため、よく分からないのですが、絵柄の変化はそれなりにあります。短編「シッコでビンビンしっこしこ☆」(書いてて頭痛くなるタイトルですなぁ)では、基本路線はキープしつつ平均的なエロ漫画の画風に接近しています。
エロシーンにおいては結構激しい行為が描かれ、その絵柄とのギャップもあって実用性は意外に高いと感じました。絵柄(特に異様に細い体)が許容できないと実用度は急落なので留意が必要です。
なお、断面図を高率で挿入してきますが、完全に”内臓”の描写になっておりもはやエロイとかエロくないとかのレベルを超越しています(汗。
また、絵としての煽情性は高いですが、どちらかというと「”静”の美しさ」に重きがあり、ダイナミックな体の動きにはやや向いてない印象があります。
己の性欲のままに女性を収集し、ランク分けする傲岸不遜な人物はこれくらい濃く描いて貰った方がいいですね。
沈鬱なシリアス話も好きですが、愛すべき馬鹿さ加減が光るコミカルも実に楽しくて大笑いさせてもらいました。
おっぱいは給水タンク、上のお口はビデ、ハイソックスな便座カバー(以下略といった馬鹿馬鹿しい説明をばら撒きつつ、健気なオマルちゃんがご主人様の性処理に邁進するエロシーンは笑えるし抜けるという異色なものです。こんあオマルなら欲しいですよ。
ちょいとスプラッターな描写やグロ関係、鬱なシナリオを含みますので、その辺りを許容できない方は回避推奨。
ユニークな作風と美しい絵柄を楽しみたい方は是非挑戦してみて下さい。
きりりん『いもーと*もーど』
さて、今回はきりりん先生の『いもーと*もーど』(ヒット出版社)のへたレビューです。二日続けてロリです、ハイ。
表紙の帯に「期待の大型新人登場!」とありますが、まさにその通り。登場する妹たちの可愛らしさと結構ヘビィなストーリーのギャップにやられました。
収録作は、意地悪な兄への思慕を胸に秘めつつ自慰にふける妹がある時その兄と体が入れ替わってしまって…な中編作「水仙の華の沼の淵」全3話、義兄に恋しちゃった少女を描く短編「おひざだっこ」+後日談1話、および短編3作となっています。
1作あたりのページ数は24〜32P。シナリオ展開や心理描写に十分な分量を割くと同時に、(短編では)エロの分量もしっかり確保してあります。
シナリオにしろエロにしろ、どっしりとした安定感・重厚さがあり読み応えがする作品集と言ってよいでしょう。
また、コミカルなシーンやエロシーンなどでの、喜怒哀楽に多彩な表情の変化は大変よく、妹たちの愛くるしさを巧く引き出しています。
帯には「萌える妹漫画」とありますが、明るい萌えエロ作品はせいぜい「おひざだっこ」くらい(この短編も多少シリアス要素が入っています)で、その他の作品は多かれ少なかれシリアスな要素を含むので注意が必要です。
社会的な孤立という代償を払って得た兄妹の結婚生活を描く短編「私が妹だったころ」、友人の兄に”その妹の代替”として抱かれる少女が登場する短編「わたしとあの子とあの子のお兄ちゃん」はかなりビターな話であり、人によっては鬱誘発剤となりえます。
中編「水仙の華の沼の淵」では方向性が大きく異なり、密かに兄を思う妹と、やはり妹を熱烈に愛する兄が結ばれる様子を丁寧に、そして暖かく描きます。
心と体が入れ替わって互いの愛情を理解する〜という筋自体はあまり珍しくはないですが、互いの心情のじっくりとした描写が説得力を高めます。
あとがきによると、タイトル中の「水仙」が象徴する自己愛がテーマの一部とのことですが、それは「あなたが好きな自分が好き」というもので、純愛全肯定なものだと個人的には思っています。
エロシーンに関しては、ロリロリな少女たちが紅潮した顔で、ハートマーク付きの嬌声とお兄ちゃんという呼称を連呼。また、柔らかそうな肢体の中で、特に”土手”のぷにっとした質感が素晴らしくエロイです。
ロリ属性持ちならば買って絶対に損はないかと。ただし、中編「水仙の華の沼の淵」のみはストーリー上やむを得ないながら、最終話まで本番ナシというチャレンジングなことをしていますので、実用面ではやや劣ります。
想い人と入れ替わる「水仙の華の沼の淵」、大人しく従順な性格と残酷で生意気な性格を行き来する「ツン・トレ」、妹としての存在と恋人としての存在の狭間で葛藤する「私が妹だったころ」など、今単行本で描かれる少女(妹)たちはいわば変化するものとして描かれます。
まるでナバコフの「ロリータ」のように、不定形で理解しがたく、残酷さと現実的思考を奥に秘め、しかし同時に儚げでいとおしい”少女という存在”が大変魅力的に描かれる作品集です。
「破滅こそがロリの真髄!」という剛の者には勿論お勧めですが、「ロリ娘とぽわぽわ幸せH(はあと」をご所望の貴公はシリアスさ・ビターさを受け入れられるかをよく考えてから購入を判断した方がよいと思われます。
たまちゆき『Mrs. LOLITA』
愚民たる僕は、全知全能なる凶華様を崇めつつ観ております。
さて、3日連続でおっぱいおっぱい書き続けていたため、現在ロリ欠乏症気味です。というわけで(?)、今回はたまちゆき先生の『Mrs. LOLITA』(松文館)のレビューです。
カップルのラブラブH作品から完全な鬼畜系作品まで作風はかなりバラツキがありますが、たまち先生の描く、儚さと活力を併せ持つ魅力的な少女たちの痴態を楽しみたい人にお勧めです。
1話あたりのページ数は10〜18Pでほとんどの作品は16Pです。エロの分量の確保のため、シナリオ展開はやや貧弱ですがヒロイン達の魅力を引き出すことで補っている印象があります。
表題作「Mrs. LOLITA」はロリな奥さんとのラブラブH。コスプレ要素も強く、甘い雰囲気でのセックスが味わえます。
何といっても奥さんである里沙ちゃんのキャラが良く、ちょっと焼きもちをやいてみたり、旦那の帰宅が遅いとすねてみたり、エッチが大好きだったりと色々な面を見せてくれます。
中編作「赤と青の官能小説」や短編「ふたりきりの生徒会」では、拘束や羞恥プレイなどアブノーマルなプレイが展開されますが、あくまで好き合う少年少女の行為であり悲壮感や陰湿な印象は少ないです。
変態じみていたり、激しい行為をしたりしても、お話のラストでしっかり互いの恋愛感情に言及するので読後感は悪くないです。
ラブい雰囲気が強い収録作品中では多少浮いている印象もありますが、実用性は高いので今単行本の収録には否定も肯定もし難い所です。純愛も鬼畜もどっちも大好き!という同志の皆様以外には安易には勧められません。
既にベテランといって良いたまち先生だけあって、絵柄にブレはほとんどありません。ヒロイン陣はロー〜ミドルティーン(「Mrs. LOLITA」の里沙さんは除く)が中心の貧乳少女さんオンリーです。
低い等身、何処か弱弱しい表情、華奢な手足に薄い胸と、少女の儚さを強める要素がてんこ盛りなキャラデザとなっています。
強く抱きしめたら壊れてしまいそうな少女たちをいとおしく抱きしめる純愛系作品でも、欲望をぶつける陵辱系作品でも、幼い少女との性交という背徳間を存分に味わうことが出来るでしょう。
エロシーンの最大の魅力は「Mrs. LOLITA」での夫婦のラブラブ感や「赤と青の官能小説」での”官能小説の模倣”というアブノーマル感など、作風に合わせた雰囲気やシチュエーションの的確な形成です。
色々あった松文館からの出版のため、黒棒乱立の消しはあまりに酷いですが、そもそも性器の直接描写や動きの激しさの描写が先生の売りではないので、エロへの影響はあまりありません。
甘々な純愛にしても、ちょいとアブノーマルなプレイにしても、とても雰囲気作りの巧い作品集です。外見ロリ中身成人女性というキャラも一人いますが、多くの二次元ロリ好きに好意的に受け入れられるであろう作品だと思いました。
奴隷ジャッキー『お姉がイイっ!』
僕「あー、あの、プッ、プリンセスコミックスです。」恥ずかしいぃぃ。………秋田書店って言えばよかったと後で気が付きました。
今回は、今週のコアマガジンによるおっぱい大攻勢関連でトリを飾るレビューとなり、奴隷ジャッキー先生の『お姉がイイっ!』(コアマガジン)のご紹介です。
ユニークなキャラクター達が活き活きと動きまくるハイテンションコメディが存分に楽しめる愉快な作品集です。エロに関してもしっかりしていますので(後述)、抜けてしかも笑えるというお得感があります。
収録作は、お姉さんぶる幼馴染とのラブラブ初Hを描く短編「お姉がいっ!」+後日談1作(カラー)、ロリ娘トリオがそれぞれのお兄ちゃんと初Hにチャレンジ○年生!な「おなG〜」全3話、および短編6作となっています。
カラー作品を除けば、1作あたりのページ数は16〜24Pで20Pが基本。ハイテンションなギャグとエロで一気に駆け抜けてゆくため、ページ数に関わらずテンポ良くスムーズに読み進められました。
サブキャラを含め非常にユニークな登場人物達が繰り広げるギャグは読んでいて非常に楽しいです。あまりのテンションの高さに上述のようにエロが霞んでいる作品も一部ありますが、そこはご愛嬌。
ディフォルメキャラや可愛さ度外視で崩した表情、下ネタやアニメ・漫画の各種小ネタなど、様々な要素を使ってギャグに走る思い切りの良さはいっそ清清しいです。ただ、人によっては悪ふざけが過ぎると思うかもしれませんので一応注意です。
お馬鹿なギャグにだけ特化しているのかというと決してそうではありません。
このクサさは見事にコミカルさによって中和され、実に素直に二人を祝福したい気分になります。また、ラブい雰囲気が最高潮になる周辺では見事にギャグ要素をセーブしており、この緩急の巧さによってエロとラブとコメディを無理なく同居させています。
登場人物は小○生クラスから女社長(30歳)まで年齢も体型も様々です。一人完全な年齢不詳もいますし…(「台風55号」の山田太郎子さん)。
性器描写による単純な煽情力は平均並ながら、実に柔らかく暖かそうな体全体が激しくぶつかり合うエロシーンの実用性はかなり高いと感じました。
行為自体は激しいですが、互いの恋愛感情や男性側の素直な性欲が描写されているので、激しい行為に対しむしろ好感が持てる展開になっています。
愛情と性感の両方を享受して幸せそうに微笑む女性の表情も素晴らしいです。
シナリオは面白おかしく、エロは抜け、恋愛系統の作品では実にハッピーな気分になれる色々な楽しみのある作品です。異様に高いテンションと悪ノリ感に付いて行けるかで評価が分かれそうですが、なかなか珍しい「笑えるエロ漫画」として個人的には是非お勧めしたいですね。
新菜かわいいよ新菜な雑記
えー、昨日土曜日のアクセス数がエライこと(600近く)になっていてビックリしました。
どうやらアキバBlog様の記事からリンクを貼って頂いたための様で、何ともありがたいことです。
これも、えろまんがとぴっくす様に捕捉してもらってるおかげで、このブログも読者の方も含め色々な人たちにお世話になっているんだなぁと感じます。ありがとうございます。
ただ、一番嬉しかったのは酒とエロ漫画の日々。様と並べて紹介して貰ったことです。
あのレビュー単体としての面白さ、軽快でいて必要な情報は漏らさない文章構成力、扱うジャンルの広さ、印象的なフレーズの多用などに僕はかなり影響を受けていますし、僕もエロ漫画のレビューブログを始めたい!と思うきっかけを与えてもらったサイト様なんですよ。
特段の意味があって併記して頂いた訳ではないのでしょうし、そもそも未だ全くの格下ではありますが、酒とエロ漫画の日々。様と並べたのは身に余る光栄だったと勝手に喜んでいます。
今後も精進してより良いレビューをかける様努力したいと思います。
どうやらアキバBlog様の記事からリンクを貼って頂いたための様で、何ともありがたいことです。
これも、えろまんがとぴっくす様に捕捉してもらってるおかげで、このブログも読者の方も含め色々な人たちにお世話になっているんだなぁと感じます。ありがとうございます。
ただ、一番嬉しかったのは酒とエロ漫画の日々。様と並べて紹介して貰ったことです。
あのレビュー単体としての面白さ、軽快でいて必要な情報は漏らさない文章構成力、扱うジャンルの広さ、印象的なフレーズの多用などに僕はかなり影響を受けていますし、僕もエロ漫画のレビューブログを始めたい!と思うきっかけを与えてもらったサイト様なんですよ。
特段の意味があって併記して頂いた訳ではないのでしょうし、そもそも未だ全くの格下ではありますが、酒とエロ漫画の日々。様と並べたのは身に余る光栄だったと勝手に喜んでいます。
今後も精進してより良いレビューをかける様努力したいと思います。
神保ひとで『ちちペタ母娘丼』
昨日のDISTANCE先生の新作も含め、今週はコアマガジンのおっぱい作品大攻勢です。今回はその一角を占める神保ひとで先生の『ちちペタ母娘丼』(コアマガジン)のレビューです。
お気楽なラブコメHと変態性欲てんこ盛りな狂った雰囲気とが同居する一風変わった実用特化型作品集です。
1作あたりのページ数は20〜30Pでほとんどの作品では24Pです。ラブコメ系(「藤岡さんち」シリーズ)にしろカオティックな変態エロ話(短編「においだいすき」など)にしろ、話をそれなりに動かしてきますが、あくまで重心はエロそのものにあります。
オツムとオマタがゆるい(下品ですみません)ヒロイン達がHの快楽に溺れまくるエロシーンが今単行本のメインコンテンツです。
中編「藤岡さんち」シリーズは能天気なラブラブ話であり、後述するカオス成分は低め。
おっとりしたエロボディ(原文ママ)をお持ちの娘さんとちょっと焼きもちやきでツルペタロリ体型のお母さんという構図の勝利と言ってよい作品です。
「大事な娘の代わりに私がHしてあげる(はあと」とのたまうお母さんとばかりHする主人公に、咲ちゃんが私ともHしてとお願いするシーンの理性破壊力はかなり高いです。しかも、エロボディ(原文ママ)に制服・ランドセル・縞パン装備です。
ロリ成分故の背徳感と、むっちりボディに包まれる安心感の両方がある(性的な意味でも)よいキャラクターだと思いました。
ユニークなキャラ造形の母と娘を交えた三角関係という面白そうな題材で5話もありながら、お話的な深みは皆無。特に主人公はティンコ以外の存在感が希薄であり、話に大して絡みません。
焼きもちやきで素直になれないママンが展開を牽引し、何とか話の流れを形成できています。
初出の時期が2006年8月〜2007年12月と狭く、絵柄に時期によるブレはほとんどありません。ヒロイン陣の大半は巨乳さんであり、もちっとした双球もさることながらぷっくりと膨らむエロイ乳輪と乳首が特徴的です。
また、舌や性器(特にアナル)の表現力は高く、直接的な煽情力の強さはエロ的には十分なアドバンテージ。ただ、性器結合を見せつけるような構図に頼りすぎていて、個人的にはその緩急のなさにやや食傷気味ではありました。
しかしこのシナリオ軽視・どこか無機質な印象の表情といった要素は、変態さんが登場する狂気エロ系統の短編ではむしろ活きています。臭いフェチな巨乳OLさんを集団陵辱な「においだいすき」や、のぞき趣味のある巨乳メガネさんが登場する「くれむつ」などほとんど鬼畜系の作品に近くなっています。
苦痛描写はほぼ無く、軽い雰囲気のため陰湿な印象は緩和されているとはいえ、「巨乳ヒロインとラブラブなニャんニャんで癒されたいなぁ」という方が読むとドン引き確定ですので、ご自分の趣味嗜好をよく鑑みて購入の判断をしてください。
基本的にはテンプレ展開を踏襲しつつ、諸所で極端なアレンジをかましてくるのを楽しめるかがポイントです。上述のようにラブコメH系作品においてもラブい雰囲気は希薄ですので、純愛好きは回避推奨。
エロに関しては平均以上のものがあり、作風が受容できればごはんが進む夜のオカズとして活躍してくれるでしょう。
同じ巨乳美人エロ系作品ならばDISTANCE先生の新刊が圧倒的なため、やや出版時期的には運がなかったと言えるかもしれません。
DISTANCE『美〜ちく』
さて、今週の新刊では個人的な期待度ナンバーワンだったDISTANCE先生の『美〜ちく』(コアマガジン)のご紹介です。
長くジェーシー出版を主戦場として活躍されていましたが、コアマガジンへの移籍後では初単行本です。
巨乳好きは当然として、幅広い層にも受け入れられるであろうエロコメ系和姦Hがメインの作品集となっています。
収録作は、全て短編で7作。1作あたりのページ数は26〜32Pでボリューム感があります。
ページ数は多いですが、心理描写やシナリオ展開は適度にオミットしてあり、大半をエロシーンに割り当てています。このため、エロの分量に大変満足感があり、「どのページを開いても抜き所」と言っても過言ではありません。
エロの展開は、前戯→挿入→中出しフィニッシュという非常にオーソドックスな展開ながら、十分過ぎるページ数を使ってねちっこく描かれています。このため、所謂インスタントなHとは一線を隔す濃いエロになっています。
ヒロイン陣はハイティーン〜成人女性で年齢層はそこそこ高め。年上の女性教師や名家のお嬢様、高校の同級生や大学生(?)な彼女さんなどキャラ設定は様々です。ただし、女教師モノ以外ではあまりシナリオには活かされていません。
絵柄はベテランだけあって安定していましたが、近作ではさらなる進化を遂げて、より万人受けする絵柄に近づいた印象があります。出番は少な目ながら、コミカルなシーンでの思い切り良く崩した表情なども非常に楽しいです。
基本的にキャッチさーの強い絵柄ながら、どこか古臭く泥臭い印象は相変わらず残っており、萌え絵至上主義な貴兄には多少クセが感じられるかもしれません。
一昔前のサンデーでスポーツ系ラブコメを描いてそうな絵柄と言えば分かって頂けるでしょうか?
特別なコトは何もしていないのですが、とにかく行為における一挙手一投足の動きが秀逸です。リアリズムと誇張が適度に織り交ざられた体や性器の動きは魅力的であり、長いエロシーンでも読み手を飽きさせません。
ページに余裕があることもあり、1Pまるまる使っておっぱいの揺れを表現したりと非常に贅沢なコマの使い方をします。同じ構図のコマを並べて動きを表現するなど、この辺の構図の巧さは流石ベテランの先生だなと唸らされました。
また、体の動きの緩急と同期して描かれる性器等の局所描写のエロスも光ります。特に断面図の独特の淫靡さは一見の価値アリ。
おっぱいも揺れる、揉む、吸う、挟むと八面六臂の大活躍を見せ、オッパイ星人大歓喜。
”臭い”に関する記述が多めですが、短編「アブソリュート ノーマル」を除けば味付け程度なのであまり気にしなくて大丈夫と思います。
背徳感のエッセンスをほんのり香らせた濃厚エロながら、間口が非常に広いお気楽系Hが大変実用性が高くて心から満足。
話作りが移籍前に比べて貧弱になりはしましたが、ベテランの高い作画能力を見せつける単行本ですので、多くの方にお勧めできる1作です。
貧乳娘も大好きですが、おっきいおっぱいっていいですねぇ、ロマンですよねぇ(しみじみ
草野紅壱『恋愛とセックスと僕と彼女』
桜は残念ながら終わりの時期ですが、他の花はまだまだ盛りで観ていると生きる活力が湧いてきます。
さて、本日は草野紅壱先生の『恋愛とセックスと僕と彼女』(茜新社)のへたレビューです。
ちょっぴりコミカルでちょっぴりシリアスな少年少女達のハートウォーミングな恋愛物語がメインの作品集です。
1話当りのページ数は16〜28Pで、20P代が基本です。エロシーン以外に登場人物の心理描写やコミカルなシーンを盛り込むには十分なページ数だったと言えるでしょう。
中編作「恋愛とセックスと僕と彼女」では、恋愛感情を否定しながらセックスを求めてくるヒロイン千鶴香ちゃんのキャラ立ちの良さ、シリアスな背景を持ちながら心地よい軽快さを損なわないシナリオ展開の良さが光ります。
この情報だけですと、何やら嫌なキャラクターですが、決して快楽主義者な痴女や人格破綻者としては描かれていません。彼女がそうなってしまった理由はしっかりと描かれます。相応にシリアスな原因であり、思春期に特有な自罰的とも感じられる感情はちょっと痛々しいです。
奔放そうに見えて、言わば過去に束縛されている彼女を解き放つのは主人公君の真摯な愛情です。千鶴香ちゃんに振り回され、セックスにドキドキし、その未曾有の快楽に溺れながら、決して歪まない主人公の恋心は何だかんだで非情にピュア。
この幸福感と適度に盛り込まれたコミカルなシーン・コマのおかげで、ほとんど暗さや重さは感じられません。ヘビィなシリアス恋愛話が苦手な貴公も安心です。
短編「秘密の保健室」は「恋愛とセックスと僕と彼女」のラブ要素を強めた作風、同じく短編の「部屋とメイドさんと私」はコミカルHを前面に出した作風です。基本的な路線は全て同様と考えていただいて大丈夫です。
一時期変化した画風も現在は安定中。表紙絵で判断して問題ありません。ほんの膨らみかけ〜手のひらに収まるくらいの胸をお持ちなスレンダー美少女達が可愛らしく描かれています。
エロシーンでも表情の良さがあり、うっすらと涙を浮かべ性の快楽に紅潮した顔はとてもエロチック。行為そのものは非情にオーソドックスであり、(恋愛モノなので当然ですが)激しさとは無縁なモノですので、実用性は低くはないものの大して高くもないと個人的には思います。
ただ、瑞々しい肢体を持つナイ胸美少女(非ロリ)を愛して止まない貴方は多少評価をプラスしてもよいと思います。余談ですが、今単行本はニーソ成分少なめですので草野先生のファンは一応留意してください。
男女共にちょいと一筋縄ではいかないキャラクター達が登場する爽やかなラブコメH作品です。ベテラン故のソツのなさ、エロ・キャラ・シナリオのバランスの良さが光りますが、それは同時にエッジのなさを意味することもあることには注意がちょっとだけ必要かなと。
「恋愛とセックスと僕と彼女」がとてもお気に入りなので個人的には大満足な1作でした。
東雲龍『LOVE & HATE 2』
さて、今回は東雲龍先生の『LOVE & HATE 2』(オークス)のご紹介です。以前1回東雲先生の作品を紹介したことがありますが、残念ながら前巻の『LOVE & HATE』(1巻)はレビューを書いていません。
まぁ、去年の5月はまだブログを始めていませんでしたので、ご勘弁の程を。
しかし、今回の2巻では黒を基調とした表紙、サブタイルは「Hately Engel」となり、ヒロイン咲乃さんがその心身を憎悪と陵辱の嵐に蝕まれるガチンコハード鬼畜作品となっています。
何とも悲惨な展開ですので、「鬼畜系作品はちょっと苦手だなぁ」という御仁が読むと真っ暗な気分になれること請け合いです。
1巻の続きでタイトル長編10〜18話を収録。冒頭にて「もしかして彼氏の拓海君が助けに来るかも」という淡い期待を完璧にへし折り、1巻ラストで立ったリンカーンフラグを易々と成立させた後は延々と陵辱劇が続きます。
今単行本では、彼氏が家庭の事情で長期不在、写真と音声をネタにした脅迫という絶望的な環境下で、咲乃さんの心が徐々に徐々に壊れてゆく様が描かれます。
愛し頼るべき存在の不在、際限なく増えてゆく陵辱側の加担者、まるで玩具の様に扱われる容赦ない肉体的・精神的陵辱行為、果ては望まぬ妊娠フラグなどなど、これでもかとこれでもかと悲惨なシナリオが展開されます。
オイスター先生の作品を愛読する僕が「これは惨い…」と思いましたので、耐性のない人は本当に心して読みましょう。
なお、ストーリーの都合上1巻を読むことをお勧めしますが、幸せそうな1巻とのギャップで2巻を読むときの辛さが跳ね上がることは覚悟しておきましょう。
エロに関して言えば、鬼畜属性があるならば全く文句なしの超実用性があります。
東雲先生は嗜虐心を煽るキャラクター造形が非常に上手く、特に行為を嫌がる気高い表情と(強制されたものながら)性感に溺れる表情の落差は実に扇情的。女流らしい繊細な印象の顔と男の妄想そのまんまなダイナマイツ・バディな体を持つ咲乃さんは、可哀想ですが激しい陵辱行為の対象としては申し分なし。
多人数が絡む構図ながら作画は安定しており、蹂躙される体全体の描写と、汚される性器や胸、舌などの局所を描写をバランスよく混ぜた構成は視覚的なアピール力が高く、実用性に関しては本当に死角がないなという印象です。
貴殿の心の中にも存在するかもしれない、どす黒い征服欲・嗜虐欲を満たしてくれることでしょう。
次巻では別の娘と乳繰り合っていた拓海君が帰ってきますが、どういったラストを迎えるか(大分予想は付くとはいえ)楽しみです。LOVE(1巻)とHATE(2巻)の先に何があるんでしょうねぇ。
非情な展開で読み手の心をチクリと痛めてくると同時に濃厚な陵辱エロで実用性はがっつり保証という作品になっています。感覚的な表現で申し訳ないですが、色々な意味でゾクゾクとする作品ですよ。
凶華さまに踏まれたい雑記
頑張って10日連続でレビュー書きまくったら、日曜に珍しく1日200アクセスの大台を突破しました。
リンクしてくれているサイト様に多謝。当然全ての作品・作者様・出版社様にも感謝。
あと、読みに来てくれる皆様、初見さんも常連さんもみんなありがとうですよ。
…気に入ったり役に立ったレビューがあったら拍手してくれると、もっとありがとうです(宣伝乙
月〜水にかけてちと多忙になりますんで、次のレビューは水曜〜木曜の深夜の予定です。ちょうど新刊のラッシュですしね。まぁ、来週の大豊作ぶりに比べればまだ序の口ですかね。お金がぁ(泣
以下、管理人の近況等たわいもないことです。では、また次回の更新にて!
リンクしてくれているサイト様に多謝。当然全ての作品・作者様・出版社様にも感謝。
あと、読みに来てくれる皆様、初見さんも常連さんもみんなありがとうですよ。
…気に入ったり役に立ったレビューがあったら拍手してくれると、もっとありがとうです(宣伝乙
月〜水にかけてちと多忙になりますんで、次のレビューは水曜〜木曜の深夜の予定です。ちょうど新刊のラッシュですしね。まぁ、来週の大豊作ぶりに比べればまだ序の口ですかね。お金がぁ(泣
以下、管理人の近況等たわいもないことです。では、また次回の更新にて!
とむたみお『えろチュ』
しかし、リト君は顔よし性格よし体よしなララの何が不満なんやら。おっぱいまで揉んどいてそりゃーねーだろと。
さて、本日はおっぱいは大きくても小さくても愛せるぜ!という貴兄にはお勧めできる、とむたみお先生の『えろチュ』(フランス書院)のレビューです。
ナイ胸ロリ娘、逆にロリ巨乳さん、人妻やむちむちお姉さんなど登場人物は様々で、作風もラブ話からライトな陵辱まで幅広い短編集です。
収録作は全て短編で計8作。1作辺りのページ数は20〜26Pと多目です。ある程度お話作りはされていますが、全て巧みにエロと絡めて話が動きますので、ほとんどのページはエロシーンに割り当てられています。
作風にバラツキこそありますが、基本的には明るくお馬鹿なシナリオを楽しみつつ、エロはがっつり抜けるというお得な作品集です。
個人的には以前の濃い目の画風が好きなのですが、今単行本に収録されているのはほとんどが後者の画風です。ただ、どちらの画風にしてもそつなく上手く描かれていますので、どちらか一方の絵柄に思い込みがなければ両方楽しめると思います。
ロリ娘でもむっちり巨乳お姉さんでも、おっぱいだけでなく体全体が如何にもプニプニと柔らかそうに描かれており、大変エロくて大満足です。
このドリーミーな展開を創出するために、ファンタジックな要素や便利な”オクスリ”、アホ娘などを節操無く(誉め言葉)投入してきますので、お馬鹿加減は結構高め。
そのままエロシーンへとテンション高いまま雪崩れ込むため、シリアスな展開や密な心理描写は期待できませんので、そちらが好きな方は回避推奨です。
反対に(軽めながら)陵辱系統の作品では男性が非常にアグレッシブ。「私の『世界』」では女幹部を尋問というロールプレイで男の子たちの箍が外れてしまってリンカーンへ移行というシチュエーションそのものが面白くかつ実用性が高いです。
やはりライト陵辱な「SiSTER KISS」も含め、暗さとは無縁の明るめのラストであることもあって、少年達の悪辣ぶりがいっそ痛快に、かつエロに効果的なスパイスになっていると思いました。
上述のようにボリューム間のあるエロシーンでは、パンパンに膨らんだ珍棒をいやらしくぱっくり開いたオミャンコに挿入してがっつり中出しフィニッシュ。
女性器やアニャルなどの直接的描写力がしっかりありながら、それにあまり頼らずに(ただし、ティンコの出現率高し)柔らかそうな体全体を描いています。
作画・作風およびキャラデザの雰囲気にバラツキがありますので、それが気にならない人にお勧めです。是非このごった煮感を楽しんでみて下さい。
エロ漫画は楽しくてエロくてなんぼだぜ!という哲学をお持ちの貴殿には好物件ですよ。
あんみつ草『ぐりーん・あぽー』
いつかレビュー書いてみたいです。
さて、今日はあんみつ草先生の『ぐりーん・あぽー』(久保書店)のレビューです。
ちょっと不思議でちょっとひねくれた、しかしてピュアで素敵なラブ話が満載の単行本となっています。
1作あたり16Pが基本のページ数でありやや短い印象はありますが、揺れ動く心理描写がしっかりしているので読み応えは相応にあります。
上述の「エコエコマーヤ」に登場する予知能力少女や、星間戦争の最中捕虜になった地球人と宇宙人(♀)コンビを描く短編「激戦区の空の下」はファンタジー要素を含みますが、基本は等身大の少年少女とラブ話です。
とは言っても登場人物達は多かれ少なかれちょっと変わった人物像で描かれます。男女が互いの気持ちをストレートにぶつけ合ってラブラブイチャイチャに〜という分かりやすいシナリオ展開はほとんどありません。
「本当に恋愛感情があるの?」と思わせておいて実はしっかりラブラブな二人を描く短編「サトコイトケイ」、男性(兄)が妙に真剣な顔をするため「裏をかいて実はシリアス?」と思わせて結局どーしょもないコミカルオチな短編「ぐりーん・あぽー」など、こちらの予想を攪乱してくる少しひねくれた作風が特徴です。
どうにも自分の気持ちに素直になれない登場人物達ですが、最終的には誰一人として不幸にはならない優しい雰囲気が大変心地よいです。
地味で気弱な占い娘が百戦錬磨の女たらしに翻弄されながら、最終的にはハッピーに結ばれる「エコエコマーヤ」も好きですが、個人的には「へい!ブラザー」がお気に入り。
絵柄に関しては、すっきりした細いラインでスタイリッシュに描く所謂”女流作家らしい”絵柄です。
エロ的な煽情性には欠けますが、守ってあげたくなるような儚さと内に秘めた芯の強さが同居する少女が魅力的に描かれています。
少ないページで心理描写・シナリオ展開に相応の分量を割いているため、エロのボリューム感は希薄。結構激しい性交が描かれますが実用性のみを目的とした購入は控えるべきでしょう。
何かもどかしくて、SF(すこしふしぎ)で、時に予想の斜め上を行って、でも暖かく幸せなラブ話が好きな人にお勧めです。尾野けいじ先生の『ラブでれ』が好きな人は是非どうぞ!
深田拓士『完熟人妻日記』
何か、レビューサイトっぽくてカッコイイ気がします(謎
というわけで、深田拓士先生の『完熟人妻日記』(コアマガジン)のレビューです。なお、前回のレビューはこちらです。
結論から言えば、絵柄・キャラ造形・シナリオ展開の全てがまさに”人妻モノの王道”と言ってよいものになっています。
短編11作が収録されており、内10作はタイトルに偽り無く人妻・未亡人が登場します。
深田先生の作品ではお馴染みの、奥底に性欲の疼きを抱えながら貞淑を装う塾女さんが、悪漢に身を汚され快楽の虜にというベタベタな展開が臆面も無く展開されます。
ベテランの先生だけあって絵柄はかなり安定していますが、かなり古い作品が2作(「危ないLOVE LESSON」「HARATTAMA!−祓ったま−」)が含まれています。
基本は同じながら荒さが目立つため、人によってはマイナス評価かもしれません。個人的には90年代エロ漫画のノスタルジックな画風と現在と全く異なるあっけらかんとした明るさのある作風が新鮮でしたので、深田先生のファンにはむしろプラス評価になる可能性があることは特記しておきます。
相変わらず表紙のカラー絵が雑な印象があって損をしていると思うのですが、中身の白黒絵では淫靡さをしっかりと表現しながら劇画系と一線を隔すキャッチーさも存在する絵柄は作風に完全にマッチしています。
黒ベタなどを多用とした暗めの背景、陰影の強調など重く暗い雰囲気を作り出す作画も熟練の技の賜物です。
むっちむちな人妻の体を存分に蹂躙するエロシーンの実用度は文句なしに高いです。陵辱行為に怯えた表情でお定まりの台詞(誉め言葉です)で抵抗しながら、性の快楽に耽溺してゆく流れはややワンパターンながらどの作品でも大層抜けます。
初出の雑誌の関連で修正がキツメの白ボカシだったりする短編(「塾妻」)もありますが、この先生のエロシーンの良さはむっちりとした肢体(特にお尻)のエロスと凛としていた表情が快感に咽び泣くものへと変化していく様子にあるため、性器描写があろうとなかろうと大して関係ないというのが個人的な感想です。
人妻モノの作品では雰囲気作りには必須なアイテムとも言えますので、好きな人には煩悩を大いに燃え上げさせてくれるでしょう。
お話的には敢えてベタな展開をニヤニヤしながら楽しむこと以外にあまり見るべきところは無いです。劇終はダークな印象が強いもの(「the down」など)から、気持ちよいならそれでよい的なお気楽なもの(「Welcome to人妻ソープ」など)まで幅広いですが、あまり気にするようなことではないでしょう。
前回のレビューも同様のことを書きましたが、全編に渡って漲る愛すべき”おっさん臭さ”を楽しめるかが鍵です。
コンビニ誌のお気楽ラブコメHがちょいと物足りなくなってきた貴殿には、おっさんエロ漫画入門として実にお勧めな1作です。
ありのひろし『マスカノ』
個人的には、脇役もいい所ですが、マルモンとセリュリエ将軍が好きですね。
さて、ちょいとM願望をお持ちの同士諸兄には好物件、ありのひろし先生の『マスカノ〜ご主人様は彼女〜』(コアマガジン)のへたレビューです。
マスターな彼女の略で「マスカノ」なんでしょうな。
今単行本には全て短編で11作が収録されています。1作あたりのページ数は18Por20Pと標準的。
単行本のタイトルや表紙の雰囲気から察せられる通り、Sっ気のある女性に男性が(性的な意味で)責められるという作品が大半を占めています。ただし、女性側のSっ気の幅はかなり広いです。
「あなたとセクソムニア」のように、「単に女性側がHで行為の主導権を握っているだけ」というケースもありますので、あまり女性からの責めだけに期待するとやや肩透かしをくらうので注意しましょう。
ただ、幼女と年上美人にダブルで責められる「いたずら幼精」やヒロインの挑発的な表情と言葉責めが読み手を魅了する「エピキュリアン」など、女性側が完全に攻め手で男性側が受けというケースもしっかりあり、M属性持ちの煩悩に直撃してくれます。
ヒロインが金髪縦ロールお嬢様でプレイは言葉責め、黄金水、黒ストッキングで足コキ、最後は男性下僕化とこれでもかという完璧な布陣が認められる「お嬢様は下僕がお好き」には個人的にはやられました。
この手の作品ではもはや王道になった感のある、女装少年が年上女性に調教されてしまう話(「お着替えしまショ!」)もあります。
絵柄については、昨今流行のクセの少ないアニメ/エロゲー絵柄であり、多くの方に受け入れられる画風です。初出に結構幅がある様なので、基本的にはあまり大きな変化は無いとはいえ、古い作品程絵柄の安定感が低く、荒い作画が散見されます。
ただ、エロシーンでは作画がグッとしまって近作と変わらない淫らな肢体と表情が描かれていますので、実用性の面ではあまり影響はありません。
性器描写の貧弱さこそ否めないものの、属性さえ合えば実用性は十二分に高いと言えます。特に、ヒロイン達が男のティンコを、手コキや足コキ、パイズリといった様々な方法で積極的に弄ぶ様が非常にエロチック。
ポヨンポヨンと柔らかそうなオパーイをお持ちな巨乳さんの率が高めですが、少しだけ登場するロリ娘も非常に可愛らしく描けているので、ヒロインのバリエーション的にも幅広くかつ万人受けするものになっています。
また、複数女性と男性一人という多人数プレイが多いのも特徴です。
話作りについては評価できる部分は少なく、ごく一般的なエロ漫画でよく見られる「どうでもいい話」程度のものになっているのは否めません。「エピキュリアン」のように序盤からエロシーンまでの導入は面白そうなのに、読者置いてきぼりな唐突なラストを迎えたりと話作りには課題が多いと思います。
今後女性が攻め手の作品にテーマを絞っていけば、シナリオ面もよくなってくるのでは?と期待はできます。
女装少年やふたなりなど人によっては地雷なものも含みますが、作品の傾向は共通しながら登場人物やシチューエーション、女性のSっ気の強さなどはバラエティ豊かです。
基本的に陰湿な話はほとんどなく、大体がハッピーエンドになりますので、女性にイジメられたいけど話が暗くなるのはちょっと…というあなたにも安心な作品となっております。
智沢渚優『蜜色に溶ける欠片』
というわけで、世間様の空気を全く読まず、ロリータ陵辱作品のエースの一人、智沢渚優先生の最新作『蜜色に溶ける欠片』(コアマガジン)のレビューです。
収録作は、人身売買され、ある男の所有物となった一人の少女とその回りの人間を描いた「美佐都」シリーズ2作、兄が資産家の娘と結婚し、その結婚を許せない資産家に復讐として陵辱される少女を描く「蜜色の欠片」全3話、および短編6作となっています。
1作あたり18P程度の作品が多く、短く思うかもしれませんが、読み応えがあるせいか、各話のボリュームが小さいとは個人的には感じませんでした。
前作では「覚醒罪」のあまりの危険球ぶりに全部帳消しといった感じでしたが、今単行本では以前からちょこちょこ顔を出していた明るい作風の作品にも存在感があります。
とは言うものの、智沢先生の作品の真髄が容赦なしの陵辱作品にあることは今単行本でも全く揺るぎません。短編「想い…焦がし、尽くして」および「蜜色の欠片」の終盤のように、陵辱される少女と陵辱する男性(女性を含む場合アリ)との立場が「反転」するという構図が(過去作と同様に)認められますが、それもあくまで少女が虐げられることが基盤であり決してハッピーエンドにはなりえないことには留意が必要かと思います。
陵辱する側の義父は、その娘と深香ちゃんの兄が新婚旅行中に交わる様子を盗撮し、娘達がしている性行為と「同じこと」を呪詛を撒き散らしながら深香ちゃんに強要します。
モニターに映し出された成人男女の性感と幸福感に満ちた性交と、その幸せを守るために罪のない少女が苦痛と絶望感に満ちた性交を強要されるという対比の構図そのものが非常に残酷です。
「蜜色の欠片」において、深香ちゃんとの性行為に溺れていく義父や幸せだった兄嫁の静子と、性の快楽を覚えた(覚えてしまった)深香ちゃんとの立場が「反転」するという筋になっています。
しかし、深香ちゃんが「深香ちゃん一個人」として愛されることはなく、最後まで「静子の代替品」でしかないという、ある意味人格全否定の扱いもまた惨いです。
苦痛に満ちた性行為自体の過激さに加え、少女との性交に付きまとう理不尽さ、行為から抜け出せない悲劇性が作品を一層陰湿でエグいものにしています。
成人女性が何作かで登場しますが、股間はツルツル・胸はほんの膨らみかけな小○生クラスの幼女がメインです。
描線やトーンワークがごちゃっとしており、どこか猥雑な印象があります。また、特に強く太いラインではないですが、力強く重い印象があります。この猥雑感や線の力強さが可愛らしい美少女を逆に引き立てているように感じます。
最近の萌え系ロリ絵柄とは大分毛色が違いますが、この前時代的な絵柄をキープすることに一ファンとしては価値を見出しています。
短編「最上階の檻姫姉妹」のようにストレートで身も蓋もない陵辱劇もありますが、「不幸」を明示せず、しかして強烈に暗示させて終ることが多いのが智沢先生の作品の特徴の一つです。
「蜜色の欠片」では最終話にて、深香ちゃんが兄に現況を告白するシーンがあるのですが、台詞もト書きもないたった一コマだけで深香ちゃんが完全に正気を失っていることを暗示しています。さらっと読み飛ばしそうなコマなので、是非注意して読んでみて下さい。
登場人物の複雑な心理、展開されるストーリーを確実に内包しながら、それを敢えて前面には出さず、読者に想像の余地を残す手法と言って良いでしょう。僕は独特の余韻が好きですが、人によっては描写不足と感じるかもしれません。
巨乳美人さんを絡めた作品も複数作あり、ガチロリオンリーな作品集よりは訴求対象は幅広いですが、やはりロリータ陵辱に耐性ないと本作を楽しむのは難しいでしょう。
あくまでサラリと描かれてしまう不幸のどん底で喘ぐ少女たちを受け止められる度量のある方のみにお勧めな作品です。
断華ナオキ『仔犬のおねがい』
ジュアッグ&アッグガイの大活躍振りにジオンファンな僕は大喜びです。
新刊発売の谷間故、ちょいと前の作品を出してきてレビュー。断華ナオキ先生の『仔犬のおねがい』(フランス書院)のご紹介です。この先生は結構エロ漫画暦長いです。
以前の陵辱系作品には結構お世話になりましたが、今単行本はコミカル中心です。
収録作はオール短編で、9作が収録されています。1作あたりのページ数は20P前後です。
「SEX研究会」や「双子DEチェンジ」などタイトルからそれと分かるコミカルな作品が多いですが、「姉心」「あまのじゃこ」の2作は素直になれない女の子が魅力的に描かれるラブ話です。
「さよなら絶望先生」の絶倫先生踏まれたい!和装で踏まれたい!と思っているMっ気所有者(というか僕)にはどストライクな内容です。お勧め!
絵柄に関しては全作で一貫した画風ですが、結構クセがあります。丸っこい顔の輪郭や、眉と目が結構離れた独特の目鼻立ちなどが特徴ですが、表紙・裏表紙の絵で十分判断可能ですのでそちらで判断して下さい。
肢体描写に関してもややオーソドックスなものから外れており、特に腹部からお尻にかけてやけに長細いボディラインになっています。Hシーンでは冷静になって見ると明らかにデッサン狂っている構図が散見されますが、テンションの高いエロと激しい交わりの勢いで上手く押し通しているなと感じました。
スッキリした線で描かれる萌え萌え美少女を愛し、ちょっとゴチャゴチャしている古めな絵柄が好きでない人にはお勧めできない感じです。
女医と看護婦さんが登場する「とんでもクリニック」を除けばヒロインは高校生中心です。また、巨乳さんの割合が非常に高く、冒頭の「SEX研究会」に登場する後輩ちゃん(姓名不詳)のみ貧乳キャラです。ヒンヌー教徒な貴公は回避推奨な物件です。
眼鏡率が高いことも特徴でメインヒロインが眼鏡さん(変装含む)という作品は全9作中5作です。何だかんだで好き嫌いがはっきりする属性なので好きな人も嫌いな人も留意して下さい。
黒髪・メガネ・ぽってりした唇と、今単行本に登場するヒロイン達の代表的なキャラデザとなっています。
エロについては前述したように高めのテンションを全面に出して突進するタイプです。ただ、「仔犬のしつけ方」のようにじらしてじらしてグッと我慢させた後、はじける様に激しいファックになだれ込む場合や、「姉心」「あまのじゃこ」における男女の行為中の会話も楽しめる雰囲気のあるHという場合もあり、展開としては結構多彩です。
断面図や性器結合部のアップなどは少なく、あくまで体と体の交わりを表現している印象があります。ただし、結合部を見せ付けるような構図や体位が多いので直接的な煽情性が低いわけでは決してありません。
個人的には男女共に性行為に対して「がっついている」印象があってエロ漫画としては非常に好印象です。女性側に積極性がある作品も多いですが、男性側が積極的な作品も同程度あり、ヘタレな男キャラにうんざりしている貴殿には相性が良いかもしれません。
絵柄こそ大丈夫ならば十分実用性は高いと思われます。
一番のお気に入りはゾクゾクとした快感(ただしM願望所有者のみ)が味わえる「仔犬のしつけ方」ですが、次いで好きなのが「とんでもクリニック」です。
何の工夫も無いシナリオ、「お注射」とか「腫れてきちゃいました(はあと」とか「膿を出しちゃいましょう(はあと」とかべったべったな台詞回しが見られる作品ですが、美人なお姉さんにエロエロしてもらうという大変ドリーミーなシチュエーションが楽しめる1作です。
抜き物件としての色が強いですが、コミカルな話、ラブ話共にあくまでスパイス程度ながら出来がよく、エロ漫画として十分楽しめる作品です。
絵柄さえ除けば万人受けする内容と言ってよいと思われます。
後書き漫画の最後の「次はないかもしれませんが、またどこかで」という先生の台詞が大変心配なのですが、大丈夫なんでしょうか?エロ漫画止めないで下さいよー。
木村屋いづみ『少女風景』
本当にどうしたもんやら…。
本日は木村屋いづみ先生の『少女風景−スカートの中の願望−』(三和出版)の感想です。好きな作品なんで文章が長くなりそうだなぁ(溜息
百合系統の作品に強いベテランの先生ですが、結構寡作の様です。もしかして一時期改名されていたりするのでしょうか?すいません、寡聞にして知りません。
収録作は、元気印な日焼け少女と大人しい色白少女(表紙の二人です)、そしてその二人の秘密を握った男性の3人の関係を描く「彼女2分のイチ」シリーズ全4話、自分の痴態を他人に見られたいという願望を持つ少女を描く「少女風景」全2話、および短編6作となっています。
カラーが入った作品を除けば1作(1話)あたりのページ数は16〜20Pで、ちょっと短め。
『少女風景』というタイトルを冠しているだけあって、物語の主役はあくまでミドル〜ハイティーンの少女たちです。
男性は心情の描写はされ、性行為において男性器のみ登場しますが、男の姿が少女たちを描くコマの中に登場することはほとんどないのです。
誤解を恐れずに言うのならば、男性がいくら少女たちに心を動かしされ、彼女らに性的快楽を与えようとも、「少女たちの世界(風景)には決して踏み込めない」という、読み手にとってはある意味絶望的なテーマ性が感じられます。
二次元美少女との甘くてイチャイチャなハッピーラブ話を求めて購入すると痛い目に合うことになるので注意しましょう。
素直なハッピーエンドもありますが、どちらかというと一見明るく幸せそうながら、悲劇の暗闇が見え隠れするラストが多めです。「あの空の向こう側」なんてラストのコマの後には最悪のオチしか考えられませんよ。
そんな作品群の中で「彼女2分のイチ」シリーズが個人的には白眉の出来です。
ここだけだと鬼畜一直線ですがそうではなく、千奈子ちゃんはそんな男の行為を笑顔で受け入れ、その眩しい程の素直さに男は恋愛感情を抱きます。
しかしながら、あくまで彼女の心の中にあるのは深森さんのみ。千奈子を自分だけのものにしようと画策するも、彼の試みは優しく、そしてそれゆえ一層残酷に撥ね退けられます。
手
因みにタイトルが巧いんですよ。時系列で言えば、「彼女2分のイチ」→「彼女2分のイチ+2分のイチ」→「彼女2分の弐」→「彼女2分のイチの2千ジョウ」なのですが、「彼女」は決して「1」にならず最後のタイトルでは「ほとんどゼロ」になってしまっているという何とも哀しい流れになっています。
エロに関しては「男女の交わり」としてセックスが描かれることは無く「弄ばれる少女」「性に耽溺する少女」などあくまで女性が主となるものです。百合展開もアリ(「少女風景」後編)。
性の生々しさなどの現実感が希薄なこと、性器描写が非常に貧弱なことなどから実用性は平均すると低め。ただ、「少女風景」や「クラス写真の彼女」にて少女が妄想するリンカーン行為はなかなか実用度高いです。
また、初出は2006年から2008年のもので絵柄は安定。表紙絵で判断して全く問題ないです。女流らしい細い描線で表現される透明感のある絵柄は実にグー。
大人でも子供でもない少女という存在は不可思議なものです。時に恐ろしく強く、時に哀しいほど儚い。時に性を支配し享受しながら、時に性に飲み込まれ支配される。美しくも醜くもある。
ある意味男性には踏み込めない、不思議な風景を見ている存在としての少女を描く秀作と感じました。
安易に「コレ面白いよ!」と勧められる作品ではないですが、少女たちが紡ぐ世界を垣間見たい貴殿には是非お勧めしたい作品です。
操昌輝『妄想リップ』
今日は操昌輝先生の初単行本『妄想リップ』(クロエ出版)のへたレビューです。後述するように、ちょっとお勧めしにくい物件なんですけどね…。
短編12作が収録されており、内4作はメッセサンオーやとらのあなから出ている同人誌(アニパロではなくオリジナル作品)の再録です。
ちょっと同人関係は詳しくないので、どんな作品集に載っていたかとか出版時期とかは僕はさっぱり分かりません。
絵柄から判断すると最近描かれた作品の様です。
過去の絵柄が(荒削りな面はあるにせよ)決して悪い出来ではありませんが、2008年に描かれた表紙絵との違いはかなり大きく、表紙だけで判断するとかなりガッカリということになるので要注意です。
個人的には最近の絵柄(ぼっしい先生とらっこ先生を足して割った感じかな?)が好きなのでちょっと残念でした。
作風は全体的にお気楽&コミカルなものであり、シナリオや心理描写を大胆にぶん投げてひたすらエロに走ります。野外リンカーン調教な「公園の雫」や転校生がクラス全員にリンカーンされる「淫乱教室」など、文面だけ見れば明らかにダークな陵辱モノもあっけらかんとした雰囲気に包まれており背徳感や暗さはほとんど無いです。
カラーの短編「鶫〜つぐみ〜」は完全に陵辱系で映える暗い色使いでの作品(こちらも輪姦)ですが、陰惨さはゼロであり、何か逆に狂気の臭いがします。まぁ、それはちょっと考えすぎかもしれませんが。
カラー作品での色使いも以前と現在で大きく変化しており(デジタルへの移行のためか?)、近作のカラー作品「Blind spot」はより明るくスタイリッシュな色使いになっています。
古めな作品群では、お姉ちゃんが弟に迫る「ちょっとまってお姉ちゃん!?」を除けば、お気楽インスタント陵辱という類の作品が多く、男性側が行為の主導権を握る作品が多いです。エロイコスプレ衣装を買った弱みにつけこまれて生意気なエロガキ弟君に奉仕を強要されちゃう「じきたちお」は年上が年下に翻弄されちゃう話が好きな人にはかなり訴求力高そうな作品です。
これが近作では逆に年上女性がショタっ子を性的な意味で可愛がる作品(「姉と海」「Maid's plot」)が多くなっています。
以前も現在も、いやらしいオミャンコを女性が自ら開いておねだりし、後はガンガンピストン運動というシンプルな構成です。卑語満載の台詞回しと嬌声、汁気を想像させる擬音の多用でしっかり脇を固めており、物足りなさは残るものの実用度は十分及第点に届いています。
量的な問題に加え、結構字が小さいこともあって読みづらく、エロの盛り上げとしては逆効果になっているように僕は感じました。編集さんは何やってんだと思ったら、初出は同人誌らしく、エロ同人って良くも悪くもフリーダムなんだなぁと勉強になりました。
加えて、マイナス要因のもう一つは、近作のボリューム感が弱いこと。最近の絵柄で描かれた5作中、「うさうさRevolution」「姉と海」は本番行為無しです。というかほぼ手コキのみ(泣。
また、「Blind spot」はカラー作品ゆえに4Pしかありません。
温度と湿り気が伝わってくるかの様な秀逸な媚肉の描写、テンション高い台詞回し、腹黒メイドさんのキャラ立ちの良さなど、操昌先生の実力が遺憾なく発揮された作品です。
総評としては、絵柄にしても作風にしても徐々にではなく一気に変化している感じであり、その分違いが大きく感じられてしまうのはマイナス要因です。どちらか一方だけで固めていれば評価は低くならなかったと思うのですが。
抜き物件を探していて絵柄の変化を許容できる方や操昌先生のファンで次単行本が待ちきれない方は購入して問題ないですが、それ以外の方には強くは勧められません。