マカロンブームにノン!−フランス人は本格派がお好み
3月3日14時7分配信 ウォール・ストリート・ジャーナル
ラデュレ、ピエール・エルメ・・・高級品のイメージが強いマカロンだが、米国ではホール・フーズ、トレーダージョーといったスーパーやスターバックスでお目にかかることもある。マクドナルドは、本場フランスのマックカフェ(マクドナルドに併設されたコーヒーやパンのコーナー)でミニサイズを販売。広告では、左右の手がハンバーガーの代わりに小さなマカロンを持っている。
しかし、マカロンファンはブームを喜ぶどころか怒っている。6年前からワシントンでフランス文化に関するブログを書いているパリジェンヌのラエティティア・ブロックさんは「マカロンは主流になるためのお菓子ではない」と一蹴した。スターバックスが休暇シーズンにマカロンを販売していると聞き1箱買ったが、かじってみると、柔らかすぎだったという。
ラ・マムことアリソン・ライトワインさんはこのブログへのコメントで、「ラデュレの目と鼻の先にあるシャンゼリゼのマックカフェでマカロンを発見。世も末だ」と嘆き、インタビューで、「野球の試合にタキシードで行くような感じ」と語っている。
マンハッタンでパティスリーを経営するフランス系パティシエのフランソワ・パイヤールさんはマカロンについて、「クッキーのように思われがちだが、クッキーよりずっとデリケートでエキサイティング。外側はサクサクで真ん中は本当に柔らか。小さなペストリーのようだ」と語る。
完璧なマカロンを作るには時間がかかるが、日持ちしない。泡立て、焼き、クリームをはさんでから冷蔵庫で24時間冷やして味をなじませる。クリームが冷たすぎないよう、取り出してから最低1時間おく。2、3日で売れないものは捨てる。
パリで広報責任者を務めるクレメンス・トランカールさんは、友人とのティータイム用に、ロワイヤル通りのラデュレ1号店でバラ、シトロン、ショコラの風味のマカロンを1箱買った。マカロンは「とても洗練されていてエレガント。だから、マクドナルドには買いに行かない」と語る。
フランスのマックカフェがマカロン販売を始めたのは2007年。マカロンは、ラデュレの親会社グループ・オルデールの子会社シャトーブランから冷凍した状態で出荷される。親会社は同じでも、レシピはラデュレのマカロンとは違う。
フランス人セールスマンのオリビエ・カルティエさんは最近、パリのマクドナルドでピスタチオ風味のマカロンとカプチーノを注文した。「それがトレンドだ」と言うカルティエさんは、大手スーパーやパン屋で買ったマカロンを試したこともあるが、マクドナルドのものは割においしいという。
カルティエさんは高級マカロンには冷たく、「大きな違いがあるかどうかわからない。それに、フォアグラのような変なフレーバーもある」と語っている。
マクドナルドによると、マカロンの売れ行きは良好だ。商品は約1.25ドル(約110円)で、同じサイズの高級品の約半額。狙う層が違うという。同社スポークスマンは「マックカフェの商品は、毎日の小さな休憩のためのものだ」と述べた。
一方、フランスが誇るマカロンの巨匠ピエール・エルメ氏は新たな形でのブーム再燃について、賛成でも反対でもないが、マクドナルド版を試したことはないと語る。
オンライン雑誌で食の流行に関する記事を書いているスザンナ・チェンさんは「米国でマカロンが人気なのは、カップケーキの要素がすべて詰まっているから。色やフレーバーはさまざまで、甘いが、1日のカロリー制限に大きく影響することはない」と分析した。
ただ、チェンさんは正しいやり方でないなら、大量生産品は見たくないと説明。12月にスターバックスで売られていた箱入りマカロンには、賞味期限が入っていなかった。ぱさぱさしていたし、ピスタチオ風味のものは、フルート・ループス(毒々しい色をした子供向けドーナツ型シリアル)の味がしたという。
スターバックスのスポークスマンは「デリケートすぎて大量生産品としての扱いが難しい」と述べた。シャトーブラン社の商品の販売を再開するかどうかは未定としている。
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しかし、マカロンファンはブームを喜ぶどころか怒っている。6年前からワシントンでフランス文化に関するブログを書いているパリジェンヌのラエティティア・ブロックさんは「マカロンは主流になるためのお菓子ではない」と一蹴した。スターバックスが休暇シーズンにマカロンを販売していると聞き1箱買ったが、かじってみると、柔らかすぎだったという。
ラ・マムことアリソン・ライトワインさんはこのブログへのコメントで、「ラデュレの目と鼻の先にあるシャンゼリゼのマックカフェでマカロンを発見。世も末だ」と嘆き、インタビューで、「野球の試合にタキシードで行くような感じ」と語っている。
マンハッタンでパティスリーを経営するフランス系パティシエのフランソワ・パイヤールさんはマカロンについて、「クッキーのように思われがちだが、クッキーよりずっとデリケートでエキサイティング。外側はサクサクで真ん中は本当に柔らか。小さなペストリーのようだ」と語る。
完璧なマカロンを作るには時間がかかるが、日持ちしない。泡立て、焼き、クリームをはさんでから冷蔵庫で24時間冷やして味をなじませる。クリームが冷たすぎないよう、取り出してから最低1時間おく。2、3日で売れないものは捨てる。
パリで広報責任者を務めるクレメンス・トランカールさんは、友人とのティータイム用に、ロワイヤル通りのラデュレ1号店でバラ、シトロン、ショコラの風味のマカロンを1箱買った。マカロンは「とても洗練されていてエレガント。だから、マクドナルドには買いに行かない」と語る。
フランスのマックカフェがマカロン販売を始めたのは2007年。マカロンは、ラデュレの親会社グループ・オルデールの子会社シャトーブランから冷凍した状態で出荷される。親会社は同じでも、レシピはラデュレのマカロンとは違う。
フランス人セールスマンのオリビエ・カルティエさんは最近、パリのマクドナルドでピスタチオ風味のマカロンとカプチーノを注文した。「それがトレンドだ」と言うカルティエさんは、大手スーパーやパン屋で買ったマカロンを試したこともあるが、マクドナルドのものは割においしいという。
カルティエさんは高級マカロンには冷たく、「大きな違いがあるかどうかわからない。それに、フォアグラのような変なフレーバーもある」と語っている。
マクドナルドによると、マカロンの売れ行きは良好だ。商品は約1.25ドル(約110円)で、同じサイズの高級品の約半額。狙う層が違うという。同社スポークスマンは「マックカフェの商品は、毎日の小さな休憩のためのものだ」と述べた。
一方、フランスが誇るマカロンの巨匠ピエール・エルメ氏は新たな形でのブーム再燃について、賛成でも反対でもないが、マクドナルド版を試したことはないと語る。
オンライン雑誌で食の流行に関する記事を書いているスザンナ・チェンさんは「米国でマカロンが人気なのは、カップケーキの要素がすべて詰まっているから。色やフレーバーはさまざまで、甘いが、1日のカロリー制限に大きく影響することはない」と分析した。
ただ、チェンさんは正しいやり方でないなら、大量生産品は見たくないと説明。12月にスターバックスで売られていた箱入りマカロンには、賞味期限が入っていなかった。ぱさぱさしていたし、ピスタチオ風味のものは、フルート・ループス(毒々しい色をした子供向けドーナツ型シリアル)の味がしたという。
スターバックスのスポークスマンは「デリケートすぎて大量生産品としての扱いが難しい」と述べた。シャトーブラン社の商品の販売を再開するかどうかは未定としている。
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最終更新:3月3日14時7分
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