桑名萬古(赤絵)
指定種別 | 県無形文化財(工芸技術) |
---|---|
指定日 | 2001(H13)年3月27日 |
所在地 | 桑名市 |
江戸時代の元文年間(1736~1741)に桑名の豪商沼波弄山を鼻祖とする萬古焼(古萬古)は,三重県を代表する陶芸の一つであり,「桑名萬古」はその伝統技術を引き継ぐものである。
「桑名萬古」の技術を保持・継承している人物に加賀瑞山があり,氏は現在,意欲的に作陶活動中であり、赤絵、青磁、交趾をはじめ写し物に及ぶ京焼の遺風を範とした古萬古の伝統技法をもとに創作活動を行い、茶陶を中心に洗練された陶技を示す優品を生みだしている。
加賀瑞山の作陶における力量と最近の意欲的な創作活動、桑名萬古の持つ地域的な特性なども勘案、さらにそれらは三重県下の伝統工芸発展にも大いに寄与するものである。とくに瑞山の伝統技術は「赤絵」において顕著であると認められるので、「桑名萬古(赤絵)」を県の無形文化財として指定し,加賀瑞山を技術保持者として認定するに価するものである。