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「ソファ箪笥」登場 手織り布地と岩谷堂箪笥を融合
 | 前面がソファ、背面が岩谷堂箪笥のソファ箪笥 |
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岩手県と岩手大、岩谷堂箪笥(たんす)生産協同組合(奥州市)、日本ホームスパン(花巻市)は、手織りの布地を使ったソファと岩谷堂箪笥を融合させた「ソファ箪笥」を共同開発し、盛岡市で8日、試作品を発表した。
試作品は長さ2.3メートルの3人掛けで、前面のソファ部分は手織りの婦人服地などを手掛けるホームスパンが開発した生地を使用。背面は岩谷堂箪笥になっており、大小18の引き出しが付く。
試作品の販売価格は250万円程度。大きさや色、価格など消費者の要望に応じた完全オーダーメードにする予定で、富裕層やホテルの調度品などの需要を見込む。分解、組み立てが可能なため輸送コストが軽減でき、ヨーロッパなど海外市場への販路拡大も目指す。 製造・販売元の岩谷堂箪笥生産協同組合の三品健悦理事長は「首都圏の大手デパートやパリの国際見本市などに出品したい」と意気込む。
科学技術振興機構の助成事業で事業費は500万円。田中隆充岩手大教育学部准教授がデザイン、県林業技術センターが強度試験を担当し、2008年度から産学官で開発を進めてきた。
2010年03月09日火曜日
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