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歌舞伎:「金門五山桐」を通し上演 橋之助が石川五右衛門、扇雀が真柴久吉

 ◇国立劇場では34年ぶり

 大坂城に忍び込んだといわれる大泥棒の石川五右衛門を主人公にした歌舞伎「金門五山桐」が、東京・国立劇場で上演されている。

 並木五瓶作で初演は1778年。作品の一場面「山門(楼門)」は、五右衛門のセリフ「絶景かな、絶景かな」で有名だ。国立劇場では34年ぶりの通し上演になる。

 真柴久吉(豊臣秀吉)に明の領地を没収された宋蘇卿は、復讐しようと日本に渡る。此村大炊之助と名乗り、真柴家に仕えるが、正体を見破られて落命。その遺児が五右衛門で、父の望みを果たそうと、久吉のいる桃山御殿に忍び込む。

 京都・南禅寺を舞台にした「山門」や、空を飛ぶつづらの中から五右衛門が現れる「つづら抜け」など、人気場面は生かしつつ、原作を刈り込んで筋を通している。

 中村橋之助が五右衛門と大炊之助実は宋蘇卿、中村扇雀が真柴久吉、久吉奥方の薗生の方、五右衛門女房おりつを演じている。

 橋之助は「スペクタクル性豊かな芝居で、初めて歌舞伎をご覧いただく方にも分かっていただけると思います」。扇雀は「おなじみの『山門』の前後がこういうことだったんだ、とノンフィクションのように思っていただけたら」。

 27日まで。問い合わせは0570・07・9900へ。【小玉祥子】

毎日新聞 2010年3月8日 東京夕刊

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