岡山放送局

2010年3月9日 19時41分更新

高梁市の温泉施設休館市に責任


高梁市が建設した温泉や温水プールで人気の健康増進施設が来年度からの指定管理者が公募で決まらなかったため、来月から休館することとなり、高梁市では、公募の方法を見直した上で、あらためて指定管理者を募る方針を明らかにしました。

「朝霧温泉ゆ・ら・ら」は平成12年に高梁市が31億円あまりかけて建設した健康増進施設で、温泉や温水プールなどが人気を呼んで年間の利用者はおよそ10万人にのぼります。

高梁市では来年度から施設の運営管理を行う指定管理者を一定の条件をつけて公募し、市内の3つの企業などから応募がありましたが、いずれからも公募の規定を満たす具体的な提案がなかったため市では指定管理者が決められないとして来月から最長6か月間施設を休館するとしていました。

この問題をめぐって9日から始まった市議会で、公募をとりまとめた安田義紘副市長が「提案方式で公募したが、公募方法にわかりにくい点があり、やり方に不備があった」と説明し、今後は条件を見直した上で、あらためて公募する方針を明らかにしました。

その上で安田副市長は、「市民に迷惑をかけてしまい、責任を感じており、進退も含めて今後を考えたい」と述べました。

9日の議会では議員から暫定的な管理者を置いて、4月からの休館を回避できないかという意見も出ていました。

安田副市長は「公募は行う一方で、休館を避ける方法も早急に模索したい」と話していました。