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兵庫青野原病院:「重心病棟」建て替え 移転せずに費用を抑え /兵庫

 施設の老朽化が進んでいる国立病院機構兵庫青野原病院(小野市南青野)は、重症心身障害者をケアする「重心病棟」(160床)を現在の敷地内で建て替える方針を固めた。三木・小野両市の市民病院統合計画に絡み、統合病院近辺に移転することも検討したが、費用面などを考慮して見送った。新病棟建設の工期などは、10年度中に策定される基本・実施設計に盛り込まれる見通し。【大久保昂】

 青野原病院には4棟の重心病棟があるが、いずれも築後35年以上がたって老朽化が進展。建て替えが急務となっている。

 新病棟は、現在の敷地のほぼ中央にある空き地に建設される。地上2階建て(延べ5000平方メートル)とする予定で、現在ある4棟の機能をすべて集約させる。旧病棟でケアを続けながら新病棟を建設。完成後に一斉に医療機能を移転させることで、入院患者への影響を最小限に抑えるという。

 複数の関係者によると、今回の建て替えを巡っては、三木・小野両市の市民病院を統合して13年10月に小野市内にオープンする「北播磨総合医療センター」(450床)の周辺に移転し、連携を深める案も検討されていた。しかし、高額な移転費用が必要な上、約11ヘクタールある現在地の跡地利用が難しいこともあって見送られたという。

 青野原病院には一般病棟(100床)と結核病棟(50床)もあり、ともに重心病棟と同じく築後30年以上が経過している。現在、一般病棟の半分と結核病棟は医師不足のため休床状態。重心病棟以外の建て替えについて、嶋本哲也事務長は「医師数の状況を見ながら整備を考える」と述べるにとどめている。

〔播磨・姫路版〕

毎日新聞 2010年3月9日 地方版

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