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94歳入所者への虐待映像、ネットに 三重・松阪の施設

2010年3月6日14時23分

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 認知症の高齢者が共同生活する三重県松阪市のグループホーム「カトレア」で、女性入所者(94)がトイレ内で鼻をつまみ上げられるなどの映像が、インターネットの会員制動画投稿サイトに掲載されていたことが分かった。施設を運営する医療法人松徳会の松本隆史理事長は5日、会見し、女性介護士の関与を認め、「明らかな虐待行為。申し訳ない」と謝罪した。4日から松阪署が暴行などの容疑で捜査を始めたほか、松阪市も事実関係の監査に入った。

 同市によると、動画は3日午後2時半ごろ、長さ30秒と1分30秒の2本が投稿された。洋式トイレでズボンを下ろした女性入所者に若い女性が「はげとるよ」「名前は?」などと呼びかけ、指で何度も鼻を押し上げたりつまんだりする様子などが映っていた。女性は手首しか映っていないが、動画の説明文には「あたしみえのうしのとこでかいごししてる20のぎゃるだよ」と書いてあった。

 同市が調べたところ、施設の女性介護士(19)の名前が動画の投稿者名と一致したという。介護士は県警の事情聴取や施設の聞き取りに「親しみを込め、軽い気持ちで撮影した。申し訳ない」と虐待行為を認めた。ネット投稿については否定しているという。

 松徳会によると、介護士は自宅待機中。松本理事長は「内部調査委員会をつくり、事実関係の詳細を調べる」と話した。

 施設は2000年4月に県の認可で開設。高齢者8人が入所している。

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