会見参加求め仮処分申請 フリー記者「国が妨害」中井洽国家公安委員長の記者会見に参加させないのは報道の自由の侵害だとして、フリージャーナリストの寺沢有氏が8日、国に会見参加を妨害しないよう求める仮処分を、東京地裁に申し立てた。 申立書によると、寺沢氏は2月、警察庁と中井委員長の事務所に対し、記者会見への参加を求めた。警察庁は「庁舎管理やセキュリティーの観点から出席者を制限しており、フリーの方は出席できません」と回答したという。 寺沢氏は「記者会見の出席者に制限を設けず、記者クラブに所属していないフリーの記者の参加も認める民主党方針にも反した行為だ」と主張。 新聞・通信やテレビ各社が加盟する警察庁記者クラブにも問い合わせ「会見は原則的にオープンという立場」「質問させないというつもりもありません」との回答があったとしている。 寺沢氏は山口県光市の母子殺害事件被告の元少年(死刑判決を受け上告中)を実名で表記した単行本の出版元インシデンツの代表でもある。2005年にも警察庁長官の記者会見参加を求めて仮処分を申し立てたが、東京地裁が却下し、高裁と最高裁も退けた。 【共同通信】
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