麻薬・覚せい剤問題

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2009年上半期は大麻の摘発が過去最多。覚せい剤の摘発は減少した。芸能人やミュージシャンの逮捕が相次ぐ。[関連情報]

ヘッドライン

JAYWALKの男逮捕、覚せい剤容疑(TBS)

JAYWALKのボーカルを覚せい剤所持で逮捕

 路上で覚醒剤を所持していたとして、警視庁麻布署は9日、覚せい剤取締法違反(所持)の現行犯で、ロックバンド「JAYWALK」のボーカル、中村耕一容疑者(59)=東京都練馬区=を逮捕した。同署によると、中村容疑者は容疑を認めている。(サンケイスポーツ)
[記事全文]

JAYWALKの中村容疑者、過去に銃刀法違反も - 産経新聞(3月9日)
今年結成30周年 5月にはツアー予定も JAYWALK逮捕 - 産経新聞(3月9日)

◇「何も言えなくて…夏」が代表曲
JAYWALK - 公式サイト
J-WALK - アーティスト情報。「何も言えなくて…夏」の歌詞。Yahoo!ミュージック
JAYWALK - エピソードなど。フレッシュアイペディア

芸能界の薬物汚染 - 関連情報エリア

※ここより下は、メディア関係者と読者が作るガイドコンテンツです。   表示方法: 標準全部

薬物乱用の状況

国内検挙人数

覚せい剤を中心とした薬物事犯による検挙者数が高水準で推移するとももに、青少年の間でも薬物乱用が広がってきている。
平成14年平成15年平成16年平成17年平成18年平成19年
麻薬及び向精神取締法327530635606611542
あへん法555568132747
大麻取締法1,8732,1732,3122,0632,42323,75
覚せい剤取締法16,96414,79712,39713,54911,82112,211
合計19,21917,55515,41216,23114,88215,175
覚せい剤事犯における未成年者検挙人数の推移
年 度平成14年平成15年平成16年平成17年平成18年平成19年
検挙総数16,96414,79712,39713,54911,82112,211
検挙未成年者平成14年平成15年平成16年平成17年平成18年平成19年
未成年者749528395435296308
うち中学生4416723114
うち高校生663641554428
厚生労働省・警察庁・海上保安庁

国際比較

悪化傾向にある薬物乱用
悪化傾向にある薬物乱用
国立精神・神経センター調査によると、薬物乱用については、国際比較上はなお日本は低レベルだが、大麻乱用が増えるなど悪化傾向。

海外の薬物乱用状況と対策

100人中4〜6人が薬物を使用
UNODC(国連薬物犯罪オフィス)がまとめた世界薬物報告2009によると、世界の15歳から64歳の人口中、過去12か月間に1回以上麻薬を使ったことのある人は1億7200万人から2億5000万人にものぼる。対策として死刑など厳しい刑罰を科す国がある一方、逮捕せず更正施設に入れる国もある。
All About 「麻薬を吸っても逮捕されない国って」(2009年8月19日)

若者の覚せい剤乱用

日本で青少年に流行している覚せい剤、大麻、MDMAが流行していることについて、東京都多摩小平保健所の思春期の薬物乱用防止では、薬物を比較的、簡単に入手できることが原因のひとつと指摘。また、薬物を隠語で呼ぶことで(下記、隠語リストを参照)、罪悪感をうすれさせていることも原因としている。

麻薬や覚せい剤をさす隠語

薬 物隠 語
覚せい剤シャブ、S、スピード、ヤーバー、クリスタルなど
大麻マリファナ、ガンジャ、葉っぱ、チョコ、草など
コカインC、コーク、ホワイト、スノウなど
MDMA・MDAエクスタシー、エックス、罰、バツ、タマなど
LSDペーパー、紙、神、アシッドなど
PCPエンジャルダスト
サイロシ等を含有するきのこ類マジックマシュルーム
有機溶剤(シンナー・トルエン)アンパン
厚生労働省、乱用されている薬物 - 愛知県警察本部

啓発活動

東京都は、これまでの小・中学生、高校生を対象とした啓発活動などを、大学生や学校に通っていない少年、事業者にまで拡大。「啓発活動の拡大と充実」、「指導・取締りの強化」、「薬物問題を抱える人への支援」を3つの柱に、2012(平成24)年度までの5年間に取り組む。また地域における乱用防止活動を一層推進するため、東京都の事業や若者受けする先駆的な取り組みなどを写真や図で紹介、「薬物乱用防止講習会」や「都民の集い」等を通じて、薬物乱用防止を訴え、薬物乱用防止対策の充実を図っていく。

芸能界の薬物汚染

逮捕された主な芸能人

名 前所属など逮捕容疑備考や報道
2006西川隆宏DREAMS COME TRUE元メンバー覚せい剤(所持)
大森隆志サザンオールスターズ元メンバー覚せい剤など(所持)
2007赤坂晃光GENJI元メンバー覚せい剤(所持)
桂銀淑歌手覚せい剤(所持)
2008加勢大周俳優覚せい剤など(所持)
ジョン・健・ヌッツォテノール歌手覚せい剤(所持)
2009小向美奈子元タレント覚せい剤(所持)スポニチアネックス / ストリップ劇場で復帰(オリコン)
鈴木茂はっぴいえんど元メンバー大麻(所持)オリコン
押尾学俳優合成麻薬MDMA(使用)Yahoo!トピック「押尾学」
酒井法子女優覚せい剤(所持)Yahoo!トピック「酒井法子」
赤坂晃光GENJI元メンバー覚せい剤(所持)2007年に次ぎ2度目
2010YOU THE ROCK★ヒップホップ歌手大麻(所持)
中村耕一JAYWALKボーカル覚せい剤(所持)
読売新聞「芸能界は薬物一掃を」警察トップ異例の要請

不正薬物の密輸摘発状況

◆覚せい剤については、航空機旅客による密輸事犯を相次いで摘発したほか、船舶乗組員による大量密輸事犯を摘発し、摘発件数は過去最高を記録、押収量も前年に比べ大幅に増加
◆大麻、MDMA等・向精神薬の錠剤型薬物については、摘発件数、押収量ともに減少

事例

行政機関等の薬物乱用対策

全国約20.000人の薬物乱用防止指導員等が日常生活を通じて地域に密着した啓発活動をおこなっている。

相談窓口等

  • NPO法人全国薬物依存症者家族連合会 - 家族同士の支援の場として設立。
  • ダルク - 覚醒剤、有機溶剤(シンナー等)、市販薬、その他の薬物から開放されるためのプログラムを持つ。全国にある民間の薬物依存症リハビリ施設。
  • ご家族の薬物問題でお困りの方へ(PDFファイル) - 厚生労働省作成の家族に向けたパンフレット。巻末に行政の対応窓口となる全国の精神保健福祉センターや、家族会、自助グループなどの連絡先も掲載。

薬物について規定がある法律

規制が必要な薬物は、それぞれ大麻取締法覚せい剤取締法麻薬及び向精神薬取締法あへん法などの法律で規制されている。それぞれの法には禁止行為が定めてあり、罰則規定が設けてあるが、これらの4法以外にも、関税法薬事法国際的な協力の下に規制薬物に係る不正行為を助長する行為等の防止を図るための麻薬及び向精神薬取締法等の特例等に関する法律(麻薬特例法)などの法律にも薬物についての規定がある。よって、これらの薬物について規定がある法律の違反行為に該当し、罪の構成要件など、罪に問うためのいろいろな要件を満たせば、起訴され、罪に問われ、罰を受けることとなる。

薬物乱用の罪、主な世界各国の最高刑

フランスエジプトタ イシンガポールオーストラリアフィリピンマレーシア日 本アメリカ韓 国中 国イギリス
無期懲役死 刑死 刑死 刑終身刑死 刑死 刑無期懲役終身刑死 刑死 刑無期懲役
厚生労働省

日本における薬物乱用に関する法律の規則と罰則

  • この表は、罰則の全てではなく、一般に乱用されている薬物について、乱用とその周辺行為についての罰則を掲載している。使用については、麻薬および向精神取締法では、「施用」。あへん法では、「吸食」と規定されている。製造については、あへん法では「採取」と規定されている。(厚生労働省)
法 律薬 物輸入・輸出製 造栽 培譲渡・譲受所 持使 用
覚せい剤取締法覚せい剤AA BBB
覚せい剤取締法覚せい剤原料BB EEE
麻薬および向精神薬物取締法ヘロインAA BBB
麻薬および向精神薬物取締法その他の麻薬CC DDD
麻薬および向精神薬物取締法麻薬原材料植物C CDDD
麻薬および向精神薬物取締法向精神薬GG H(譲渡のみ)H(譲渡目的のみ)
あへん法けし c
あへん法けしがらC DDF
あへん法あへんCC DDF
大麻取締法大麻(マリファナなど)E EGG
厚生労働省
アルファベットの記号は下記の罰則を表す。
  • A、非営利犯、1年以上の有期懲役。営利犯、無期または3年以上の懲役、情状により1000万以下の罰金の併科
  • B、非営利犯、10年以下の懲役。営利犯、1年以上の懲役、情状により500万以下の罰金を併科
  • C、非営利犯、1年以上10年以下の懲役。営利犯、1年以上の有期懲役、情状により500万以下の罰金を併科(あへん法は300万以下)
  • D、非営利犯、7年以上の懲役。営利犯、1年以上の懲役、情状により300万以下の罰金を併科(あへん法は100万以下)
  • E、非営利犯、7年以下の懲役。営利犯、10年以下の懲役、情状により300万以下の罰金を併科
  • F、7年以下の懲役
  • G、非営利犯、5年以下の懲役。営利犯、7年以下の懲役、情状により200万以下の罰金を併科
  • H、非営利犯、3年以下の懲役。営利犯、5年以下の懲役、情状により100万以下の罰金を併科
    • 覚せい剤取締法第41条第2項(営利目的輸入など)や麻薬及び向精神薬取締法第64条第2項(営利目的輸入など)、麻薬特例法第5条(業として行う不法輸入など)などの罪に問われた場合には、法定刑に無期刑の規定があるため、裁判員裁判の対象になる。
    • 覚せい剤取締法、麻薬特例法違反などの罪での量刑例 - まさかりの部屋

法制定の目的

規制薬物と言えども薬であるため、その薬物が必要と思われる患者に対しては、医師の処方により、医療用として供されている場合が多くある。薬物濫用による保健衛生上の危害防止などのために、それぞれの薬物に対する法に、どのような規制をするかという事を法制定の目的(趣旨)として定めてある。

薬物の種類

覚せい剤のほか、大麻、コカイン、ヘロイン、有機溶剤などがあり、薬物乱用防止 「ダメ。ゼッタイ。」ホームページで、それぞれの知識を解説している。

薬物の影響

薬物名症 状
麻薬(MDMA)強い精神的依存症があり、乱用を続けると錯乱状態に陥る。また、脳や神経系を破壊するほか、腎障害や肝障害、記憶障害が現れることもある
大麻触覚、聴覚、味覚が過敏になるほか、思考が分裂し感情が不安定になる。乱用を続けると鳥や馬に変身する錯覚に陥るなどの症状が現れ、精神錯乱状態に陥る
覚せい剤使用後数時間たつと、激しい脱力感や疲労感に襲われる。この不快感から逃れようと使用量が増えていくうちに、幻覚や妄想などの症状や錯乱状態に陥る
参照:All About 「今さら聞けない、麻薬と覚醒剤はどう違う」(2009年9月7日)

脱法ドラッグ

脱法ドラッグとは、厳しく規制されている麻薬や覚せい剤とそっくりで、化学構造が少し違うだけの薬物。覚せい剤や麻薬など規制対象となっている薬物は、その化学構造が厳密に指定されているため、それらの薬物と化学構造が少しでも違うと別のものとみなされて規制が及ばない。
All About「法律相談」ガイド記事「脱法ドラッグと薬事法による規制」

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