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三木元首相「自民出て総選挙」示唆 疑獄事件で米に密使(2/2ページ)

2010年3月7日4時38分

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写真:平沢氏を通じて伝えられた三木首相のメッセージを記録した米政府文書=米ミシガン州平沢氏を通じて伝えられた三木首相のメッセージを記録した米政府文書=米ミシガン州

 資料が届く前の4月上旬、平沢氏はロッドマン氏に電話し、三木首相からキッシンジャー氏へのメッセージを伝えた。「元首相、現職閣僚、与党幹事長のだれかが事件に関与しているかどうか極秘・緊急に知りたい」という内容。

 この際、平沢氏は「米側の返答次第では、三木首相は無党派の改革案を掲げ、内閣からも党執行部からも離れて国民の信を問うという、前例のない選択肢を実行に移すだろう」と述べた。

 しかし、米側は4月10日、「日本政府と最近合意した手続きによらなければならない」として、要請を断った。

 結果的に三木首相は衆院を解散せず、76年末に退陣。88年に死去した。(奥山俊宏)

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