雑誌の存続が可能になったことを発表する広河隆一編集長=東京都文京区、相場郁朗撮影
廃刊の危機の中で「存続キャンペーン」を続けてきたフォトジャーナリズム月刊誌「DAYS JAPAN」は9日、今年に入ってからの定期購読の申し込みが伸びたことで存続が可能になったと発表した。創刊6周年の催しで、写真家の広河隆一編集長が読者や関係者を前に話すと場内からは拍手が起こった。
書店での売り上げが減り、安定した発行を続けるために定期購読による支援を求めていた。支援の輪はメールやブログを通じて海外にも広がり、今年1月から申し込みが増加。9日に終了したキャンペーン中は年間購読料を千円下げる7700円としたこともあって、定期購読部数はこれまで最高の約7千部を超え、9千部近くまで伸びた。
広河編集長は「電子化などメディアが変わっていく中で、ジャーナリズムが積み残されていないか。大切なことを伝えるために想像力が試されている」と話した。今後は公募と読者投票で新しい「DAYS JAPAN」の形を探る方針だという。(相場郁朗)