左ヒジを骨折し「悔しいです」と落胆する杉浦貴=東京・有明のノア
昨年から主力の長期欠場が相次ぐノアにまたしても衝撃が走った。GHCヘビー級王者・杉浦貴(39)が6日の戦国武将祭で左橈骨頭(とうこっとう)を骨折したことが8日、判明。杉浦はこの日、SEMの有明大会で欠場のあいさつを行い、全治1カ月の診断で18日開幕の次期シリーズを全休することを発表した。
もともと痛めていたひじを骨折したのは、蹴りを受けたとき。7日になって患部が腫れ、8日に病院でMRI検査を受けて骨折が分かった。痛みのため二晩、眠れなかったという。
杉浦は3・28横浜大会で開幕する「グローバル・リーグ戦」について「望んでいたヘビー級のシングルのリーグ戦なので絶対に参加したい。チャンピオンとして逃げないで出ると公約したので守りたい」と、強行出場を宣言。「無理じゃないと思っている。1週間は何もしないでくれと(医師から)言われたが、次の週からは痛みが響かなければ走ったり何でもできる。足さえ動かしておけば、試合でも動けると思う」と、王者の責任感をにじませていた。
(2010年3月8日)