全国ニュースは▼
IFRAME非対応のブラウザでご覧の方はこちらからどうぞ
プルサーマル容認 県議会に報告
2010 年 03 月 08 日 19:32
東北電力が女川原子力発電所3号機で計画しているプルサーマル発電について、県と地元自治体は7日、受け入れを決定しました。
これを受け村井知事は8日、プルサーマル受け入れを県議会に報告しました。
県議会の全員協議会は、プルサーマル受け入れを決めた知事の説明を聞くため、急きょ召集されました。
このなかで村井知事は受け入れに至った経緯を説明した上で、国と東北電力に対し、核燃料サイクルの着実な実施や安全管理の徹底などを求めていく考えを示しました。
女川原発でのプルサーマルをめぐっては、村井知事と女川町長、それに石巻市長が7日に協議し、受け入れを決めました。
しかし、女川原発でのプルサーマルにGOサインを出す自治体の最終協議の場は非公開。
決定に要した時間は、およそ45分でした。
一方、8日の全員協議会に続いて開かれた予算特別委員会では、共産党の遠藤いく子議員が、県の原子力担当だった職員が東北電力に天下っていると指摘。
プルサーマルに関する県の意思決定に影響を与えた可能性があるとして、受け入れの撤回を求めました。
県人事課によりますと、1989年以降ほぼ連続して、県の原子力安全対策室長や原子力センターの所長などを務めた7人の職員が、東北電力の火力原子力本部の調査役などに再就職していました。
しかし、村井知事は県職員の再就職と、プルサーマル受け入れの関係性を強く否定しました。
今後、県と女川町、石巻市は、それぞれ東北電力に対し受け入れ同意の意思を正式に伝える予定です。
これを受け東北電力は、2015年度までのプルサーマル実施を目指し準備を進めることになります。