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歌舞伎:男同士の愛と敵討ち描く「染模様恩愛御書」 出演の片岡愛之助に聞く

 ◇透明感大切に演じる

 男性同士の愛と敵討ちの経緯をスペクタクルを交えて描く歌舞伎「染模様(そめもよう)恩愛(ちゅうぎの)御書(ごしゅいん) 細川の血達磨(ちだるま)」が、東京・日生劇場で上演されている。親の敵を捜す美青年の印南数馬を演じる片岡愛之助に話を聞いた。

 武士の大川友右衛門(市川染五郎)は数馬に一目ぼれし、主家を辞して、数馬が仕える細川家に中間として奉公する。思いを打ち明けた友右衛門は、数馬と義兄弟の契りを結び、敵討ちに力を貸す。そして、友右衛門は火事になった細川家宝蔵に飛び込み、命をかけて宝を守る。

 もとになっているのは、1889年に上演された三世河竹新七の作品。今井豊茂が脚色し、奈河彰輔の演出で2006年に大阪松竹座で復活上演され、好評を博した。東京では待望の初上演だ。

 「4年前の大阪公演では『ボーイズラブに照れはないですか』と聞かれました。でも、歌舞伎では女形さんと芝居をしていますから、そんなに違和感はなく、自然に芝居にとけ込んでいけました」

 数馬は、女性の腰元あざみ(市川春猿)にも片思いされる。

 「透明感を大切にしたい。あまりなよなよすると、女形みたいになってしまいます」

 4年前は、歌舞伎を見たことがない観客も多く来場した。「通し上演で筋もよく分かり、楽しんでいただけるはずです」

 関西を拠点にするが、1月に浅草歌舞伎へ出演。4月には「四国こんぴら歌舞伎大芝居」で、「義賢最期」の義賢や「敵討天下茶屋聚」の東間をつとめる。今年は東奔西走の活躍ぶりだ。「一期一会のお客様を全力投球で楽しませたい」

 26日まで。問い合わせは03・5565・6000へ。【小玉祥子】

毎日新聞 2010年3月8日 東京夕刊

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