首相、トヨタに信頼回復促す リコールで豊田社長報告トヨタ自動車の豊田章男社長は8日午後、首相官邸を訪れ、鳩山由紀夫首相に、大規模リコール(無料の回収・修理)問題で米国、中国を訪問した結果を報告した。首相は「信頼が大事だ。さらに改善してほしい」と述べ、信頼回復を促した。 首相は会談後、記者団からトヨタの一連の対応を問われ、「トップが自ら乗り出し(米国や中国で)説明したのはよかった」と評価。その上で「消費者に安心が失われたと思われるのが一番厳しい」と指摘し、安全対策に一層努めるよう求めたことを明らかにした。 会談では豊田社長が首相に、社員や取引先とリコール問題に関する集会を開いたことを紹介し、「より透明性と顧客目線を持った会社になったといわれるようまい進したい」と語った。これに対し首相は「自動車は安全が第一だ」と述べた。 首相への説明後、豊田社長は前原誠司国土交通相に報告。国交相は米中両国での説明を評価した上で、「説明責任や製造者責任を果たすことが重要だ」と述べ、顧客重視の姿勢を堅持するよう求めた。 【共同通信】
|