――印象に残っているシーンや聞き所について教えて下さい。
森川 今回の4コマ漫画はこの愛知、高知、大阪、広島、横浜メンツということで、都道府県の県民性とかがデフォルメされて思いっきり出ていると思うので、そういう所が聞き所かなと思います。あとは、特産品も出ていますので、そういったものがその県出身の人にはどういう風に受け止められているのか、また、そういったものをとっても大事にしているんだなとか、色々と感じられる部分がいっぱいあったので、その辺が面白いと思います。ショートストーリーをいっぱいやったので、どれが一番ということはなく、たくさん聞いて頂ければ面白いと思います。
石田 それぞれの地方の特色を垣間見ることが出来るというのがこの作品の一番の目玉じゃないかと思います。
小野 やっぱりお国の言葉じゃないですかね。これが音声化されるという意味がそこにあるんじゃないかなと思います。台詞になっている所もそうなんですけど、実は、台詞バックでアドリブとか入れているんですけど、いきなりその場で「アドリブお願いします」とスタッフさんに言われてやっていたりするので、僕らは戦々恐々としつつ(苦笑)、その場で出来るベストを尽くしたので、裏で薄く流れているアドリブにも耳を澄ませて聞いて頂ければと思います。
小田 聞き所は方言になると思いますけど、特に大阪の大阪弁って普通に焦点が当たることが多いじゃないですか。最近は『龍馬伝』などがきっかけで土佐弁にも焦点があたってるんですけど、広島弁というのはなかなか焦点があたらないので、広島県民としてはそれが嬉しかったですね。広島弁って怖いイメージが凄くあるんですけど、「本当はそうじゃないよ」という、言葉の裏に流れているあったかさっていうのを感じて頂ければいいなと思います。あとは、皆さんの普段喋らないそのままな言葉を楽しんで頂ければと思います。
伊勢 方言と方言が絡み合うということが、滅多にないことだと思うのでその部分と、ある意味、皆さん出身地に近いということで、割と素の部分も出ていると思うので、そういう所もじっくり聞いて頂ければなと思います。
――上京して分かった「自分の地元だけの物だった!」というような物や事柄というのはありますか?
森川 中華街で結構食事をしていたので、東京に出てきて普通にラーメンを食べると麺が全然違うのでビックリしました。中華街で食べていた時は、凄い細い中華そばだったので、こんなに太い麺で「うどん!?」っていう時がありました。
石田 味噌汁が乳白色なことに驚きましたね。味噌汁は赤味噌を使っていたので、濃い茶色なのが味噌汁だろうと思っていたので、最初は面喰いましたけど、でも、すぐ慣れました。
小野 民放の局が多かったことですね。上京する前、高知は2局だったので…情報量が多くて戸惑ったことがありますね。『笑っていいとも!』が、高知だと夕方の5時からやってるんですよ。夕方の5時から「♪お昼休みは〜」なので、何を言ってるんだろうと思ったんですけど、僕たちが間違っていたんです。東京に出てきたら、ちゃんと12時からやっていたので、そこがカルチャーショックでした。
小田 僕はエスカレーターですね。「歩かない人は左側、歩く人は右側」っていうのは全くない文化だったので…大阪に行くと右側に歩かない人が並ぶんでしたっけ?
伊勢 そうですね。
小田 広島はみんな停まります。通りたい人は「すみません」って言いながら通るって感じなので。左側も右側も空けるという文化はないです。
伊勢 僕はうどんとかそばのスープの色です。カップラーメンからお店で出るものから、濃っ!って感じの色をしていますよね。関西って全部飲んでもいけるような感じなんですけど、駅で食べたおそばのスープが真っ黒でほとんど飲めなかったので、凄いショックでした。