鳩山由紀夫首相は9日夕、沖縄県の米軍普天間基地移設問題で5月末までの決着に向けて「覚悟をもって臨む」と表明したことに関し「進退をかけるとか、野党の挑発に乗るつもりはない」と述べ、退陣などの可能性を否定した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
同時に「命のかかわる話であればあるほど、当然、政府として首相として意思決定には覚悟をもって臨むべきだ。それが進退だとかどうだとかいう野党の思いに必ずしも乗る必要はない」と指摘。「当然のことながら、しっかりやらせてもらう」と5月末決着への決意を改めて示した。
首相が「覚悟」を表明したのは、6日に自民党の大島理森幹事長が、5月に解決できなければ首相は退陣すべきだと迫ったのを受け、記者団から「(解決できなければ退陣する)覚悟はあるか」と聞かれて答えた。(19:53)