ブラックホールの自転速度、通説の半分だった
3月9日2時27分配信 読売新聞
宇宙のガスのほか光をも吸い込む巨大ブラックホールが、光速の約5分の1の速さで自転していることを宇宙航空研究開発機構などの研究グループが世界で初めて確認した。
従来考えられていた半分の速さで、残りのエネルギーは、ブラックホール中心からの高速ガス噴出に使われている可能性があるという。近く発行の英学会誌に掲載される。
研究グループが観測したのは、天の川銀河の中心にあり、太陽の約400万倍の質量を持つ「いて座Aスター」。ブラックホールは光をほとんど出さないため観測は難しかったが、吸い込まれるガス円盤(降着円盤)を赤外線などで観測したデータを分析する新手法を考案、回転速度を算出した。
その結果、自転速度は光速の22%で、「巨大ブラックホールは光速の45%以上の速さで回転」という通説を覆した。質量の割に回転速度が遅いのは、回転エネルギーが、銀河の中で星の形成を促す、高速のガス噴射(宇宙ジェット)のエネルギー源になっている可能性があるという。
同機構の加藤成晃研究員は「回転や宇宙ジェットの仕組みを解明することで、銀河の進化を知る手がかりになる」と話している。
従来考えられていた半分の速さで、残りのエネルギーは、ブラックホール中心からの高速ガス噴出に使われている可能性があるという。近く発行の英学会誌に掲載される。
研究グループが観測したのは、天の川銀河の中心にあり、太陽の約400万倍の質量を持つ「いて座Aスター」。ブラックホールは光をほとんど出さないため観測は難しかったが、吸い込まれるガス円盤(降着円盤)を赤外線などで観測したデータを分析する新手法を考案、回転速度を算出した。
その結果、自転速度は光速の22%で、「巨大ブラックホールは光速の45%以上の速さで回転」という通説を覆した。質量の割に回転速度が遅いのは、回転エネルギーが、銀河の中で星の形成を促す、高速のガス噴射(宇宙ジェット)のエネルギー源になっている可能性があるという。
同機構の加藤成晃研究員は「回転や宇宙ジェットの仕組みを解明することで、銀河の進化を知る手がかりになる」と話している。
最終更新:3月9日2時27分
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