陣羽織と打ち掛けで豆まき

世界唯一「めがねをかけた弘法さん」大智院。江戸時代後期の安政年間(1854~1859)に、盲目の老翁が身代大師に一心におすがりしたら目が見えるようになり、大師に自分の眼鏡を残したことから「めがね弘法」とよばれているそうだ。駐車場から順路に沿って歩いていくと、樹齢1300年という「八百比丘手植えの大樟」が。何とも不思議な樹形をしているが、案内によれば、不老長寿の薬を授かり、800歳まで生きた八百比丘という人が植えたとされる。この先を左に曲がると山門に到着する。とりあえずお参りさせていただき、そっと奥の方を覗くと、なるほど黒っぽいサングラスのようなめがねをかけていらっしゃる弘法様が。何かジャズメンのような気もした。
このお寺には、眼鏡やコンタクトなどを供養する「めがね塚」や目薬と眼精疲労緩和内服液を販売する「金照堂薬房」も境内にあるが、開基は聖徳太子、創建は文明2年(1470年)とされる由緒あるお寺だ。2月3日の節分豆まき式は、男性は「陣羽織」、女性は「打ち掛け」を着て祈祷していただいた後「福桝」を受け、参拝者が一人ひとり「福は内、鬼は外」と本堂で豆をまくという。干支の紙飾りや恵比寿大黒・福豆も人気らしい。
帰路、レジャースポット「新舞子マリンパーク」に立ち寄った。バリアフリーも充実している美しい公園で、人工海浜「ブルー・サンビーチ」と海を目前に広大な芝生広場がある。(取材日:2007年12月5日)
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◎車の場合/知多半島道路「阿久比IC」より15分
もしくは国道155号「南粕谷新海」の信号左折すぐ
◎電車の場合/名鉄常滑線「大野町」駅下車、タクシー約10分
知多市南粕谷本町1-196(大智院)
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取材担当者から
豆まきのスタイルがユニークと知人から聞いて訪れた大智院。地元の方に場所を訪ねたら「あぁ、めがね弘法様ね」という返事。何かの書籍でミャンマーかタイに眼鏡をかけたお釈迦様がいらっしゃると聞いたことがあるが、弘法様は世界で唯一ここだけだろうな、きっと。

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宿泊施設 |
篠島ロイヤルホテル香翠荘 |
ジャンル |
温泉 他 |
料金 |
11,000円〜18,500円 |
アクセス |
師崎港より船約10分で篠島港
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特徴 |
海水浴場中央景勝地に位置し、檜造り展望露天風呂から眺める海と日の出が美しい宿です。 |
旅行会社 |
エースJTB |
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