琵琶湖底で堆積物噴き上げ確認 地殻変動?、長さ計1キロ滋賀県高島市沖の琵琶湖の湖底で、堆積物が噴き上げられている様子を県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)が確認した。湖沼で報告例のない現象という。地殻変動の影響も考えられるとして、センターは京都大などと解明に向けた研究に乗り出す方針。 センターの熊谷道夫環境情報統括員(地球物理学)らは昨年12月27日、東京大などと共同開発した自律型潜水ロボット「淡探」を使って高島市沖約5キロの湖底を観測。水深約90~100メートルの2地点で長さ計約1・3キロにわたって堆積物がむくむくと上り、湖水が濁る様子をとらえた。高さ1メートルほど上がっていた場所もあった。 得られたデータから、地下水やメタンガスの噴出を検討したが、気泡が見つからないなどの理由でこれらの可能性を排除。湖底の地面が湖水を温め対流を起こしているとも推測できるという。琵琶湖の西には琵琶湖西岸断層帯があり、調査地点では活断層特有の磁場変動の異常がみられた。 【共同通信】
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