福岡市博多区の上川端商店街ではきょう、消火活動の放水で水浸しになるなどした2店舗のうちの1つが、1週間ぶりに営業を再開しました。
昼休みが近づいたきょう午前11時に店を開けたラーメン店「一竜」。
上川端商店街の火災現場に隣接するこの店が営業するのは1週間ぶりです。
今月1日、店が閉まっていた早朝に商店街の一角からあがった火の手は、あっという間に燃え広がり、この店にも迫りました。
消防の懸命の消火活動で延焼は免れたものの、店内は水浸しになりました。
一日でも早く営業したいと火事の直後から後片付けや、天井や壁などのはり替え工事に取りかかり、ほかの被災店舗に先駆けて営業再開にこぎつけました。
店内に、被災当時の様子を感じさせるものは全く残っていません。
店を開けると早速、なじみの客が顔を見せて営業再開を祝い、久しぶりのラーメンを味わいました。
9店舗が焼けた火事の現場では、鎮火直後に山と積まれていたがれきの撤去が終わり、アーケードに面した側にはシートが張られています。
商人の街を代表する商店街を支援しようと、これまでに、地元企業や市民などからおよそ200万円の義援金が寄せられているということです。
火災からきょうで1週間。
被災した店舗の再開は、商店街を元気付ける明るいニュースになっています。
焼けた店舗をどのようにして元に戻すのか、古い建物が多い商店街の防火対策を今後どうするかなど、まだ課題はありますが、商店街は復興に向けて着実に前進しています。