2010-03-09 08:15:16|▼コメント(1)
“ | 昨日、ちょっとお願いごとがあってマーケティングを生業としていらっしゃる(道外出身者)方とお話したのですよね。そこで、雑談としてフッたのが新ご当地グルメのこと。「あれさぁ、どう思う?」 彼は苦笑しながら切り捨てましたね。「安易と言うか、薄っぺらというか」 モノを買ったり、サービスを選択するときにスペックやクオリティ、対価に差異がなければストーリィ(ブランド力といってもいい)が判断基準になってくるわけですね。新ご当地グルメというのは取りも直さずブランドを構築する作業なんですよ、本来的に。「ブランド力がなければ、売れ続ける力強さを商品(サービス)は持ち得ない」 「ブランド力なんか必要ない」とすれば、「それは一過性の取組なんですね」と判断する他ないわけです。ブランドを作り上げるってことは小手先でできることじゃない。育て上げるにしたって、骨 太な思想や背景がなければちゃちなものに堕してしまうでしょう。「というか、育たない」 本文でご紹介するのは、ワタシのもとに寄せられたメールです。とある方に向けられたものなのですが参考ということで送ってくださいました。 その文章がなかなか味のあるものでしたので公開をお勧めしたのですが、「自分でやる気はしない。でも、もったいなから著作権は譲ります(笑)」と返答がございましたんで。 実在の個人を特定できるような部分はワタシの判断の基に割愛いたしております。 |
(前略)
清水町のサイコロ丼がたまたま発火点になりましたが、現在、新・ご当地グルメに怒っているのは、十勝では端野萬造氏、山茶花四十郎氏、僕だと思います。(端萬注:Lyricureさまも加えるべきかと)
全員が同世代です。このへんで集まって飲んだほうが話は早かろうとは思いますが、まずはメールでいろいろと書いていきますか。
僕が一連の地域活性化に懐疑的なのは「横の連携」がない、という点です。
たとえば枝豆サラダ麺。「帯広は枝豆サラダ麺!」なのになぜ坂本(和明)さんは馬鹿もんをぶち上げるのでしょうか?エネルギーが拡散してしまいますよね?
あるいは大正、帯広川西両農協や畜大などで、帯広のために枝豆サラダ麺を全面的にサポートしようぜ、という機運は盛り上がっているでしょうか?
僕は大正地区に住んでいます。大正メークイン祭りというかなり集客力のあるイベントが9月にあります。ああいう場所は枝豆サラダ麺のPRにうってつけだと思います。本当にご当地グルメとして定着させたいのなら、活用すべきです。萬造さんが「やる気あんのか」と指摘されているのはこのあたりでしょう。
そもそも入り口としてなぜリクルートなのか。ヒロ中田のセンスは過去の彼の仕事を見れば明らかです。帯広には畜大の地域共同研究センター、とかち財団があるというのに、なぜにわざわざリクルートなのか?
僕自身も長く酪農に携わっていて、生産者の知り合いはたくさんいますが、枝豆サラダ麺に対する生産者の想いはどの程度だと思いますか?
食文化を考えるとき、根幹にあるのは生産者の汗と涙です。
ヒロ中田一派はそこを見ない。
今回の枝豆サラダ麺、肝心の生産者をどれだけ巻き込んでいますか?
リクルートが新・ご当地グルメを展開して5年目です。そろそろ厳密に経済効果を算出すべきでしょう。
枝豆サラダ麺に関しては、畜大に農業経済学の専門家がたくさんいるので、連携すべきだと思います。お金がかからないから。
ばんえい競馬も足の引っ張り合いをしていますが、存続に向けて新ご当地グルメとの連携はどのようになっているのでしょうか。柏村先生(端萬注:畜大教授)あたりはリクルートとの連携をどのように考えているのでしょうか。
今回、清水町を揶揄したのは、意識レベルの低さに対してです。
「グルメで町おこし」というコンセプトはもうとっくに陳腐化しています。
横の連携に話は戻りますが、地域活性化を考えるとき、どうして市町村単位になってしまうのか、そこも不思議です。帯広市、ではなくて十勝全体、あるいは北海道全体という視野を持つべきです。「帯広だけ良くなれば幕別のことは知らん」という狭い縦の意識ではいつまでたっても地域活性化は実現しません。
現在の清水町のサイコロ丼はまさにクローズドだと思います。
清水町にはあすなろ牛乳という日本で一番おいしい牛乳があるのに、どうしてヒロ中田なんですかね?
帯広にしろ清水にしろ、しがらみを考えられるうちは切迫していないということです。
話がとっちらかってきました。
要するにリクルート商法に乗っかった地域活性化はあまりに意識が低いんじゃない?大きな視野で活性化を考えようよ、ということです。
たとえば十勝に冬季オリンピックを誘致するなんてどうですかね?
地元の選手が地元のオリンピックで活躍する。
経済波及効果はダイナマイト級。
オリンピック終了後も、なにがしかの国際大会は毎年開かれるし、世界的なウインタースポーツのメッカとして世界中から十勝へ観光客が押し寄せる。
それぐらいの夢を描いてもいいのでは?サラダ麺とかサイコロ丼ではなくて。
2018年か2022年の十勝オリンピックで高木美帆が金メダルを獲る。いいでしょ?
若い人が中心になっている地域活性化には、明治維新という革命を起こした若者たちのイメージがあると思います。
ならば、描く夢は壮大でなければ。リクルートの新・ご当地グルメじゃだめですよ。
横の連携を広げて大きな力にする方法は必ずあるはず。
新・ご当地グルメにイチャモンつけてる人たちも言うまでもなく思いは一緒です。
だから十勝全体の想いがまとまれば圧倒的なパワーが生まれるでしょう。
ちなみに僕は東京の人間ですが、母親は帯広です。祖父は街のど真ん中で小売業をやっていました。
なので、帯広への熱き愛がある、というわけです。
(後略)
清水町のサイコロ丼がたまたま発火点になりましたが、現在、新・ご当地グルメに怒っているのは、十勝では端野萬造氏、山茶花四十郎氏、僕だと思います。(端萬注:Lyricureさまも加えるべきかと)
全員が同世代です。このへんで集まって飲んだほうが話は早かろうとは思いますが、まずはメールでいろいろと書いていきますか。
僕が一連の地域活性化に懐疑的なのは「横の連携」がない、という点です。
たとえば枝豆サラダ麺。「帯広は枝豆サラダ麺!」なのになぜ坂本(和明)さんは馬鹿もんをぶち上げるのでしょうか?エネルギーが拡散してしまいますよね?
あるいは大正、帯広川西両農協や畜大などで、帯広のために枝豆サラダ麺を全面的にサポートしようぜ、という機運は盛り上がっているでしょうか?
僕は大正地区に住んでいます。大正メークイン祭りというかなり集客力のあるイベントが9月にあります。ああいう場所は枝豆サラダ麺のPRにうってつけだと思います。本当にご当地グルメとして定着させたいのなら、活用すべきです。萬造さんが「やる気あんのか」と指摘されているのはこのあたりでしょう。
そもそも入り口としてなぜリクルートなのか。ヒロ中田のセンスは過去の彼の仕事を見れば明らかです。帯広には畜大の地域共同研究センター、とかち財団があるというのに、なぜにわざわざリクルートなのか?
僕自身も長く酪農に携わっていて、生産者の知り合いはたくさんいますが、枝豆サラダ麺に対する生産者の想いはどの程度だと思いますか?
食文化を考えるとき、根幹にあるのは生産者の汗と涙です。
ヒロ中田一派はそこを見ない。
今回の枝豆サラダ麺、肝心の生産者をどれだけ巻き込んでいますか?
リクルートが新・ご当地グルメを展開して5年目です。そろそろ厳密に経済効果を算出すべきでしょう。
枝豆サラダ麺に関しては、畜大に農業経済学の専門家がたくさんいるので、連携すべきだと思います。お金がかからないから。
ばんえい競馬も足の引っ張り合いをしていますが、存続に向けて新ご当地グルメとの連携はどのようになっているのでしょうか。柏村先生(端萬注:畜大教授)あたりはリクルートとの連携をどのように考えているのでしょうか。
今回、清水町を揶揄したのは、意識レベルの低さに対してです。
「グルメで町おこし」というコンセプトはもうとっくに陳腐化しています。
東京から帯広空港に初めて降り立った人を車に乗せて帯広市街へ向かうとき、東京の人はどういうことに感動しているか。景色、空気感、色のコントラスト、広い道路、牧草地の牛、などですよね。
食べ物でいえば僕自身、東京で生まれ育ったので、こちらに来た当初、感動したのは水のおいしさ。こちらに来て気づいたのですが、東京の水道水はドブ臭い。それから畑でもいですぐにゆでたトウモロコシ。ゆでたジャガイモ。炭火で焼いたサンマ。スーパーで買ったのに黄身が盛り上がっている卵。そういったものでした。つまり都会にないダイナミックなシンプルさが十勝の最大の魅力だと思います。
新・ご当地グルメはなぜ趣味が悪いのかというと、都会の人間のニーズにまるでマッチしていないというところです。ゴテゴテしすぎ。都会の人間が北海道や十勝に求めているものは、都会にはないシンプルなおおらかさです。
リクルートによる「北海道の食の規格化」についてはどう思いますか?
リクルートが展開している「新・ご当地グルメ」は北海道全体のファミレス化ではないですか?ちまちましたコンサル料よりもよっぽどタチの悪い話では。
横の連携に話は戻りますが、地域活性化を考えるとき、どうして市町村単位になってしまうのか、そこも不思議です。帯広市、ではなくて十勝全体、あるいは北海道全体という視野を持つべきです。「帯広だけ良くなれば幕別のことは知らん」という狭い縦の意識ではいつまでたっても地域活性化は実現しません。
現在の清水町のサイコロ丼はまさにクローズドだと思います。
清水町にはあすなろ牛乳という日本で一番おいしい牛乳があるのに、どうしてヒロ中田なんですかね?
帯広にしろ清水にしろ、しがらみを考えられるうちは切迫していないということです。
話がとっちらかってきました。
要するにリクルート商法に乗っかった地域活性化はあまりに意識が低いんじゃない?大きな視野で活性化を考えようよ、ということです。
たとえば十勝に冬季オリンピックを誘致するなんてどうですかね?
地元の選手が地元のオリンピックで活躍する。
経済波及効果はダイナマイト級。
オリンピック終了後も、なにがしかの国際大会は毎年開かれるし、世界的なウインタースポーツのメッカとして世界中から十勝へ観光客が押し寄せる。
それぐらいの夢を描いてもいいのでは?サラダ麺とかサイコロ丼ではなくて。
2018年か2022年の十勝オリンピックで高木美帆が金メダルを獲る。いいでしょ?
若い人が中心になっている地域活性化には、明治維新という革命を起こした若者たちのイメージがあると思います。
ならば、描く夢は壮大でなければ。リクルートの新・ご当地グルメじゃだめですよ。
横の連携を広げて大きな力にする方法は必ずあるはず。
新・ご当地グルメにイチャモンつけてる人たちも言うまでもなく思いは一緒です。
だから十勝全体の想いがまとまれば圧倒的なパワーが生まれるでしょう。
ちなみに僕は東京の人間ですが、母親は帯広です。祖父は街のど真ん中で小売業をやっていました。
なので、帯広への熱き愛がある、というわけです。
(後略)
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やる事は、いい事です
貴方が、心配しなくても淘汰されていきます
そうすれば、又考え行動する
その繰り返しで、その土地の本当の活性化が根強くのでは?
人間ま〜るく生きないと、
敵ばかり作ると、困った時誰も助けてくれませんよ
損な人生、生きてませんか?
お説教しましたが、、
貴方が、心配しなくても淘汰されていきます
そうすれば、又考え行動する
その繰り返しで、その土地の本当の活性化が根強くのでは?
人間ま〜るく生きないと、
敵ばかり作ると、困った時誰も助けてくれませんよ
損な人生、生きてませんか?
お説教しましたが、、
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まんへり\はコチラからどうぞ。時 折更新しております。
食に関することを中心に記事にしておりますが、いわゆるグルメというよりは、食という視点で十 勝という地域に関心を持っている様を綴っておりますよ。
ブックマークに力を入れております。ワタシの琴線に触れた記事です。「端萬記」ファンの方はぜひご一読を。マイとかちブログ以外のものはタイトルをあえて変更して、読んでほしいところを強調しておりますよ。
食に関することを中心に記事にしておりますが、いわゆるグルメというよりは、食という視点で十 勝という地域に関心を持っている様を綴っておりますよ。
ブックマークに力を入れております。ワタシの琴線に触れた記事です。「端萬記」ファンの方はぜひご一読を。マイとかちブログ以外のものはタイトルをあえて変更して、読んでほしいところを強調しておりますよ。