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【経済】

プリウスまた急加速 米カリフォルニア州の高速道

2010年3月10日 12時09分

 【ニューヨーク=阿部伸哉】トヨタ自動車の2008年型プリウスを運転中の男性が、米カリフォルニア州サンディエゴ郊外の高速道路で車を止められなくなったことが明らかになり、米運輸省の道路交通安全局(NHTSA)が9日から原因調査に入った。

 同型プリウスは既に「アクセルペダルが床マットに引っ掛かりやすい」として自主改修対象となっているが、男性は「床マットには引っ掛かっていない」と主張。再び急加速の原因が注目されることになる。

 「事故」が起きたのは8日午後。記者会見した運転者の男性(61)によると、車は追い越しをかけた直後に急加速し、時速約150キロにも達した。

 警察に緊急通報し、追いついたパトカーの指示に従ってブレーキを強く踏み、エンジンスイッチを切るなどの措置を取り、停止させた。

 男性は「手を伸ばしてペダルを戻そうとしたが、(マットなど)目に見える物には引っ掛かっていなかった」と強調。

 車は改修対象だが、まだ改修時期の通知はないという。

 トヨタは現地に技術者を派遣し、あらためて「マットを取り除いてほしい」と呼び掛ける声明を出した。

 トヨタ車の急加速をめぐっては、米議会公聴会で「電子制御システムの欠陥」が追及されたが、トヨタは8日、欠陥説の根拠となる実験結果を独自調査で否定したばかり。

 サンディエゴ郊外では昨夏にもレクサス車で急加速が原因とみられる事故が起き、4人が死亡。トヨタ車急加速問題が注目を集めるきっかけとなった。

(中日新聞)

 

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